漱石は落語好き
三四郎の作中で登場人物に落語論を語らせている

>円遊も旨い。しかし小さんとは趣が違っている。
>円遊の扮した太鼓持は、太鼓持になった円遊だから面白いので、
>小さんの遣る太鼓持は、小さんを離れた太鼓持だから面白い。
>円遊の演ずる人物から円遊を隠せば、人物がまるで消滅してしまう。
>小さんの演ずる人物から、いくら小さんを隠したって、
>人物は活溌溌地に躍動するばかりだ。そこがえらい。

志ん生とは時代が違うけど、志ん生と同じ時代生きていたら、
漱石は志ん生のこと好きだったに違いない