おかいつの音楽だけを語るスレ
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大好きな出演者を語りたいだけの人は適応するスレッドに移動するか立てるかにしてください。 実写クリップってだけで良曲扱いになる人とは仲良くなれそうにない
アニメってだけで駄曲扱いにする人も嫌い 柴草玲の歌は全部アニメだけど全部好き
癒されるし、特に歌姉のしょうこたくみあつこ皆良さを出していた
地味にハズレのない作曲者だと思う
この人が作ったCoccoの歌も好き 音楽だけということは作詞家と作曲家メインのスレってことでOK?
明日新しい月歌出るけど誰が来るんだろう
新顔か馴染みの人かもしくは久しぶりの人か 新しい人だったね
月歌あるあるだけど一週間過ぎたら好めるようになるかな
今のところあまり耳に残らない むぎゃむぎゃって何だ?
歌詞もいまいちよく分からん
ツンデレ女児の歌か? なんか名前聞いたことあると思ったら0655のチョココロネの歌をうたってる人か
岸田繁やゴンドウトモヒコとも繋がりがあるようだし、NHKお得意の“身内での仕事回しあい”の匂いが… >>5
同感。
「ながぐっちゃん!」
「まっしろしろすけ」
「おさんぽクンクン」
「まあるいせかい」
柴草玲の作品はどれも素晴らしい。
もっと作ってほしい。 柴草玲の作曲作品に共通しているのは、どれもメロディーが優しい。 最近、番組と馴染み深いベテラン作曲家たちが提供する月歌はことごとく微妙なのが多く感じる
逆に「およよマン」や「そらそうめん」みたいな新入り作曲家たちの方が真新しさも感じる良い曲提供してるのが多いなと思う
やっぱり引き出しにも限界があるんだろうか? あつこお姉さんのファンが作成したゆういちろうお兄さんへの殺害願望の画像
https://s.kota2.net/1630729768.png >>7
自分は放送三日目で耳に馴染んできたよ
歌詞はイマイチだけど曲は全体的に優しい感じがいいなと思う
特にサビ後半の
どうしてこんなにむぎゃむぎゃ
どうしてこんなにぎゅわぎゅわ
の所の曲調が少し切ない感じが好き 9月の歌
2021年→むぎゃむぎゃ
2020年→きみといっしょにいると
2019年→たいこムーン
2018年→やさしいうた
2017年→にんじゃきりん
徹底したアニメクリップ >>13
渋谷、赤坂、小杉の体操作曲家の爺たちの悪口はやめてくれ 正直もうネタ切れなんでしょう。子どもも簡単に覚えられて耳に残る良曲、60年もやってたら。 あきりょう時代の月歌「しっぱいのせいこう」は名曲と思う。
ただし当時番組内であったアニメがモチーフの為、以降流れないのが不憫、いや流れてたかな? 渋谷さんが最近提供したぎゅーはかせ好きだけどなぁ
優しくてカントリーミュージックっぽいところが懐かしさも感じられるというか
作詞の二階堂さんも分かりやすくて良き
久しぶりのおかいつらしい歌って感じ ポップスみたいなのじゃないと満足しない層はいるよね
元気系でもしっとり系でも >>20
さすがにそんな昔からはいないでしょ
番組オリジナルの歌が誕生するまでは童謡じゃなかったっけ 月歌デビュー曲
渋谷毅→1979年 きいろい木馬(良ひとみ)
小杉保夫→1995年 虫歯建設株式会社(けんあゆ)
赤坂東児→2002年 たまごまごまご(あきりょう) 月歌ができたのはおさみゆからだったはず
でも渋谷さんって結構な古株なのね 速水けんたろうお兄さんの作る歌は番組でかかる事が少ないのにとても心に残る
坂田おさむお兄さんの歌みたくもっと頻繁にかかればもっと名曲になると思うのでまた月歌作ってほしい 今の月歌123と同じで実写ってだけでヨイショされてるだけだな 次の朝ドラの主題歌の編曲が斎藤ネコなんだね
最後におかいつの歌に関わったのはいつだろう
ポコポッテイトの歌もたくさん作ってた >>28
特に悪くはないけどぼよよんみたいな印象的なものも感じ無いし子ども向けな曲もしないから個人的には微妙
同じ歌兄ならかしわ哲兄の作ったやつの方が好み アルバム5th「おたすけ およよマン」
2021年10月20日(水) 発売
<収録曲>
1.1歩 2歩 さんぽ
2.そらそらそうめん
3.おたすけ!およよマン
4.ジューキーズこうじちゅう!
