>>128 より続き

えーっと、武者氏の書き方だと勘違いしそうになるので書いておくと、家康は父を暗殺したのではなく、暗殺された側ね。
だから父と息子という違いはあるが、家康の立場は今回の義景に近かったわけだが、そう考えると両者の違いがはっきりす
るかもしれない。

それで今回の毒殺の件だが、ネット上で「子供を殺すのは残酷」「戦国時代だからこういう描写は当たり前」とかいろいろ
な意見があったが、ポイントはそこじゃないと思う。

タイトルから三淵が主犯なのだろうが、彼はこういう陰謀を企むような人間に今まで描かれていたっけ?初期の頃を見直し
てみたが、三淵は、弟の藤孝が熱血漢なのに比べて冷静な切れ者という描かれ方はしていた。だが、こういう陰謀をやりそ
うな人間には描かれていなかったと思う。

大体、三淵に【大名の嫡子を毒殺するという陰謀を立案できる】能力があるのなら、そんな素晴らしい力は亡き義輝のため
にこそ使うべきだったろう(義輝は美しすぎて、謀略の才能はまっったくと言っていいほどなさそうだったから、三淵の能
力は役に立ったと思われる)。しかし三淵が義輝に仕えていた時にそんなことをしていた記憶がない。つまり脚本に一貫性
がないのである。

続きます