何か書き込めたり書き込めなかったりするのですが、クッキーを削除して。

第21回「兄と弟」より

久光が登場。大老も斉昭も死んだから、今までの幕府でも水戸でもない。自分達が政治を動かすという野心をあからさまにしてくる。

今回は、お忍びで慶喜が水戸に来て兄慶篤に会う。以前「徳川慶喜」を見た時は慶篤って文句ばっかり言っていると思ったし、事実そ
うだが、彼の言っていることの中に当時の大名の一つの価値観が出ているのが面白い。

・斉昭が、学者や商人(だったと思う)などを引き立てたことを批判している。そういう事をするから譜代の者は面白くないし、藩内
 が争いになる。つまり慶篤は実力主義を否定している

・慶篤は、内々に老中に、水戸の勅諚を返却しなくてもよいように根回しをしている。よってそれなりの政治力はある

・斉昭が役に立たぬ鉄砲や大砲をたくさん作り、弘道館を作ったが、それは全て藩の出費であり、慶篤の負担になっている

・斉昭の様に幕府の政治に口を出すべきではない(慶篤は慶喜が将軍になることにも反対である)。幕府の政治は老中たちがやるも
 の。そこに口を出せば彼らの仕事を奪うことになるし、役得である賄賂も取れなくなるから恨まれる。政治の事など下々の者に任
 せておけばいい

何というか問題のある考え方な気もするが、多分当時の大名ってこういう人が多かったんだろうなと思う。

続きます(続くか?)