松ケンからマツケンへチェンジしてたら視聴率は確実に高くなっただろうが、
大河清盛という一つの物語が持つべき統一感は完全に破壊されてしまっただろう。
で、いつチェンジするの?と聞いても永久に答えないんだろ?

年齢操作をやらなかった代表例が武者丸6歳を玉木が演じたアレ。
清盛の晴れ舞台となった石清水八幡臨時祭の時、義朝はまだ幼名時代であったが、
既に元服したように改竄するのではなく、また子役を使うのでなく、大人の玉木が子どもを演じる無理の方を選択した。
・本役松ケンに変更済みの清盛(元服済)に合わせた〜「同世代のライバル」設定
・わずか2分程度の出番で遠目から清盛を眺めるアングル
・ここだけ子役はいっそう不自然
・元服済みの義朝とすることは史実を歪める(特に実年齢が問題となる場面ではないないので、アバウトでも
許されるところだが、幼名時代であることは蔑ろにしない)。

このような事情から、無理を承知で玉木が武者丸をちょこっとの時間、演じたのだろう。
よく考えられた選択だったと思う。
大河で数多見られる実年齢と役年齢との乖離について、清盛の玉木を真っ先に挙げて嘲笑するなど
もっての外であるし(主役の年齢をサバ読んで、それをおっさんが延々と演じ続けるのとは訳が違う)、
清盛おばさんたちも揶揄うだけでなく、なぜこのような無理を断行したのか推察してほしい。