最終集は、激動の21世紀を追う。その最初の年、悪夢の記憶として刻まれたのは、アメリカで起こった同時多発テロだった。その時から、映像は人々の憎悪を増幅させる装置ともなった。
一方映像は国境を越え人々の心をつなぐこともある。誰もが発信者となる時代、人生のささやかな一場面を世界が記憶する。
「アラブの春」では携帯動画が人々の勇気の源泉となった。世界を引き裂き、世界をつなぐ。映像の巨大なパワーを描く。