慶喜が日本人から嫌われる理由

理由1. 「華々しさ」も「潔さ」もない
慶喜には、私たち日本人が好む「ヒーロー」の要素がありません。

理由2. 「義理」を重んじない「薄情さ」
日本人の大好きな「絆」も、慶喜にとってはしょせん、出世のための「ツール」にすぎません。
「義理」に薄い、「人情」を大切にしない「薄情さ」が、日本人に嫌われる要因でしょう。

理由3. 「ズル賢さ」
慶喜の政治手腕は、「狡猾」そのものです。そういう「ズル賢さ」「狡猾さ」が嫌われる一因でしょう。

理由4. 目的のためには手段を選ばず、それで生き残る「しぶとさ」
理由1〜3でも述べてきたとおり、慶喜の行動基準は「つねに自分が生き残る」ことです。そのためには、「義理人情」どころか「恥や外聞」もかなぐり捨ててズル賢く世渡りを続け、自分だけが最後まで生き抜くことを「しぶとく」追求し続けました。そして、ライバルの誰よりも「しぶとく」長生き(76歳)しました。