>>141 より続き

いつものことだが武者氏の考えていることって何でこんなにずれているのか・・・・・。

それとここの前の文章だが、「光秀は(平蜘蛛の)所在を知らぬと嘘をついたことを詫びつつ」と書いているが、光秀はぜー
んぜん謝ってないぞ。ここで光秀が言ったのは「殿にこの釜のありかを問われた折、知らぬと申し上げましたがいたく後悔を
いたしました。殿に対して一点の後ろめたさがある限り、これは手元に置かぬ方が良いと思い持参いたしました」で、「嘘を
ついたことを後悔した。信長に対して後ろめたいから平蜘蛛は自分の所に置かない方が良い」ということであって、これでは
「信長に謝罪した」とは言えないだろう。

それでここのシーンと、その前の秀吉とのシーンだが、「態度が悪い」とか「トーンポリシング」とかそういう事じゃあない
んだが。全く武者氏も脚本家も先週のドラマ内容を忘れているのか?という。

信長は元々かなり平蜘蛛にかなり執着しており、これを差し出せば松永は許すと言っていたし、そういうことで(秀吉が情報
提供したことで)、光秀が平蜘蛛を持っていることを知り「平蜘蛛を知らないか?」と聞いたのに、光秀が「知らない」とし
らばっくれたのが先週までの展開だったはずだが。

だから「秀吉に対して決定的な証拠を掴んでいるから云々」ということが問題ではなくて、秀吉は主君の信長の意向に沿うよ
うに動いただけだから、光秀としてはいくら秀吉の行為にむかついたとしても、「お前は俺が平蜘蛛を持っていることを殿に
密告しただろ!」と言える筋合いは全く無い。だってそんなことをばらして(しかも秀吉に平蜘蛛まで見せちゃってるし)、
それを秀吉がそのまま信長に報告したら困るのは秀吉ではなくて光秀なんだが(こんな脚本を書いてしまう脚本家もチェック
できない周囲にも問題がありすぎると思う)。

これを秀吉にばらすなら、それはそのまま「自分を裏切った秀吉を殺害して証拠を隠滅できる」時くらいか、光秀がこれをき
っかけに信長を裏切る覚悟(それこそ松永みたいに)をした時くらいしかない気がする(しかしそういう展開では全然な
い)。

続きます