北海道の海で、アイヌや地元漁師に語り継がれる「幻の絶景」がある。冬、夜明けとともに真っ白に染まる海。春、海原に突如現れる謎の大渦。そして初夏、みるみるうちに貝で埋め尽くされる海底。今、極めてまれに起こると思われていた、こうした絶景の目撃が相次いでいる。徹底取材で真相に迫ると、その背景には、日本人にもなじみ深い生きものたちの驚異の営み、そして水産王国「北海道」の漁師たちの格闘の歴史が秘められていた。

【語り】生田斗真,山内泉