10万人以上の観客が詰めかける、年に1度の競馬の祭典「日本ダービー」。
舞台となる東京競馬場では、開門を待ちきれない大勢のファンで長蛇の列ができる。その先頭は1週間以上前から並ぶという。亡き妻との思い出を語る人。職場の人間関係に疲れた人。決戦の日が近づくにつれ、行列では不思議な連帯感も生まれる。わずか2分半のレースのために、とてつもなく長い時間を過ごす人々。どんな思いで、どんな過ごし方をするのか。