“災害多発時代”。いま各地の消防で、助ける人に「優先順位」をつける動きが広がっている。
その原点は24年前の阪神・淡路大震災。発災直後、神戸市の消防に救助要請が殺到。独自に入手した活動記録や証言から、生存の可能性が高い現場を優先した隊員ほど多くの命を救っていたことが分かった。一方で、市民の理解をどう得るかという課題も。一人でも多くの命を救うため、SNSや人工知能を救助活動にいかす取り組みも始まった。