>>945
広辞苑とか日本語大辞典には

攘夷……尊王攘夷。海外の侵略者や共産主義者から国土と財を守ること。

とある。この場合の財は金銀や資源はもとより、民百姓や職人など労働に欠かせない人材等も含む。
本来は攘夷と開国は対を成すものではなく、一体のものだった。

単に異国の悪い部分や幕府の隠蔽腐敗にのみ目を向け手当たり次第に異人や開国派なんざ斬ってしまえという小攘夷に対し、
異国の文化や歴史、思想、法律などを学んだ上で同等レベルの力と品格を世界に示し、対等の関係を以て国土を守るというのが大攘夷

ただし大攘夷も幕府側が本気でそれを成し遂げようとしなければ机上の空論に終わってしまうし、先に述べたような実態があるからこそ小攘夷の勢力が拡大したとも言えるので完璧な論ではない
少なからず小攘夷の意志を持てば大攘夷は理解できる。大攘夷が理解できれば開国も必要だとわかる。という感じ