なつぞら114話感想より

>さて、なつと坂場は結婚報告を、坂場の両親にするわけですが。

 父:一直(関根勤さん)
 母:サト(第14作『鳩子の海』ヒロイン、藤田三保子さん)

>坂場の父・一直は、結婚生活云々よりも考古学語りを一方的にしています。
>母のサトも、嫁ジャッジは一切なし。夫のことをあたたかく見守り、フォローをしている感が半端ないのです。

>歴史の話に夢中で、なつが、すき焼きのことを気遣っても気づいてすらいない。
>そして、一久は清々しいまでに父の話を聞いていない!
>興味すらない、顔と仕草に完全に出ている。そこを隠そうとしないし、照れもない。
>親であり、同じ枠の二人だからマシなのです。

>教師や上司にやらかしたら……どうなるかという話でしょう。
>坂場の父は、寛大どころか、もっと別の何かを見てしまった気がする。

戦災孤児?→どうでもいいことです。
柴田家に先に挨拶?→それよりも私は考古学が大事でしてね!

>そんな雰囲気が漂っておりますよね。
>息子がどちらに似たのかはっきりしていますし、なつの未来も垣間見えた気がします。ついでに言うと、泰樹の亡妻も。

>ただ面白いだけじゃない、かなり重要な場面です。
>本作には、ただ面白いなんだか奇妙だと思える場面がありますが、作劇上の意味を感じるのです。

こういう場合、姑が嫁をジャッジするのは当たり前なんだけど。つまり姑というのは「自分の大切な息子を大事に出来る嫁なのか?」というの
を見ているわけ。そういう意味で言うとなつって最低最悪な嫁なんだけど・・・・・。まぁこの作品、ヒロインが可愛く撮れれば他はどうでも
いいみたいだから。

そもそもこのシーン自体1分弱しかなく、その間に「なつが夫の両親に合う」ということをやっているのだから、製作スタッフはここを重要なシ
ーンとみなしていないと思う(私も大して時間は取らないだろうと思っていたが、まさかここまで短いとは思わなかった)。坂場の母のセリフは
「もうお父さんったら」「ごめんなさいね、なつさん(この後何か言っているがナレーションがかぶって聞き取れない)」しかなく、父の言って
いることは考古学のことだけ。父に興味のなさそうな坂場はリアリティがあったが(笑)。

ここを重要とか、作劇上の意味を感じるとか(意味があるとすれば、坂場の両親のことは重要じゃない、ということくらいだろう)思える武者氏
が特殊なだけだと思う。