>>356 より続き

板倉が慶喜の所に夜やって来て「申し訳ありませぬ。悪い知らせでございます」慶喜「分かっておる。良い知らせなどこの世に
あるとは思っておらぬ」とやっぱりドライである(笑)。それで悪い知らせとは「パリの万国博覧会で薩摩、佐賀も来ており
(幕府はそれを知らなかった)、幕府は日本を代表している訳ではなく、各藩がそれぞれ独立しているという事で幕府、薩摩、
佐賀がそれぞれ対等な形で展示しそれぞれ日章旗を掲げることになったということだった。

慶喜は「薩摩めー、酷いことをしやがる」「何のために万国博覧会に参加したのじゃ!!田辺などは(責任者のこと)即刻罷免
して呼び戻せ!!」「久光めー」と怒り心頭である。

しかし二条城で慶喜と久光が会った時はそれぞれ何事もなかったように平然としていた。うーむ、流石政治家である。しかし今
の大河でこういうのをやると、慶喜と久光が馬鹿正直に口論しかねない。

原市之進が殺害される。慶喜は「薩摩か長州か?」と聞くが幕臣だった。兵庫開港の勅許をもらったのが原のせいだと思われてし
まったらしい。しかし「慶喜側近」は殉職が多い職場である。中根長十郎、平岡円四郎(慶喜の仕事のせいとは言えないが、倉石
佐衛門もそうか)、しかしこんなに死んでいれば用心するだろうに「太陽にほえろ」も顔負けの殉職率である(←古い)。慶喜は
殺害したのが幕臣だという事に衝撃を受けており、「幕臣の中にまだそのような者共がいるという事は命運も尽きるはずじゃ」
と。この描き方だとこの殺害も大政奉還につながる理由の一つになっているのかね、と思う。

西郷は「倒幕の兵を挙げるべきじゃ」とさらに決意を強めたようである。