5.ぎゅーっ はかせ
6.むぎゃむぎゃ
7.ゆめをひとさじ
8.ほしのひとしずく
9.みんなだれかがすきになる
10.なんなん、とかとか、なーるなる
11.ちょっとまってふゆ!
12.あげあげドーナツ
13.バンジョーのジョー
14.ネガイゴト
15.君に会えたから
16.ひかるみらい
ボーナストラック
1.かおたいそう
https://i.imgur.com/hLRl5Op.jpg 「スタジオライブ・コレクション 〜うたをあつめて〜」
2021年10月20日(水) 発売
<収録曲>
(星)
夢のなか
お星さまに腰かけて
ほしのうた
いるよ
星に願いを
見上げてごらん夜の星を
(空)
雲の手紙
グリーングリーン
くものしま
あしたははれる
(風)
風のおはなし
風がひいてるバイオリン
風をあつめて
北風小僧の寒太郎
風とパレード
(虹)
にじのむこうに
おさんぽマーチ
虹の色とお星さま
にじ
そよかぜスニーカー (雪)
ゆきふるるん
そらからのプレゼント
ブーツをはいたぞうさん
雪はこどもに降ってくる
ウィンターワンダーランド
(花)
はるのかぜ
エーデルワイス
銀ちゃんのラブレター
タンポポ団にはいろう!!
春の唄
花は咲く
(明日)
ひょっこりひょうたん島
ゆめをひとさじ
あしたのあしたのまたあした
トゥモロー
にじいろ
あしたてんきにな〜れ!
https://i.imgur.com/COt2oVU.jpg なんでコンビさよならソングのイカイカイルカが楽曲にないんだよ あきりょう月歌は必ずゆうあつ円盤に入ってる
今の選曲担当者はあきりょう世代なんだろうか? ジューキーズこうじちゅう!
ゆめをひとさじ
みんなだれかがすきになる
ちょっとまってふゆ!
バンジョーのジョー
君に会えたから
ひかるみらい
ゆめをひとさじとバンジョー以外今期もどれも微妙な選曲カバー
もっと他に良いのがあるだろうに ジューキーズは乗り物好きな男児に向けた選曲でいいと思う ジューキーズ録り直したよね
前回のじゃダメだったのか? >>40
確かようかいしりとりも
特に悪くなかったカバーなだけに基準がよく分からないよね あと今回のアルバム未解禁の歴代月歌
ぞうしょこのは相性良いイメージがあっただけに、君に会えたからのカバーが一番微妙だった
良かったのは、ゆめをひとさじ
つるのワルツもあんな感じで歌えてたら良かったのになと思う みんなだれかがすきになる
ちょっとまってふゆ!
君に会えたから
ひかるみらい
今年の未解禁カバー曲はこれら? ちょっとまってふゆとひかるみらい初めて聴いたけど結構好きかも
特にひかるみらいは今季アルバムでよくスマホからリピートして聴いてる
JPOPっぽいけど少し切なく盛り上がっていくサビがいいね ひかるみらい良いよね
月歌は全て明るく楽しい曲だけでいいとか言ってる人達もいるけど理解できない アルバム5th「おたすけ およよマン」
だいたく月歌 3曲
けんあゆ月歌 2曲
あきりょう月歌 1曲
ゆうしょう月歌 1曲
「スタジオライブ・コレクション 〜うたをあつめて〜」
おさゆう月歌 2曲
けんあゆ月歌 7曲
ゆうしょう月歌 1曲
歴代リスペクトだね ???
