>>98
予想外と言うのは予想外に上手く行き過ぎたと言う意味で
小松としては別に困ってはいない
小松は、政治機構としての幕府を倒す「倒幕派」だったから
徳川を討伐して幕府を終わらせる「討幕」は選択肢の一つ
普通に考えて徳川将軍家が簡単に自主的に手放すとは思わないから
「討幕」も止む無しのスタンスで出兵上京に向けて動いていた所、
その予想外の満額回答が徳川家から帰って来た状態
ここからが在京の薩摩勢力はもちろん慶喜周辺から越前、西国諸藩や近衛家と
顔が広く信の厚い外交家小松帯刀の腕の見せ所だったけど、
それが出来なくなった事で「棍棒を掲げて交渉」出来る能力が薩摩としては大幅に欠如
徳川家は慶喜派、会津派、越前派の実質三派で
慶喜が越前に外交を任せ会津の暴走を懸念していて越前は土佐と結んで、と言う状態だったから
「棍棒」だけだと慶喜と会津が結合したら到底かなわない兵力差になって勝ち目はない