役者で見ると、

治天として双六遊びを手仕舞いして武士の世を迎え
倒壊寸前の幕府で家族と政事に誠意を尽くして生を燃やし尽くし
武士として最大の恥辱に甘んじて武士の世を終わらせながら
江戸庶民と日本国を守り抜いた最後の武家の棟梁

一門の滅亡と共に、棟梁が基礎を築いた武士の世の始まりを迎えながら討ち死にし
焼け落ちる大坂城と共に戦国の終わり泰平の始まりを迎えながら討ち死にし
完全無血とはいかない迄も、宗家も首都も滅亡を免れる為の和平を担う侍の役目を全うして
武士世を終わらせ新たな世を迎える

もう一人、青臭いひ弱な苗から武家の棟梁を育て上げ
戦国から泰平の世に至る大戦の引鉄を引き
全面戦争を回避し上手く負ける事で武士の世を終わらせた最後の天下人の忠臣