判官(はんがん)

中世はじめ頃より使われ始めた判官の職を帯びる者の通称。 九郎判官(くろう ほうがん)- 源義経のこと。左衛門尉だったことから。九郎は輩行名で源義朝の九男だったことによる。
古来この義経に限って「ほうがん」と読んでいたが、近年では「はんがん」も通用している。


判官贔屓 - 上記が語源。


佐々木判官(ささき はんがん) - 佐々木道誉のこと。佐渡判官と呼ばれた。

塩治判官(えんや はんがん)- 塩冶高貞のこと。左衛門尉だったことから。

  塩谷判官(えんや はんがん)- 上記の名を借りた『仮名手本忠臣蔵』の登場人物。史実の浅野内匠頭にあたる。


小栗判官(おぐり はんがん)- 照手姫と天馬の伝承で知られる伝説上の人物。