リスペクトというより番組のオリジナルソングだからでは >>43
ひかるみらいは一年目の頃にファミコンで歌ったことあるから未公開ではないかな
生の舞台で聞くと更にいい曲だよね >>36
ついでにイカイカイルカも二年目で歌ってる
コンビさよならソングの定義崩れたね
イカイカイルカおじさん パンはパンでもの作家が今回の月歌も提供してくれてるけどなかなかの若いイケメンで驚いたよ
てっきり派手なブチ眼鏡をかけた意識高い系な中年おじさんとばかり… 月歌タイトルに沿ってあの曲調なのか、曲調に沿ってあのタイトルなのか知らないけど、キッズソングにヨーデル曲調入れてくるの珍しいね
今までそういう月歌あった?
ベテラン作曲家たちよりも若い作曲家たちの方が提供する曲の発想面白いなと思う
あとゆうあつと相性もいい歌ね >>50
どのコンビも音源化はされてなかったっけ
卒業数ヶ月後にでるメモリアルCDに収録されるとか? 元体操なだけあって皆身体動かすこと前提の歌を作るよね 昔の、とうめいにんげんなんだけどの歌の初代クリップが怖くてトラウマだった!
せんたくものだゆうの歌の歌舞伎役者の白塗り顔のクリップよりも怖いし、歌も怖かった。 >>26
渋谷毅→あいう爺
赤坂東児→ブンバボン爺
小杉保夫→からダン爺 今期アルバムの売上、安定しないというか疎らな売行き方しているな 無いよ
8月、12月、3月は毎年月歌無し
有るのは一年に9曲
>>62
DVDだけどブースカはまだランキングで生きてる 去年リッカロッカ一度も流れなかったから今年はたくさん流れて欲しいなぁ
物語性があっていい歌だよね
北風小僧の寒太郎よりこっちの方が好き 「リッカロッカ」はいい曲なのに、何で一度も流れなかったのだろう‥ 寒太郎は童謡からきてるものなのかな?
リッカロッカは番組観なきゃ知らなかったけど、寒太郎は番組観る前から知ってた >>69
寒太郎はみんなのうたじゃないかな
マチァアキが歌ってるから今でもたまに流れるし幼稚園とか学校でも歌うことがあるからまあ認知度高い だんご三兄弟とありがとうの花が一般的に有名なんだろうけどもっとそれ以上に良い曲はあるのになぁと思うのがたくさんある
音楽の一つのジャンルとしてもっと認知されていくといいよね 中身の無いスカスカのJ-POPなんかより、
おかいつで流れている曲の方がずっといい。 画像掲示板「もみぞう」「もみちゃ」のテレビ板に、
あつこの可愛い画像が貼られている。
【もみぞう】
http://momi3.net/
【もみちゃ】
https://momicha.net/ >>63
ぱんぱかぱんぱんぱーん
10/30付 4,528枚(16位/初)
ゾクゾクうんどうかい
10/29付 2,936枚(27位/初)
ミライクルクル
10/28付 6,174枚(10位/初)
きみイロ
11/2付 4,797枚(20位/初)
おたすけ!およよマン
11/1付 3,291枚(14位/初) およよマンのおよよーこは絶対ゆう子お姉さんだと思う 本日の午後3時から、「うたのリクエスト冬スペシャル」の再放送があります。
【出演】
花田ゆういちろう・小野あつこ・福尾誠・秋元杏月
坂田おさむ・神崎ゆう子・速水けんたろう・茂森あゆみ
杉田あきひろ・つのだりょうこ・今井ゆうぞう・はいだしょうこ
横山だいすけ・三谷たくみ・佐藤弘道・きよこ他 今月のうたミライクルクルの作曲家か
作詞はお馴染みのすずきかなこ 今日iTunesにブンブンにじいろカーが出てたから購入して繰り返し聴いてる
曲はいいなと思うけど作詞はいまいちまだ好めない 普段は三日に出ることが多いけど、まだ無いだろうなと思って検索したら二日目に出てた
