新たな仮説
これに気づいたのは日本史上、私が初めてだろう!

「大坂夏の陣図屏風」には真っ裸にされた女性が大勢描かれている。
長年これは「凌辱された女性」とされていたが、本当にそうだろうか?
だって、「現に凌辱されている女性」は一人も描かれていない。

絵師が奥ゆかしい性格でそういう場面をあえて描かなかったのか?
しかし放送倫理規定どころか基本的人権すらなかった時代だ。
江戸時代の春画も奉行所の規制にも関わらずけっこう過激だし。

では考えられること。もう一度大坂夏の陣図屏風を注意深くみるがいい。
服を差し出して泣きながら命乞いしてる女性、一列に並んで順番に服を脱がされる女性。
でも服さえ置いていけば命ばかりは助かったらしい。

そう、男たちが狙っているのは「女性の体」ではなく、
「女性の着物」のほうなのだ!!(これに気づいたの世界中で私一人に違いない)

化学繊維が普及するまで、「布」は貴重品だった。
「追い剥ぎ」と言われるよう、昔の盗賊は真っ先に服を狙い、
「身ぐるみ脱いで置いていけ」が常套句だった。
まして大坂城にお住まいの高級女性の「絹の着物」は
足軽のごほうびよりもひと財産になったかもしれない。

「大坂夏の陣図屏風に描かれてる全裸女性は着物を取られただけで凌辱目的ではない」

という仮説をいつの日にか学会で発表したいな。
こんなところに書いていては盗作されるに決まってるけど。
いや、歴史学会の専門家諸君、検証してくれませんか?
ヒストリアで企画してくれても盗用とか言いませんから。