西南の役では西郷の子は庶長子の菊次郎が負傷したが、誰一人一人死んでいない。
しかし西郷の弟の小兵衛や西郷の妹の子どもたちは命を落としている。

今後ドラマに出てくる市来琴の子の宗介もそうだし、大山巌の兄彦八に嫁いだ
大山国の子も何人か戦死した。

そして西郷の家族以外は最近知っただけでも、庄内出身の伴兼之、榊原政治、喜界島出身の前田盛秀
など、十代・二十代の青少年が多く薩摩軍に従軍して戦死した。
最年少は14歳の少年だったらしい。もちろんこの他にも多くの青少年が命を落とした。

その中でとくに有名なのが村田新八の長男の岩熊で彼はアメリカに留学し近代的な教育を
うけたにも関わらず、薩軍に従軍して父の名誉を守るために戦死した。

西南の役は戊辰の役の時の二本松少年隊や会津白虎隊の様に大人の勝手なエゴで
将来有望な青少年が多く命を落とした無意味な戦争だったのだとつくづく思う。