>>403
いくら情弱社会でも口伝てに大衆の間へ噂は広まるからな
挙兵した薩長土佐の官軍(新政府軍)だって、基本、徒歩だから大軍になるほど移動は遅いし、兵に休息を
取らせながらの進軍では、噂の方が先に広がる
行く先々で彼らが賊軍と見られるか官軍と見られるかで扱いは違う、当時の兵站は進軍する先々での現地調達
に頼らざる得ないから、通過する藩の協力や民衆の支持を得られる事は絶対で、宣伝工作はとても重要だった
その妙案が例の「錦の御旗」だけど。

天狗党の京への進軍はただでさえ既に悪評が立っている中で、行く先々へなんの根回しもなくただ突き進むだけ
って悪手で無謀に見えるが、西南戦争でも、挙兵した西郷軍の目的は上京して天皇に直訴をする事で、うろ覚えだが
挙兵前に知人に出した手紙には「京でお会いしもんそ」と楽観的に書き送ったと聞く。
戊辰戦争経験した西郷ですら、それが出来ると思い込む心理ってのは、なんなんだろうか。