なつぞら27話感想より

武者氏は、今回の川村屋のマダム前島光子が軍師タイプである(またかよ)と思っている。

>100作目を迎える朝ドラは、その時代にふさわしいヒロイン像を見せてきました。

>『ゲーム・オブ・スローンズ』を見て開眼した『真田丸』からのスタッフも多い本作です。
>国際的基準に合致するヒロイン像を示す。
>そして新しい領域まで行く!そうではないか?と、何度も何度も主張してきましたけれども。

>新キャラ登場の回でも、ぬかりなく女性軍師枠を入れてくるわけでして。
>女性であっても、男性的な行動を取るヒロインというのは、昔からいないわけではありません。
>典型例が女戦士ですね。

>ジャンヌ・ダルクにせよ。山本八重にせよ。誰かのために、世の中のために、戦うヒロイン!
>素敵〜!自己犠牲だよね。そういう風潮は長いことあります。

>この間も指摘しましたが、女性の高等教育の理由として、教育関係は早めに認められたものです。
>理系進学コースでも、看護師や栄養士になるのであれば、認められやすい。

>女が学ぶということであれ、それを社会に還元するのならばよい。
>本来女は学ばない。頭を使わない。従うことこそが正しい。
>その例外を破るのであれば、社会や家庭への奉仕へのためならばよい。そういう考え方ですね。

>今でも、女子教育問題について「女性ならではの視点」と言い出したら要注意です。
>ロゴマークがハートやピンク、お花でももういいから……皮を剥がれた人が逆さ磔になったロゴとかでではできんの?

>自分のための知性追究とか。家事育児以外の発明とか。ダメですかね?

>これに変化が起こったのが、先程あげたアイリーン・アドラーの時代あたりでした。

>誰かのために、世の中のために?知らないし!私が私のために戦って何が悪いの?

>自分の知性を証明するため。相手に挑む、不敵な女。
>前世紀ならば悪女でおしまいか、あるいは、男への情や嫉妬のせいだと思われた女でした。
>そうじゃない女がいて何が悪いの?

>なつはそこまできつくはありませんが、夕見子といい、マダムといい、その方面に突き進みそうです。

>『ゲーム・オブ・スローンズ』にも、この典型例がおりました。****の*ちゃんと並べて悪かった!それがメリサンドルです。

>メリサンドルは、家族はいない。奴隷出身であったかもしれません。友人? いませんね。
>そんな彼女を支えたのが宗教かと思われたら、それだけではありませんでした。知性と強い意志。それがあった。

>スタニスを支持し、他の宗教を迫害し、殺人も厭わないメリサンドル。しかし、どうにも愛や忠誠心はない。
>スタニスが死んだら、きっぱりと次の道を探ります。

>そして最終シーズン、あいつは何だったのかわかりました。

>自分の信念が、予言が、正しいかどうか。それさえ確認できれば満足。
>愛じゃない。忠誠心じゃない。ただひたすらに、知性探究に生きた女でした。

>乱世ではないから、本作ヒロインがそこまで極端だとは思いません。
>しかし、謀略で相手を手玉にとってニヤリ。我が策の通りよ……と満足するヒロインはいるんじゃないかな。

>それが新しいセクシーですから。期待しています!

続きます