西郷なんて手垢の付いたつまらない人物を主人公のするより、「英雄たちの選択」で紹介された
探険家&農政家&役人&ルポルタージュ作家の笹森儀助を主人公にして大河を作ったほうが
おもしろそう。

青森の弘前藩の士族出身で、幕末に弘前藩主に意見書を提出したら不興を買い
家禄の三分の二を召し上げられ3年間も謹慎させられ幽閉状態。
明治3年にようやく許され解放される。

会津戦争で敗れて下北半島に移住してきて次々飢えと病で死亡する悲惨な会津藩士たちを目撃。
帝国議会が開かれると青森から上京して1日も欠かさず傍聴。
利害だけで動く政治家に絶望して青森に帰り、西洋式の農場を作り武士救済。

海軍の軍艦に便乗し千島列島を探検調査。
政府により択捉に強制移住させら狩猟から農業になったアイヌが人口半減した事実を知る。

千島列島探検紀を出版し評判になり天皇も読む。その本を読んだ井上馨から
輸入砂糖に変わり日本で砂糖産業を国策として興すために、南方諸島の調査を依頼される。
役人として奄美大島・沖縄・石垣島など全島を探検し詳しく調査。

未だに南洋諸島の島々や沖縄には、地租改正が行われず、15歳以上の全男女に人頭税が
かけられ、また風土病と貧困で苦しんでるさまを南島探検紀の出版で暴露し政府攻撃。
天皇の赤子の島民の保護を訴える。
石垣島の島民も上京して井上馨に人頭税廃止を訴える。

ついに帝国議会で人頭税が廃止される。
奄美大島の役人に任ぜられ、島民ファーストを貫き、砂糖や大島紬の産業育成に努める。
鹿児島の役人勢力に敗北。故郷に帰り青森市長になる。

晩年は朝鮮やシベリア探検もして、辺境から健全なナショナリズムで近代日本を考える。
つねに民のためを思って行動し、民が豊かになれば国も栄えるが心情で国民ファースト。

西郷どんより今の時代のニーズにぴったり。