幕末の個人ファンは都合のいいものは飛びついて採用し、
都合の悪いものは無視するか、薄めようとする傾向がある。
なんか去年見てたら町田明広や桐野作人もそういう傾向があった。

とくに、薩長同盟、「討幕」過程の分析、江戸攪乱中止問題や
征韓論問題をめぐる擁護が気になったかな。
1980年代から90年代の論争を通じて、手順はどうあれ、
西郷が出兵を企図していたのは通説化しているはず。
だけど町田の解説は明らかに異説ベースだった。
(鹿児島出身の郷土史家が出した本は普通に通説ベースだったので、
ちょっと常識を疑った)