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20××年 大河ドラマ 「千姫」 [無断転載禁止]©2ch.net
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0001山川 荘八
垢版 |
2016/12/05(月) 12:32:32.97ID:gHx1YRmS
20××年 大河ドラマ 「千姫」

徳川家の娘として波乱万丈の生涯を歩んだ戦国最後のヒロイン
0002山川 荘八
垢版 |
2016/12/05(月) 12:33:43.47ID:gHx1YRmS
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0003日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/05(月) 12:46:35.28ID:DkM4SvCd
脚本は誰?
間違っても三谷とかはないだろうね!
ジェームスにしてね
0004日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/05(月) 12:54:07.28ID:e7Kesr9I
「江」みたいなコメディはイヤだな
幼少期も大人が演じるとか マジ勘弁
0005山川 荘八
垢版 |
2016/12/05(月) 13:13:41.86ID:gHx1YRmS
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0006山川 荘八
垢版 |
2016/12/05(月) 14:13:51.20ID:gHx1YRmS
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0008日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/05(月) 17:43:39.74ID:gHx1YRmS
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0009山川 荘八
垢版 |
2016/12/05(月) 17:45:34.14ID:gHx1YRmS

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0010日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/05(月) 18:42:19.05ID:gHx1YRmS
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0011日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/06(火) 08:17:51.84ID:cmNorrfW
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0012日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/06(火) 12:48:30.09ID:cmNorrfW
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0013日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/06(火) 18:52:49.23ID:A1nJasAg
千姫かわいい
0014日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/07(水) 09:09:32.54ID:wzzN7ES0
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0015日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/07(水) 12:23:09.56ID:wzzN7ES0
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0016日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/07(水) 12:24:31.86ID:wzzN7ES0
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0017日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/07(水) 15:22:55.60ID:wzzN7ES0
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0018山川 荘八
垢版 |
2016/12/07(水) 16:28:35.00ID:wzzN7ES0
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0020日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/08(木) 08:13:21.82ID:x4Eh/xVt
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0022日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/08(木) 09:13:17.31ID:x4Eh/xVt
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0023山川 荘八
垢版 |
2016/12/08(木) 09:15:29.85ID:x4Eh/xVt
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0024山川 荘八
垢版 |
2016/12/08(木) 10:02:34.99ID:x4Eh/xVt
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0025山川 荘八
垢版 |
2016/12/08(木) 11:30:23.00ID:x4Eh/xVt

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0026山川 荘八
垢版 |
2016/12/08(木) 11:33:08.08ID:x4Eh/xVt

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0027日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/08(木) 14:56:45.44ID:x4Eh/xVt
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0028日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/08(木) 15:35:08.79ID:yAICGdCN
>>24
どうでもいいが江は千姫輿入れ時に妊婦の身の上で伏見城まで千姫に同行しているだろう
そのまま江戸へ帰ってこれずに臨月となり伏見城で初姫を出産している
そもそも20]回で千姫がまだ7歳ってその間ずっと何をやるんだろう?
0029山川 荘八
垢版 |
2016/12/08(木) 15:53:06.66ID:x4Eh/xVt
まあまあ・・・初姫誕生は、諸説有。
0030日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/08(木) 16:56:40.27ID:x4Eh/xVt
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0031日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/08(木) 17:50:19.67ID:x4Eh/xVt
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0032日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/08(木) 18:19:22.91ID:6rtO+Ljm
ソープランド嬢の話ですね。
0033日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/09(金) 08:18:32.41ID:EA7LiuZp
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0034山川 荘八
垢版 |
2016/12/09(金) 09:37:22.68ID:EA7LiuZp
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0035山川 荘八
垢版 |
2016/12/09(金) 09:51:13.79ID:EA7LiuZp

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0036山川 荘八
垢版 |
2016/12/09(金) 10:17:56.76ID:EA7LiuZp
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0037山川 荘八
垢版 |
2016/12/09(金) 10:27:44.05ID:EA7LiuZp
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0038日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/09(金) 10:38:06.85ID:OGVgWO5j
大阪城落城後に10代くらいの女優から
晩年まで演じる壮年の女優にチェンジですね
タイミングとしては家康か秀忠との対面時かな

(お千、ショックで老けたのぅ・・・)
0039山川 荘八
垢版 |
2016/12/09(金) 10:44:00.59ID:EA7LiuZp
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0040日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/09(金) 12:22:32.22ID:EA7LiuZp
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0041山川 荘八
垢版 |
2016/12/09(金) 14:15:45.99ID:EA7LiuZp
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0042山川 荘八
垢版 |
2016/12/09(金) 15:55:04.61ID:EA7LiuZp
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0043日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/10(土) 08:19:38.50ID:Gf9CyfoE
なんか目がこわい
0045日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/11(日) 18:55:51.46ID:agwLdgba
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0046日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/12(月) 08:54:46.11ID:ie9b0jRb
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0047日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/12(月) 11:35:27.23ID:ie9b0jRb
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0048山川 荘八
垢版 |
2016/12/12(月) 11:45:54.00ID:ie9b0jRb
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0049日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/12(月) 12:19:18.83ID:ie9b0jRb
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0050山川 荘八
垢版 |
2016/12/12(月) 12:44:55.85ID:ie9b0jRb
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0051山川 荘八
垢版 |
2016/12/12(月) 13:11:06.56ID:ie9b0jRb
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0052山川 荘八
垢版 |
2016/12/12(月) 13:12:22.16ID:ie9b0jRb
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0053日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/12(月) 14:38:00.19ID:ie9b0jRb
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0054日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/12(月) 16:17:40.84ID:ie9b0jRb
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0055山川 荘八
垢版 |
2016/12/12(月) 17:11:37.41ID:ie9b0jRb
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0056山川 荘八
垢版 |
2016/12/12(月) 17:37:34.37ID:ie9b0jRb
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0057日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/12(月) 18:10:43.69ID:rkpxiOVU
>>50
家康の命令により京都で軟禁状態だった高台院がワープしまくってるぞw
0058山川 荘八
垢版 |
2016/12/12(月) 18:46:16.20ID:ie9b0jRb
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0059日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/12(月) 19:54:41.65ID:eoKZVSEm
木村重成が千姫を大阪城から脱出させるとか ラブロマンスはなかったのか
0060日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/13(火) 08:12:12.37ID:1oWiPfKX
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0061日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/13(火) 09:50:25.59ID:1oWiPfKX
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0062山川 荘八
垢版 |
2016/12/13(火) 10:01:23.87ID:1oWiPfKX
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0063山川 荘八
垢版 |
2016/12/13(火) 10:17:19.17ID:1oWiPfKX
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0064日曜8時の名無しさん
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2016/12/13(火) 10:17:45.48ID:1oWiPfKX
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0065日曜8時の名無しさん
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2016/12/13(火) 11:53:17.35ID:1oWiPfKX
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0066山川 荘八
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2016/12/13(火) 12:21:59.01ID:1oWiPfKX
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0067日曜8時の名無しさん
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2016/12/13(火) 13:21:06.91ID:suF+6Ziw
千姫が本多忠刻と暮らした10年間が一番幸福だったと言われているのに
最後に思い出すのが豊臣秀頼って酷くないか?
忠刻は千姫が将軍の娘というのもあり生涯千姫一人を妻として守り
他に側室を持たなかった
一方、秀頼には複数の側室・妾があり2人の子はそれぞれ別の側室が産んでいる
0068日曜8時の名無しさん
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2016/12/13(火) 15:02:51.31ID:1oWiPfKX
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0069日曜8時の名無しさん
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2016/12/13(火) 15:08:23.55ID:1oWiPfKX
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0070日曜8時の名無しさん
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2016/12/13(火) 15:57:54.62ID:s6coAGwC
>>67
千姫は忠刻に嫁ぐ前に寺入りして淀殿・秀頼の供養と同時に
豊臣の千の弔いもして「まだ未婚のままの」家康の孫娘の体で忠刻に嫁いでる。
ちなみに姑になる忠刻の母はあの信康の熊姫なので、千姫の父秀忠の姉。
秀頼と千姫も従兄妹同士どうしの結婚だったが、忠刻とも同じ。
忠刻との嫡子が早世したので千姫は再び寺で淀殿と秀頼の供養をしてる。
祟りが心底怖かったんだろう。
0071山川 荘八
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2016/12/13(火) 16:31:59.82ID:1oWiPfKX
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0072山川 荘八
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2016/12/13(火) 17:21:11.70ID:1oWiPfKX
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0073山川 荘八
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2016/12/13(火) 17:44:34.40ID:1oWiPfKX
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0074日曜8時の名無しさん
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2016/12/13(火) 19:42:58.62ID:suF+6Ziw
>>70
違うぞ
信康と秀忠が兄弟なので、熊姫は秀忠の姉ではなく姪
千姫と忠刻は従兄妹同士ではなく、千姫と熊姫が従姉妹同士
信康と秀忠がかなり年の離れた異母兄弟なので世代が一世代ぐらい違う
豊臣の妻のままでは徳川の世では生き辛いので
家康が本多へ嫁いでいた孫娘の熊姫に頼んでその嫡子と再婚させたと言われている

幸千代が死んだときには実際に霊能力者に秀頼の祟りだと言われて千姫はこれを信じ
姫路に千姫が創建した千姫天満宮に江戸城から嫁入り道具として持参した豪華な羽子板数枚を納め
秀頼の供養を行って千姫が本多家で幸せに暮らし嫡子を産むことを許してほしいと祈願した
しかし結局千姫と忠刻の間に幸千代以降子は誕生せず
忠刻は側室を持たなかったため本多家の家督は忠刻の弟が継いだ
0075日曜8時の名無しさん
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2016/12/13(火) 22:23:16.90ID:29ERw7LV
なに一生懸命、妄想してんのよっ
0076日曜8時の名無しさん
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2016/12/14(水) 08:13:52.30ID:z5ogJmjm
大河も朝ドラもモデル、モチーフがあっても
ほとんど妄想で成り立つもの。
0077日曜8時の名無しさん
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2016/12/14(水) 09:44:34.42ID:z5ogJmjm
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0078山川 荘八
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2016/12/14(水) 10:06:45.92ID:z5ogJmjm
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0079日曜8時の名無しさん
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2016/12/14(水) 10:07:51.98ID:z5ogJmjm
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0080日曜8時の名無しさん
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2016/12/14(水) 10:08:48.47ID:z5ogJmjm
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0081山川 荘八
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2016/12/14(水) 11:00:36.79ID:z5ogJmjm
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0082日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/14(水) 12:23:37.82ID:z5ogJmjm
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0083日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/14(水) 14:40:10.63ID:z5ogJmjm
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0084山川 荘八
垢版 |
2016/12/14(水) 15:07:28.74ID:z5ogJmjm
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0085日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/15(木) 09:47:42.45ID:rJwCuzAj
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0086日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/15(木) 10:57:35.15ID:rJwCuzAj
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0087日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/15(木) 14:04:10.93ID:rJwCuzAj
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0088山川 荘八
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2016/12/15(木) 15:54:13.54ID:rJwCuzAj
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0089日曜8時の名無しさん
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2016/12/15(木) 17:12:15.95ID:rJwCuzAj
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0090日曜8時の名無しさん
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2016/12/15(木) 18:40:05.75ID:rJwCuzAj
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0091日曜8時の名無しさん
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2016/12/15(木) 20:43:17.45ID:CO9lc+B5
しかしながら信繁はこのいくさが終われば信濃に帰るつもりですと言っておきながら
千姫が江戸に帰りたいと言ったら却下
0092日曜8時の名無しさん
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2016/12/16(金) 08:15:05.95ID:tPMr32eT
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0093日曜8時の名無しさん
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2016/12/16(金) 08:58:12.62ID:tPMr32eT
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0094日曜8時の名無しさん
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2016/12/16(金) 09:56:13.63ID:tPMr32eT
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。
0095日曜8時の名無しさん
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2016/12/17(土) 17:32:14.74ID:tzDXy+bR
翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0096日曜8時の名無しさん
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2016/12/17(土) 18:21:29.45ID:ydbmYOT+
(;゚;ж;゚;)ブッ
0097日曜8時の名無しさん
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2016/12/17(土) 23:09:39.68ID:8WJ4Js7B
千姫

千姫............桐谷美玲←広瀬すず←芦田愛菜←松田芹香
豊臣秀頼.....鈴木亮平
徳川秀忠.....上川隆也
お江与.........宮沢りえ
徳川家康......江守徹
淀殿.............若村麻由美
大野治長......香川照之
片桐且元......西岡徳馬
大蔵卿局......松原智恵子
本多忠刻......尾上松也
本多忠政......松重豊
本多忠勝......伊吹吾郎
お初.............沢口靖子
徳川家光......阪本浩之
真田信繁......唐沢寿明

これくらいのキャストなら見たい
0098日曜8時の名無しさん
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2016/12/19(月) 08:39:04.25ID:Toi38ToN
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。
0099日曜8時の名無しさん
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2016/12/19(月) 11:05:29.79ID:YfqHTSO6
>>97
千姫は70歳まで生きるのに桐谷美玲で最後でやらせるのか?
23歳で死んだ豊臣秀頼に30代半ばの鈴木亮平というのも悲劇性が伝わりにくい

>>95
天下人である豊臣秀吉が家臣の邸に駆け付けるなどありえない
しかも家臣にすぎない徳川家康が主君の秀吉、秀頼、淀殿を伴ってきたってw
また世継ぎの秀頼や世継ぎの母として重きをなしている淀殿が
自由に伏見城下へ出かけることなど許されない
行くなら江のほうが元気になってから千姫を連れて伏見城へ訪問し
養父の秀吉や世継ぎの秀頼、姉の淀殿へ挨拶だろう
毎回の事だがワープが酷い
0100日曜8時の名無しさん
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2016/12/19(月) 12:26:35.63ID:Toi38ToN
家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0101日曜8時の名無しさん
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2016/12/20(火) 08:25:11.27ID:zO0NPue/

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0102日曜8時の名無しさん
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2016/12/20(火) 13:06:06.93ID:zO0NPue/
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0103日曜8時の名無しさん
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2016/12/21(水) 00:58:19.21ID:p9ZGy6io
みんなの感想
投稿者:lap*****さん投稿日時:2016/12/20 11:09
投票した人:11人
千姫は豊臣家助命嘆願せず!
千姫は、とても納得した。
「姫様に豊臣家のすぺてがかかっているんです!」と、きりに懇願されつつ、大阪城を脱出したのに、
家康・秀忠の前で、全く豊臣家の助命嘆願のそぶりなし。
瞬時に状況を悟り、その場を辞したきり。

千姫が豊臣家のために嘆願したとかは、
後の徳川方の「取り繕い」と思う。

わずか1年(ひたすら驚き!)もするかしないかで、千姫は、
美男の誉れ高い本多忠刻が気に入り、再婚。10万石の化粧料つきで姫路城の主に。
子が次々に生まれるも、姫一人以外は、
全て早死。「秀頼の祟り」とか
うわさされる。
秀頼遺児の娘を助けたのは、千姫の嘆願とかいうが、それも怪しい。しょせん側室の子。

婚約者の木曽義仲の嫡男義高を、
父源頼朝に斬られて、
失意まま早死した大姫、
家康六男忠輝と離縁させられて
生涯再婚しなかった伊達政宗の娘の五郎八姫とは、全く違う。

千姫に懸想して再嫁をはばみ、
ついに刃傷沙汰で捕縛された、
板崎出羽守の逸話も、実は彼が宇喜多家の身内と知れば、「秀頼への裏切り」
に怒り抗議するやむにやまれぬ行動であった、と納得してしまうのである。


