囲碁のシーンについてはもう少し細かな台詞があった方がよかったと思うのですが、囲碁を知っている視聴者は少ないでしょうからやむを得なかったのかな?
 盤面をまともに映したカットがなかったので確とは言えませんが、まだ序盤から中盤のかかりくらいだったはず。実力差があったとしても、あの段階で投了するのは主君に対してかえって非礼。
 寅之介が「右上も左下も死んでおります(取られております?)」と言った時に慶喜が「いや、まだ活きておるではないか」と返すのではなく、
例えば「そちの申すとおり右上も左下も死んでおる。しかし、それを捨て石と諦めてこの辺りに打ってみよ。そちの陣地が拡がるではないか。捨て石を上手く利用できれば盤面全体ではまだまだそちの負けとは限らぬ。」とか語っておれば、その後の彼の人生とも気脈を通じる面があって面白かったのですが・・・
 まぁ、そんな会話をして意味が通じるのは囲碁ファンだけでしょうから、「皆様の」NHKとしては仕方がなかったんでしょうね。