>>964
平や藤原とかは「姓」、北条や足利は「家名・苗字」。
姓は本来その人物が所属する氏族名と朝廷から授かった氏族ランクの真人・朝臣などとセットで、これは「朝臣である平氏の清盛さん」という事。
北条は本来の姓は平氏だから北条時宗は朝廷での正式な名乗りは「平の朝臣時宗」 、足利の本姓は源氏だから「源の朝臣尊氏」になる。
一応は明治の始めの太政官があった頃まで、この「○○の○○」という名乗りはちゃんと生きていた。
伊藤博文なんかは「越智の宿禰博文」だった。
ただ苗字は元々が氏族構成員が増えてが「家という氏族よりも狭い範囲」で区別しなくてはならなくなって出来た「○○氏の○○家の名前」だから
「○○という家の人」という事で「の」を付けずに苗字+名前という呼び方になる。
もっとも本当の氏族がはっきりしてる日本人なんて実際には少ないし、中世から近世まで古代氏族の末裔と勝手に名乗る場合はあったけど、使う所はごく限られる上に
通常使うのは家名の苗字+名前で、平安・鎌倉は氏族構成員が増えて家単位の区別が必要になりだした時代なので
鎌倉・室町辺りの人物は姓+名前より、苗字+名前で人物を特定するようになった。だから「の」が無くなったように感じる。