ちなみに、番組名や歌手の名前(歌兄歌姉)で検索はできるけど、タイトル名で検索した方がそっちの方が毎回早く先に出てる ゆうあつ月歌44作目(1時間35分)
現在のデジタル配信曲117曲(3時間52分) 作曲家ミライクルクルの人だけどイントロがそっくりね すずきかなこの たまごまごまご は好きだけど
ガンバラッパと今の月歌の歌詞が酷すぎる
うちゅうにムチューの北川の作詞もありきたりな言葉並べてるだけな印象あったけど、それ以上にこの言葉あれば子どもは喜ぶだろみたいな簡易的な作詞に思えるというか 今じゃシンプルな月歌が出たら珍しく思えるだろうけど、さえこ姉が作った「あいうえおにぎり」は子どもの頃ながらどういう無いの歌かも分かったし、一度聴いたら忘れないインパクトがあった
さえこ姉にまだ作詞と作曲の引き出しあるならまた提供して欲しいな
この番組観るまでうたのお姉さんが作った曲とは知らなかった 哲さえアキラのトリオはみんな番組にたくさんの曲作りを貢献してて地味に凄いよな
アキラ兄は作詞は無かった気がするけど作曲担当したブレーメンの音楽隊は良作 顔の半分がマスクで覆われた人々が見慣れて久しい今世。
電車に乗った者たちの口元が皆同じ物に包まれて表情が読みとれないそんな中、シンバルを持った猿の人形を抱え持つ子どもとその隣に母親が座っていた。
シャンシャンシャンシャン!!!!
突如、子どもの方から鳴り響く騒音に皆が驚いて一斉に目線を向ける。
子どもの母親は原因の人形が持つシンバルの中に急いで手を入れて申し訳なさそうに周りに頭を下げて謝った。
「何してるの!早く止めなさい!!!」
「止めかた分からない…」
「ママに貸して!あなたはガムかグミでも食べてなさい!!!」
周りを気にしながら声を抑えて怒る母親と鞄からガムとグミ両方取り出して口に入れる子どもの親子を目の前で見ていた年はもう三十路間近になるだろうか。
一人の女性はマスクの内で苦笑いながらその光景を見つめていた。
そして、あのレトロな猿の人形ってまだあるんだなぁと懐かしんでもいた。
昔祖父母の家にも似たようなのがあって子どもの頃遊んだ記憶があるからだ。
そうやって昔を思い出していると、上から流れるアナウンスから目的地の駅に着いたことを知り、床に置いてた大きな紙袋を持ち急いで人混みの中になだれ込んでいった。 「おはよー」
「おはようございます!」
ドアを開けるとそこには口になにか頬張りながら漫画を読んでる杏月ちゃんが一人座っていた。
「それ何ですか?」
「よしおさんからお中元でお菓子が届いて。食べきれないから持ってきたの」
紙袋から出した白い箱を杏月ちゃんに渡してから鞄を自分のロッカーへ片付けようとすると「あっ!」と少しビックリしたような杏月ちゃんの声が聞こえてきた。
そりゃそうよね。だって中身が…
「これ、ゆういちろうさんも今日持ってきたんですよ!」
「えっ」
「あつこさんと同じで、よしおさんからお中元が届いたって、私が今食べてるのもゆういちろうさんから貰ったものなんです」
杏月ちゃんはよしおさんの顔写真と名前が特別に印刷された赤色の菓子袋のビスコを見せた。
「…ということはりさも送られたのかしら」
「ま〜良いじゃないですか!小腹空いたときにちょうど良いですね♪」
数ヶ月前、よしおさんの家へ三人で遊びに行ったとき、出された食べ物がビスコしかなかった。
ちょうどお腹空かしながら訪れていたことと、あまり面白くもない映画を観せられ続けて退屈していた私達は、目の前のビスコを皿が空になるまで延々と食べていた。
たぶんそれを見たよしおさんが好評だと勘違いして送った、ってところかな…?
