>>976 より続き

【引用】
>他愛のない手紙。名古屋で勤めている会社で、釉薬の配合をどうしたこうした……。

>他愛ない。けれども残酷。
>実は八郎モチーフの人物より下方修正されているとわかるのです。彼は陶芸家として活躍しております。

>八郎は違う。
>喜美子と違って、彼は丸熊陶業時代に戻ったようなもの。芸術性で勝負する陶芸家ではなく、自分の技術で大量生産品を
>作る、そういう会社員に戻ったのです。

>挫折したとわかります。
>その方が彼には合っているかもしれません。名声と芸術性を求められることに戸惑っていて、食器セットに救いを見出していまし
>たからね。

あのさぁ、「陶芸家になれない、会社員に戻った(と武者氏は断定しているが、会社員をやりつつ陶芸をすることだってできると思
うのだが、喜美子と出会った頃はそうだったわけだし。大体八郎ってもう陶芸家にはなっているのだが)」「食器セットに救いを見出
していました」というのを、「モチーフを下方修正」って酷すぎないか。「食器セットは自分がやりたかったことであり、芸術品が作れな
いからやったことではない」と思うんだが。武者氏の中では、
   陶芸家 > > > 大量生産品を作る会社員
(というか、「釉薬の配合をどうしたこうした」だけで、大量生産品を作ると決めつけるのもどうなのか。もしかしたら画期的な新製
品の開発のチームに入っているという事だって考えられるのに)なのだろうが、本人的には上下があるかもしれないが、客観的に言
って、会社員より陶芸家の方が上という思考って職業差別な気がするんだが・・・・・。

恐らく武者氏はクリエイターにかなりこだわりがあって、「クリエイターこそ最高の仕事!」みたいな思い込みがあるのだと思う。そこ
から「会社員になる」というのは敗北だと思っているのだろう(だから「クリエイターという最高の仕事を汚された―ッ!!」となって
まんぷく憎悪につながるのだと思う)。
【引用終了】

続きます