(定子「ききょう…」)
ききょう「…定子様…」
(定子「誰も恨んではなりません…」)
ききょう「分かりました…恨みません…」

伊周「ウオオオオッ!!道長ぁッ!!」
ききょう「伊周様…もう…やめましょう…」
伊周「ききょう!其方まさか道長に取り込まれたかッ!」
ききょう「違います…定子様が夢枕に…誰も恨むなと….」
伊周「…定子が…いや…定子はお前が幸せになってほしいだけなのだ…だから…(泣)」
ききょう「伊周様…?」
伊周「お前には人を恨む人生を送ってほしくない…定子の優しさじゃ…」
ききょう「そんな…」
伊周「お前は恨みを捨てて幸せになればいい…しかしワシは…この命ある限り…奴を憎むッ!」
ききょう「伊周様…」
伊周「定子もきっと…」
ききょう「…」
伊周「道長には隠し子が居る…藤原為時の娘が産んだとか…その女…知ってるか?」
ききょう「!」
伊周「その女が産んだ隠し子を攫おうと思っている…くっくっくっ…」
ききょう「…なんと…!」
伊周「その隠し子をこっちの手に…人質じゃ…道長の出方次第ではその子も殺す…!」
ききょう「…私も是非…手伝わせてください…」
伊周「そうか…協力してくれるか…道長への最大の復讐となる…きっと定子もそれを望んでいるであろう…」
(定子「私、望んでなんかいません!」)
伊周「…道長…待ってろよぉッ!!」
ききょう「やらいでかぁッ!!」