>>25
正信「殿….元に戻すと約束してしまいましたな…どうやって理由をつけるのですか…?」
家康「迷っておる…何かいい方法はないかとのう…」
正信「…フッ…(笑)」
家康「何がおかしい!」
正信「一つ知恵有り…」
家康「どうせ其方のはイカサマであろう…!約定である以上はのう…半蔵に火でも付けさせるか…
火をつけて焼け野原にしてしまえばいい…それなら元々は何もなかったのじゃ…それでいいのではないか…?」
正信「殿!いや…見事…でござる…」
家康「何が見事じゃ!それしか方法はなかろうに…あのまま本證寺をそのままには出来ん…燃やすしかないのじゃ!」
正信「…そこにいる…坊主…庶民は如何致される…?」
家康「死んでもらう…!」
正信「言われましたな!」
家康「勿論…数日前に勧告する…退去しなければ…自己責任であろう….」
正信「…それでも残っていたら…?女子供が命を盾に残りまするぞ…?」
家康「仕方あるまい…自己責任じゃ…共に皆殺しにするしかあるまい…死んで浄土に行けるなら…送ってやる…!」
正信「逞しくなられましたな…殿…」
家康「ふんッ !これからはわしに逆らう者は…皆殺しにする…それが家臣の為…国の為…庶民の為じゃ…!三河ではわし以外に王は要らぬ…!」
正信「覚悟なされたか…」
家康「そうじゃ…これからは庶民と言えど容赦はせぬ…今後今川も滅ぼして見せるが…
わしに逆らう者は庶民とて皆殺しにする!それが…わしの道じゃ…!」
正信「…いつか….また…逢える日を楽しみにしておりまする…三河…は…追放になっても…!」
家康「三河は?」
正信「殿は確かに三河を永久追放と申された…しかし…遠江や駿河を追放とは言ってはござりませぬな?」
家康「そうじゃ…三河は永久追放…駿河遠江は関係なかろう…!?」
正信「殿が…遠江や駿河を切り取って領主になった暁には…私も帰参する余地はあると言う事にございましょう…?」
家康「!…このイカサマ師め!そうじゃ…その通りじゃ!わしがその内遠江も駿河も甲斐も何処も奪って見せる!
その時は其方も許してやらんでもないぞ….!楽しみにしておれ正信よッ !」
正信「はっはっはっ…武田領もとは…欲張りでござるなあ…まあ…殿が武田を滅ぼしたら…その時は天下すら見えまする…
その頃には…某もまた…」
家康「!…まだ許すとは決まっとらんアホたわけッ !」
正信「では…太守様になられた…殿を楽しみに…お暇致しまする…」
家康「…フッ…なってみせる…ハハハッハハハッ !!!」