>>574 より続き

おお、流言飛語の使い方がまともだ!というのはおいておいて。小檜山氏の言う「名のある映画評論家の話」と言うのは多
分これ。

【町山智浩氏ツィッター引用】
ディズニーの実写『ムーラン』が少数民族の弾圧が続くウイグル地区で撮影したことで批判されている。中国7万スクリー
ンで上映するため、中国政府の意向に合わせて内容も変わり、アニメ版『ムーラン』のテーマは「本当の自分」探しだった
が、実写版では逆に「家や国に尽くすこと」になっている。
【引用終了】

多分、小檜山氏は「『ムーラン』はもともと中国の話であり、そこでは忠孝を強調した話だったのだから、それを批判する
のはおかしい。中国文化が分かっていなくて敬意がない。差別だ」と言いたいのだろうが・・・。これ、変えた内容自体が
問題だ、というのもあるのだろうが(町田氏の言説をそんなに真面目に追いかけている訳ではないが、どちらかと言うと
「個人の権利や自由」を大事にする人のようなので、「家や国に尽くすこと」には批判的だと考えられるから)、そこより
むしろ問題なのは「少数民族を弾圧する中国政府の意向に合わせて、内容を変えた」という事だと思う。

どうも小檜山氏のツィートの内容を見ていると「『ムーラン』に対する批判は、主に中国政府への抗議だ」ということが抜
け落ちているというか、よくわかっていないというか。普通は賛成するのでも反対するのでも「『ムーラン』批判は中国政
府への抗議だ」という前提条件を共有したうえで皆さん発言してるんだけど、小檜山氏はその前提条件が共有できていない
ようにしか見えないんですよね。

だから『ムーラン』への批判が「儒教文化差別」とか「中国文化叩きだ」とか言い出す。今問題になっているのはそこじゃ
ないんだけどという。

こういう事ばかりやっていたら、そりゃあ「使えない社員扱い」されたでしょうね、と言うしか。だって「今問題にされて
いること」が全然理解できなくて曲解してしまい、その曲解に従って「今問題にされていることが何かという事が分かって
いる人」の非難をしていたらそりゃそうなるでしょう。「中国政府への抗議行動」が「中国文化の無理解、アジア差別」と
いうことになってしまい、その曲解に従ってピント外れの非難をしているのだから。