東映チャンネルで「夜明けの旗 松本治一郎伝」見てたら
解放運動に邁進する青年が陸軍内で受ける部落差別に敢然と立ち上がる場面が描かれていただけど
鉱造が「軍隊では会津出身者でも差別がない」と言っていたこと思い出した
官軍賊軍の差別は無くとも部落差別は存在していて鉱造の一面性を銑次は見抜いていてのかも知れない
治一郎伝では軍の中での差別に抗議した青年が死亡したことから水平社による弾劾が日増しに強くなり
憲兵による連隊爆破事件が捏造されでっち上げ裁判で治一郎を懲役に処すのだが
万余の水平社、農民組合の人々に団結の呼びかけの演説をし獄に向かうところで映画は終わる
伊吹吾郎、小池朝雄、室田日出男、山本麟一が出ててまるで仁侠映画だけど
製作されたのが1976年、獅子の時代の4年前だ
不条理に耐え忍び立ち上がる主人公の構図は治一郎伝も獅子の時代も仁侠映画も同じだねえ
東映の得意とするところではある