独眼竜政宗の小田原謁見トリビア

・渡辺さんと勝さんはこのシーンの撮影が初対面ではない。
厳密には渡辺さんが勝さんの楽屋へ挨拶に行った時に二人は会っている
・その時に勝さんが渡辺さんと顔を合わせず背中越しに
「おう…小田原で会おう」
と返してからは撮影日まで二人が会わない様にするため、
スタッフが共演者のスケジュールの調整に奔走した

・津川さんによると共演者の中には
「わざわざそこまでしなくても…」
という態度の人も少なからずいたがスタッフの
「勝さんからの提案です」
という言葉で全員が否応なしに従う事になった

・撮影当日は通常撮影で使う固定カメラ(5台)と手持ちカメラ(4台)の他に、
勝さんのアドリブに対応するための専用カメラ(2台)と
渡辺さん専用カメラ(1台)に津川さん専用カメラ(1台)を用意する気合いの入れようだった

・普段、眼帯を着けて撮影する時に糊で目を留める(潰す)事はしないが、津川さんからの
「謙ちゃん、勝さんは何を始めるか分かんないから(目を)潰しときな。
急に眼帯とられたら大変だよ」
というアドバイスを受け、渡辺さんは撮影前に糊で入念に右目を留めた

・謁見シーンでのアドリブは3つある
1.小刀を置かずに秀吉に近付いた政宗に対し、
家康が扇子で刀を叩き政宗に「刀を置き忘れてる」と知らせ、政宗が下がる場面。
(本来は最初に置くべきだったのを、渡辺さんが緊張のあまり忘れてしまい。
それを津川さんが芝居に合わせて注意した)
2.秀吉が杖で政宗の首を勢いよく叩く場面
(本来は首を2.3回軽く叩く程度だったらしい)
3.政宗を連れて崖に上り小田原城下を見せて以降の一連の場面
(本来は無かったシーンを勝さんがアドリブで付け加えてしまった。
台詞や所作も全てアドリブで渡辺さんや津川さん達共演者が上手く合わせて名場面を作った)