てっきり売れ行きが悪くて余った自分の広告商品を押しつけてきたのかと思っちゃった。
ごめんなさい、よしおさん… そう思いながらぼんやりしていると杏月ちゃんの大きな瞳がじっとこっちを見ていた。
「あつこさん目の下にクマできてますけど寝不足なんですか?」
「そうなの、最近眠れなくて…」
「ネットで話題のハーブティー購入したのを今日ちょうど持ってきているんですけど、良かったら飲んでみますか?」
「いいの?じゃ〜あ仕事まで時間あるし頂いちゃおうかな」
そう言うと杏月ちゃんは嬉しそうに笑い、自分の鞄からティーパックの一袋を取り出してマグカップにお湯を注いで入れてくれた。
「はいどうぞ」
「ありがとう、良い匂い…」
「私これから打ち合わせあるのでゆっくりティータイム過ごしてて下さいね!」
そう言ってはつらつとした若くて元気な声が居なくなると部屋は華やかさが消え静寂に包まれた。
時計の針が動く音だけが聞こえる。
そっとマグカップを口付けると爽やかな香りとスッキリしたあと味。
温かいお湯も重なって自然とリラックスできる。
「ふわあぁぁ…」
テーブルに顔をうつ伏せたら自然と頭も軽くなったように感じ、そのまま眠りに入った。 「…つこ、あつこ!」
肩を揺さぶられ目を覚ますと、そこにはりさがいた。
「なんで?…あ、もしかして、よしおさんのビスコ持ってきたの?」
「ビスコ?何言ってるの???」
「ビスコがどうかした?」
「よ、よしおさん…!??」
その後ろには体操服を着たよしおさんがいた。
よく見たらりさも昔の仕事着を着ている。
番組で懐かしい特集の仕事があるなんて話あったっけ…
「あつこちゃーん!」
突然、ドアを強く開く音が聞こえ振り向くとそこにはだいすけさんがいた。
でもこの光景はそんなに珍しくないかな。
また遊びに来たのね。
「はいこれ!僕らの仕事内容」
「え?ありがとうござい…。はてな探偵社?」
貰ったプリントの紙一枚に目をやると、数年前にテレビで放送して仕事したことのある内容が書かれていた。
そして企画書とタイトルに書かれた右上には…
「2016年!?今って2021年じゃ…」
「は?何言ってるの?」
「もしかして寝ぼけてる〜?」
驚く私に、顔をしかめるりさと笑いながら尋ねるよしおさんにからかわれてるんじゃないかと思って、急いでスマホを鞄から出してインターネットで検索した。 「ほんとだ、2016年になってる…」
頭が混乱してしまう。
これは夢かそれとも今まで見てきたのが夢だったのかーー・・・
愕然と立ちすくむ私にりさは「大丈夫?」と声をかけて椅子に座るよう促した。
「まだ一年目で慣れない仕事生活の中でたくさんの歌詞も覚えなくちゃいけないんだ。そりゃまあ、頭も疲れちゃうよな…」
「そうだ!私ちょうどリラックス効果のあるハーブティーある!持ってくるからちょっと待ってて!!!」
と、なにか思い出したように走って出ていくりさの背中を私とよしおさんは見送った。
とりあえず今は混乱する頭を落ちつかせるように整理しなくちゃ。
なのに・・・・
「あつこちゃん!早くナーニくんのコーナーに行かないと!!!」
「大ちゃんまだ時間あるんじゃない?それに今の年も忘れてしまうぐらい疲れてるみたいだから少しゆっくりさせてあげなよ」
「そんなの僕だって今が十二支の何年かも分からないよ〜!あつこちゃんは変顔下手くそだから始まる前に指導してあげないと!!!」
よしおさんに言い返すだいすけさんの言葉を聞いてまた愕然とした。
