>>407
>嫌な人が出てこない

だったら「イシュタルの娘 〜小野於通伝〜」って漫画おすすめ。
三成はヒロインのお通に警戒心をあらわにするけれど、秀吉に忠実ゆえの言動だというのが感じられる演出だし、
茶々も野心ゆえに秀吉の側室になったけど、「秀吉殿が茶々をわがものとしたのではない。茶々が秀吉殿をわがものと決めたのじゃ」
「秀吉殿は実質この国の王じゃ…! そして茶々はその王者の一の者となる…! この国の…女王となる!」とむしろ野望が大きすぎて逆に清々しい。
この漫画はお通(戦国時代の能書家)がヒロインなので、お相手役は近衛信伊(寛永の三筆の一人)なため、
その近衛家から関白職を分捕った秀吉が仇役の立ち位置なんだけど、その秀吉ですら北野の大茶会を催すなどの
スケールが大きく剛毅な有様に、ヒロインのお通も「どこか憎めない」言うほどで、悪い面ばかりじゃないところも描写されていて、
本当に「嫌な人が出てこない」作品。