なつぞら30話感想より

>駄作朝ドラパターンは、週を跨がない。そう指摘して来ました。
>月曜日に持ち上がった問題が、金曜日から土曜日にかけて雑な解決をされるものだと。

>本作は、その真逆です。
>金曜日に解決したと見せかけて、土曜日にひっくり返す。
>高難易度を用意してきました。

>そしてここまで、じんわりと見せて来た要素を土曜日にぶん投げる!
>泰樹の言動は唐突なようで、実はそうでもないのです。

月:門倉番長の告白で示される、なつの結婚適齢期
火:信哉への態度でにじむ、照男のなつへの恋心
水:なつの不在で寂しい柴田家。剛男不在より寂しいという泰樹のセリフは、剛男をからかうわけでもなく、本音だった
木:「川村屋」のクリームパンと「雪月」のシュークリームで示される、二つの舞台の連動
金:再会するなつと咲太郎の場面のあと、柴田一家が映される

>ぬかりなく、伏線を滲ませてきおったわ!
>コメディリリーフ、ネタ扱いのような門倉番長にもやはり意味があった!

>咲太郎探しというメインプロットに、きっちりと伏線を入れてくる。
>実に細やかな仕事です。
>ぬかりがない。本当にぬかりがない本作。新境地にも、ぬかりなく踏み出します。

>それは【クリフハンガー】ですね。
>崖に捕まった主人公。
>さぁ、落ちるのか? 落ちないのか?

>そこで「続く」と出す。海外ドラマではすっかり定番で、特にシーズンをまたいでこれをやられると、ファンがじれったくてジタ
>バタするものです。

>滅多刺しにされたこいつはどうなる?
>答えは翌年でした。
  ゲームオブスローンズの動画

>「ここらでよかろうかい」
>と、毎回それっぽくおさめた駄作大河『西郷どん』。あれはもう古い締め方です。

>今年の『いだてん』は取り入れてきており、金栗がのちの妻となるスヤと対面したあとで続きは来週と言われたものでした。

>朝ドラでも、そう来ましたね。
>今週の終わり方はすごいぞ。
>兄は収監。妹の縁談を知将が進めている。どうなるんだ!

「西郷どん」も決していいとは言えなかったが、この程度で伏線なら、糸の登場とか、伏線でいいのではないだろうか(子供の頃、
幼馴染で出てきて、のちに結婚)。

いだてんならスヤより、ラザロの方が伏線だったような。