悪気ないんだろうけど一直線過ぎるのよね。
胸の辺りがぐっと締め付けられて小さく動くようなざわついた変な感覚を感じた。
「いいんです、よしおさん。いってきます」
「そう?いってらっしゃい…」
「寝る前と起きた後に顔の表情筋一周動かすやつちゃんと10セットやってきた?」
うつろな顔をしてるであろうな私の背中と、空気を読めないまま話し続けて一緒に部屋を出ていくだいすけさんの背中を、よしおさんに見送られながら部屋をあとにした。 「すごい、あつこちゃん、まるで別人みたいだ…」
ナーニくんではお決まりのギャグで変顔しなくてはならない場面があった。
どっちが本当かは分からないけど、6年の歳月を経験した記憶のある私はそれなりに場数を踏んできた自信もあったから、お決まりのギャグは躊躇することなくこなすことができていた。
「こりゃ追いつかれるのも時間の問題だな」
一人で感心してるだいすけさんに対して喉の奥につっかかる何かを感じた。
こんな下らないものより仕事で必要な歌い方とか演じ方を教えなさいよって思った。
だけど、自分の立場を考えその言葉は飲み込み、「ありがとうございます」とにっこり微笑んでみせる。
だって後輩だから。
「そうだ!僕の手拍子に合わせてどれだけ沢山の変顔できるか勝負しない?」
「な、なんですか急に…」
「いくよ〜!そぉれ!」
私の返答も無しに勝手に進めていくだいすけさんの手拍子にあわせてできる限り顔を作っていく。
だって後輩だから。
「アハハ!あつこちゃん最高!!!」
爆笑しながら手拍子を続けるだいすけさん。
その手拍子する姿が以前見たシンバル持った猿の人形と重なってーー・・・
(うるさいわねぇ…)
どうしよう。。。
なんだか心がむぎゃむぎゃしてきた。。。
そしたら、だいすけさんの横でぼんやりと重なっていた猿の人形がより濃く大きく浮かび上がってきてーー・・・ 「…つこ、あつこ!」
肩を叩かれて目を覚ますと、そこにはまた、りさがいた。
「あれ?だいすけさんは?私ナーニくんの仕事していたはずじゃ…」
「なに寝ぼけたこと言ってるの?よしおさんと花ちゃん先にスタジオ行っちゃったよ」
「よしおさんと花ちゃん?…待って、今の年って二千十…」
「2017年だけど?それがどうかした?」
「ううん何でも!」
つい最近まで見た展開と似ていたから今度は慎重になって聞いた後ポケットにあったスマホで正確な年号を調べた。
りさの言ってる通り今は2017年だった。
「それ美味しかった?」
「それ?」
「ハーブティー」
「あっ」
前にも、そのまた前にも、少し繋がってるような変な光景。
そして自分の目の前にあるマグカップに入った温かそうな紅茶をじっと見つめた。
「うん、美味しかった」
飲んでないはずなのに自然とでたその言葉は嘘じゃないようにも感じた。 スタジオに入ると、見慣れたセットの中で皆が忙しそうに動き、大きな罵声と時折笑い声、童謡の音響調節がくり返えされるこの場所は変わらないなと思うと笑みが溢れてきた。
「あつこさーん!」
すると、後ろから知ってる声だけど懐かしい呼び名を耳にし、声のある方へ振り向いた。
「ゆういちろう、さ…ん…?」
そこには今より少し細いゆういちろうが手を振って笑っていた。
髪も短いし、一つ上の先輩である私のことを敬った呼び方しているし、やっぱり今は2017年なんだという現実を実感した。
それにしても何で手に風船持っているんだろう?
