>>291 より続き

平岡がやって来て、島津久光が「慶喜を将軍後見職に、松平春嶽を大老に」と言っていることと、久光は他にもいろいろ言って
きて「自分が藩主になりたい」とか「官位が欲しい」とか言ってきているらしい。慶喜は「久光は藩主の父であろう?」と確認
して、「(なのにそんなことを考えるとは)少々変わったもののようだ」と言っているが、あなたも(変わっているという事で
は)人のことは言えないだろうと思う(笑)。

久光は自分の要望(勅定)がなかなか受け入れられないので、能に例えて朝廷勅使に文句を言っているが、結局大久保が刀を持
って勅使と老中が会談する隣の間に控え、どうしようもなくなったら合図して部屋を出るようにと言う(実際は勅使が普通じゃ
ないのを老中側が察して、大久保が出てくるには至らず)。ここの大久保が迫力と凄みがあってよかった。「西郷どん」の大久
保は全然凄みを感じなかったので(そもそもこのシーンもやっていないような。西郷が島流しの期間ってほぼ西郷が島の生活を
エンジョイしているところしか描かれていなかったので、薩摩藩の動きを描いていなかったと思う)、「徳川慶喜」の大久保の
方が政治家らしく見える。

結局久光側の(と言うか大久保の)執念(?)が実ったのか幕府は勅諚を受け入れざるを得なかったようで、慶喜は将軍後見職
になって今回は終わり。それにしても江守徹の久光が政治家らしくて素晴らしいと思う。