>>292 の朝廷勅使は大原重徳でした。

第26回「生麦事件」より

慶喜は一橋家を再相続。将軍後見職として仕事を始める。それで「タイトル」の生麦事件について。

久光の行列は生麦の当たりを通りかかり、行列を馬で横切った4人のイギリス人を斬ったという報告がかごの久光に届く。こ
の辺り、斬られたイギリス人の描写とかは全く出てこない。全てかごの中にいる久光の視点で描かれるのがこの作品らしいと
ころである。

これで久光は、れんの兄与兵衛のやっている旅籠で休憩するが、与兵衛は武士が嫌いで恐いので、代わりにちょうどそこにい
た辰五郎とれんが接待する。ここの久光が実にお殿様で辰五郎やれんに関心を示さないのがいい。

久光は顔色も変えず(こういう人の命をなんとも思っていなさそうなところも実にお殿様である)、「(行列の)届け出は幕
府にちゃんと出していたのだな」という事を確認して、斬ってしまったことを奉行所に報告するでもなく(家来は確認して
いるが久光が「いらない」と)、そのまま行列を進めようとする。

続きます