▷配信全盛の時代となり「リアルタイムの世帯視聴率」は急激に低下。ゴールデン帯(午後7〜10時)の総世帯視聴率(HUT、関東地区)は2021年=58・0%、22年=52・8%、23年=49・6%(いずれも年間平均)と8・4ポイントも激減。これに伴い、ほぼ全番組の数字がダウンしている。

▷2020年4月26日に番組最高22・9%を記録したテレビ朝日「ポツンと一軒家」(日曜後7・58)も、この日は11・9%。ゴールデンウイーク中とあってか、好調のTBS日曜劇場「アンチヒーロー」(日曜後9・00)第4話も番組最低の9・2%だった。

▶︎大河ドラマも年々、配信サービス「NHKプラス」「NHKオンデマンド」による視聴が増加。「光る君へ」初回(1月7日)の「NHKプラス」視聴数は、この時点で同局の全ドラマの中で過去最多をマークした。午後6時からのBS先行放送を選ぶ大河ファンも多い。

▶︎当初は不安視の声もあった“平安大河”だが、まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の“恋模様”と権謀術数が渦巻く政治の世界を巧みに描写。作劇、演出、キャストの熱演、音楽、美術と上々の評判を呼んでいる。