なつぞら127話感想より

>ただの格闘技じゃない。 孤児院出身で、孤児のためにキックで戦う。
>そんな主人公を描けるのは、なつだからこそ!そんなことを力説されるのでした。

>そう繋がるのか。ここでそう来たか。これもうまいと思います。腫れ物に触るように、そこを避けられても嫌な場合もあるし。
>むしろ描くことで、心理的な負担軽減ができるかもしれない。
> 語ることで癒える傷はあるわけで、それを恥ずかしいからと封じる方がむしろ残酷なこともあるのです。

>なつはじめ、本作の場合、モデルとはそこまで生涯が一致していません。そう謳っているわけでもない。
> 明らかにこの企業創始者がモデルだと、関連番組を作るわけでもない。
>ですので「モデルと違う!」と執拗に叩くことは、ちょっと矛先が違うと思うんです。
>それも設定として生かすのであれば、プラスだと思います。

>ルーツを変更し、天涯孤独の身の上にしたのに、その設定を作り手すら忘却しているような作品もあるものですが、
>本作はそうではありません。

えぇと、なつは孤児になることで今に至るまで傷ついているとか、不利益を被っていることって何かありましたっけ?武者氏別な
「なつぞら」を見ていませんか?

なつの周囲は彼女が孤児であることを知っているのに、何ら不利益を受けていないのだから、「孤児である苦労」なんて何もしてい
ないから、作品に生かすのは無理だと思いますよ。

それと「まんぷく」でもそうだったから、モデルと一致させる必要はないでしょうが、安藤百福氏→立花萬平の場合「インスタント
ラーメンの開発」という部分は百福氏の生涯を生かしたものになっていますが、奥山玲子氏→奥原なつの場合、アニメーション作り
の部分は全然なっていないわ、労働争議も全然なっていないわで、今のところ奥山玲子氏のいいところを生かしていない、つまり百
福氏の時と違って、作劇に当たって奥山氏は全然リスペクトされていない、そこが問題なのに。言っても無駄なのは分かっています
が、「どういう点が批判されているか?」ということを少し理解しようとしてください。

それから武者氏にとっては、なつのように都合のいい時に「私は孤児だからー」と言い出すのが【孤児設定を生かしている】という
ことになるらしいので「まんぷく」の萬平の様に、そんなことを一切しないで努力する人間は「天涯孤独の身の上を生かしていな
いー!!」となるようですが、なつのようなやり方は周囲の顰蹙を買うということは覚えておいた方がいいかと思います。

と、こう書くと武者氏は「****信徒に常識なんて説教されたくないー!!」なんですよねぇ、きっと。