「あ、これ?風船の空気入れポンプが壊れたみたいで、さっきまでよしおさんと一緒に膨らませていたんだ〜」
手元を見つめた私がなに考えてるか気付いたようで一人で勝手に答えていく。
「風船ってエンディングの?あんなに沢山の風船を二人で膨らませていたの?よく頑張ったね」
「風船担当のバルーンさんもね。僕は3個。あとはよしおさんとバルーンさんの数対決の応援を頑張ったよ〜」
と、指を向けられた方向に目をやると、少し離れた遠いところでよしおさんとインドから出稼ぎにきたバルーンさんの二人がぐったりしてる姿があった。
その後は普段通り、抽選に当たった親子たちを迎え入れて台本に沿った流れで動いては喋り、歌をうたい、すりかえ仮面を眺めて、体操中泣いてる子を抱っこで連れていき、エンディングでまた歌い、トンネル潜って、よしおさんとバルーンさん殆どで作られた上から降ってくる風船を合図に手を振って収録1本、2本、と一日が無事終わった。 (懐かしいこの感覚…)
一人でじ〜んと密かに感動していると誰かが肩をつついて声をかけてきた。
「歌ってるとき声裏返ってたけど風邪?」
「そんなことないわ、絶好調よ」
心配そうに訊ねるゆういちろうさんに私は目を丸くして答えた。
そう、今日は特に喉の調子も良くて、いつもより大きな声で気持ちよく歌えていた。
でもそのいつもより調子の良い歌の変化に気付いてくれたなんて私達もコンビとしてお互いのことが分かるようになったのかなと思うと少し嬉しく感じた。
「さては、ミックスボイスの技法使ったな?」
「あ、バレた?今度ゆういちろうさんに教えてあげるね」
「ううん大丈夫。あつこさんにしか成せない難しい技は僕には無理さ」
「またそうやって人を煽てるんだから〜」
「アハハハハ!」
「ウフフフフ!」
二人で声高く笑い合った。
先輩である私のことを素直に尊敬していて良好な関係だったよなぁとしみじみ感じた。
だけど・・・・
「あつこさん!ズボンのサイズ同じだね!」
「あつこさん!足の構え方が男らしいね!」
「あつこさん!髪に芋けんぴ付いてたよ!」
「あつこさん!鼻から水がでているよ!」
なんだか、、さん付けときゃ何言ってもいいと思ってるのかしら?と、時間が経つにつれてゆういちろうさんに不信感が積もっていった。
胸の辺りがぐっと熱くなって小さく動くようなざわついた変な感覚を感じた。 (うざいわねぇ…)
そしてだいすけさんのときと同じようにシンバル持った猿の人形が今度はゆういちろうさんの横に浮かび上がってきた。
どうしよう。。。
なんだかぎゅわぎゅわしてきた。。。
猿の人形がゆういちろうさんと重なろう…
とした、その時だった。
体が勝手に動くって言葉を聞いたことがあるけど、それは本当のことだった。
手が、勝手に、動いたのだ。
立つ位置がいつもより真ん中寄りに立ってたからかもしれない。
隣にいるゆういちろうさんの後頭部を、少しだけ、かすってしまった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
それからというもの、時々、エンディングのとき間違えて同じことをしてしまうことがあった。
それは決まって心がざわつくときにだけゆういちろうさんの後頭部をかするという不思議な体験。
そして、次第に左側から熱い眼差しを感じることが増えていくのと同時、ゆういちろうさんは私の名前に対して語尾に「さん」を付けて呼ぶことが減っていき、いつの間にか呼び捨てにされていた。
これには先輩である私もさすがにプライドはあったから同じように呼び捨てにした。
だって先輩だから。
「前から言おうと思ってたんだけど真ん中に寄」
物思いにふけってて気付いたら隣でゆういちろうがなんか喋っていた。
でも話のトーンや表情を見た感じロクなことじゃないと感じ取り、話を受け流すことにした。
だって先輩だから。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています