ここでいう上手く行き過ぎというのは、栄一の紆余曲折の人生のことではなく、ドラマ上の起伏のことね。
尺が足りないので、明治初期の政治経済路線を、複雑な政治過程の描写抜きに、主人公栄一が牽引しているかのように見えてしまう。
幕末もそうだけど、明治初期の政界においてこれほど大きな存在だったら、とっくに渋沢は日本人にとって、西郷さん並みの英雄として
認知されていただろう。主人公である以上、盛るのは良いけれど、その場合はもうちと丁寧さが欲しいところ。