2020年01月08日
三谷幸喜

『鎌倉殿』とは、鎌倉幕府の将軍のことです。
頼朝が死んだあと、
2代目の将軍・頼家という若者がおりまして、
この頼家が2代目ということもあって、
『おやじを超えるぞ!』と
力が入りすぎて暴走してしまう。
それを止めるために、
13人の家臣たちが集まって、
これからは合議制で全てを進めよう、と取り決めます。
これが、日本の歴史上、
初めて合議制で政治が動いたという瞬間で、
まさに僕好みの設定です。

今はまだ、この13人の名前をご存じの方は
おそらくほとんどいないでしょうが、
このドラマが2022年にオンエアされて、
その年の暮れぐらいになると、
もう日本中の皆さんが
13人全員の名前を言えるようになると
確信しております。

この13人が
勢力争いの中で次々と脱落していくなか、
最後に残ったのが「北条義時」です。
いちばん若かった彼が、最終的に
鎌倉幕府を引っ張っていく最高権力者になる。
そこまでを、
今回のドラマで描いていきたいと思っています。