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>アンリの、芸術品を触ると音が聞こえるということ。
>これはドラマの変な設定でもなんでもなくて、そういう人は実在するのです。多くはないけれど。

>『半分、青い。』で既に出てきてはいた。鈴愛は、左耳だけが聞こえなくて、傘に雨が半分だけ当たっている感覚を、半分だけ
>青空だと表現していた。
>『なつぞら』の、絵を描くことは排泄のようだと語った天陽。酪農の中で絵心に目覚めたなつ。カラスにデモをさせるようにしろと
>無茶振りするイッキュウさん。このあたりにも、あらわれてはいる。
>次回作『エール』のモデルである古関裕而も、風景や絵を見ていると音楽が頭の中に浮かび上がってくる人物でした。彼は商
>業を学んでおり、音楽学校での専門教育は受けていません。

>こういう人々を「わあ〜すご〜い天才!」と描くだけでは、何かが足りないのです。
>喜美子に音は聞こえないけど、自分と何か似たところがあると感じるたのでしょう。
>熱い炎を見つめる喜美子のまなざしや感覚。視聴者にはわかりにくいかもしれない。けれども、何もしていないようで何かが渦
>巻いていることは伝わってきます。

>彼らはレールからはみ出してしまう。専門教育を受けていないのに、生まれ持った何かが覚醒して才能を発揮してしまう。
>それが気持ち悪い、鬱陶しい、学歴がないくせにと周囲から嫌われることもある。

続きます