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>ホワイトウォッシング」という言葉が最近聞かれるようになりました。
>白いお肌に手入れしてくれる洗顔料のような名前ですが、もっと複雑な意味があります。

>この言葉が話題になったのは映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』公開時。
>原作では日本人である草薙素子を白人のスカーレット・ヨハンソンが演じるということが「ホワイトウォッ
>シング」だとして問題になったのです。
>「何が悪いの? スカヨハが素子を演じるとか最高じゃん」「どこが人種差別なの?」
>そんな意見もありましたが、結論から言うとこれはダメです。

>また反論として、舞台版の『ハリー・ポッター』でハーマイオニー役を黒人のノーマ・ドゥメズウェニが演じ
>たことをあげて「これは駄目なのか?」と言う意見もありましたが、これも返しとしてはよろしくありません。
>原作者のJ・K・ローリングがハーマイオニーは白人と明言していない、と述べているからです。人種を明言し
>ていないのに白人とみなすのはちょっと違うだろう、という話ですね。

>ちなみに元々白人であった人物を他の人種が演じる場合は「カラー・ブラインド・キャスティング」と呼び、
>多様性の反映であるとして問題になりません。

>「他のアジア人が日本人を演じるくらいなら、白人が演じた方がいい」という反論も駄目です。

>実写版『美女と野獣』はフランスが舞台の話なのにイギリス人中心のキャストであり、英語で話しています。
>また、日本でも過去に『西遊記』をドラマ化にして日本人キャストで作っています。
>同一人種を国籍が違うキャストで演じることを禁止するのは問題になりません。

続きます