『NHK特集』は、1976年4月15日午後8時、「氷雪の春 ~オホーツク海沿岸飛行~」から始まり、
1989年3月28日の「カリブ海の大リーグ志願者たち」まで
13年間にわたり、1378本の番組を送り出した。

『NHK特集』は、夜のプライムタイムに放送された大型ドキュメンタリーを主体とした編成であったが、
報道・教育・教養からドキュメンタリードラマまで、幅広くまた深く
一貫してテレビの可能性、表現領域の拡大に努めた。

端的にいえば、『N特』は、「昭和」という時代の13年間を、同時代史として記録し、
同時に歴史の検証と、次代への予見を続けた。

『NHK特集』は1989年3月で終了し、4月からは新しく『NHKスペシャル』がスタートした。