ジェームス御大には、畳、板の間大河に真骨頂あり。
たとい視聴者がその先の結末を知っていても、胃がキリキリと痛むような状況を作り、セリフ回しでダメ押ししてくることに妙味がある。

さすがに大河ドラマになんで、大昔の日テレ土曜夜の「猿飛佐助」のホンを書いた時みたいな荒唐無稽ぶりは抑え目。
最終回に、俄メクラにされた主人公(当時人気絶頂の太川陽介)を、これでもかと最後の最後に蜂の巣にして殺すなんてできないけどね。

「北条時宗」を書きたがった挙げ句に果たせなかったから、無学祖元役で出て、時宗の診察を行い、おおよその余命宣告までした。

なかなかいないタイプで、大河脚本家では一二を争うと思う。