イカれ三谷信者の、いくつものID駆使して、イカれ三谷を持ち上げまくる、一日中みん感に張り付いてる、生活保護受給中のジジイが千姫までも貶める。
0104日曜8時の名無しさん
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2016/12/21(水) 08:45:41.52ID:VexjzPFJ
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0105日曜8時の名無しさん
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2016/12/21(水) 11:08:16.61ID:YwOmNoZj
江戸城を姫路城で誤魔化せないから金が掛かるこの企画は無理だな
0106日曜8時の名無しさん
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2016/12/21(水) 12:27:03.12ID:VexjzPFJ
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」
0107日曜8時の名無しさん
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2016/12/22(木) 08:19:14.78ID:9GUP7zq6

「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0108日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/22(木) 11:45:57.66ID:9GUP7zq6
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0109日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/22(木) 17:45:06.34ID:14Yd1rL5
>>105
江の時にCGで江戸城外観を再現していたから問題ない
豊臣期の大坂城の実物が残ってないから豊臣秀吉はできないとかないし

ここのスレ主の妄想小説では無理だが

>江「嫡男が生みとうございます」
>2人は久しぶりに営みを持った
そもそもこの繰り返しはなんなんだ?
秀忠はまだこの頃10代で(秀忠は満16歳で6歳年上の江と結婚、
千姫が生まれた時には満18歳)
江以外に妻はいなかったのにセックスするのは久しぶりで
しかも嫡男を産みたいと吠えまくる江に促されて嫌々とかw
0110日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/23(金) 12:25:30.12ID:rEOkf8gh
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0111日曜8時の名無しさん
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2016/12/24(土) 10:03:48.29ID:NB3dvGkp
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0112日曜8時の名無しさん
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2016/12/24(土) 15:43:37.88ID:NB3dvGkp
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0114日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/25(日) 14:12:39.05ID:DHaLLq4E
千姫事件をやらんとはw

あと淀が千姫との間に子供つくらせなかった話までは史実かわからんがなw
0115日曜8時の名無しさん
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2016/12/26(月) 12:25:40.58ID:+4TVUk1t

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0116日曜8時の名無しさん
垢版 |
2016/12/26(月) 17:17:44.88ID:+4TVUk1t

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0117日曜8時の名無しさん
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2016/12/27(火) 08:16:55.71ID:T8eHKGXv
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0118日曜8時の名無しさん
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2016/12/27(火) 13:58:23.45ID:T8eHKGXv

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0119日曜8時の名無しさん
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2016/12/27(火) 18:28:14.57ID:T8eHKGXv
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0120日曜8時の名無しさん
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2016/12/28(水) 12:22:31.16ID:GzJSL3GP
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0121日曜8時の名無しさん
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2016/12/28(水) 14:15:35.88ID:GzJSL3GP
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0122日曜8時の名無しさん
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2016/12/28(水) 16:15:50.60ID:GzJSL3GP
.
0123日曜8時の名無しさん
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2016/12/30(金) 09:18:18.38ID:MmPMpyDq
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0124日曜8時の名無しさん
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2016/12/30(金) 09:20:10.82ID:MmPMpyDq
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」
0126日曜8時の名無しさん
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2016/12/30(金) 16:58:34.78ID:FDryeeip
大坂夏の陣で、千姫が秀頼の娘(側室の子)を自分の娘として助ける話があるな。
その後、その姫が駆け込みでの東慶寺で、天秀尼として活躍する話もいるな。、
0127日曜8時の名無しさん
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2016/12/30(金) 18:28:45.10ID:MmPMpyDq
家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0128日曜8時の名無しさん
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2016/12/30(金) 18:29:43.61ID:MmPMpyDq
2017年へ続く
0129日曜8時の名無しさん
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2017/01/01(日) 18:25:39.70ID:pbqS6ldX
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0131日曜8時の名無しさん
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2017/01/02(月) 08:49:51.02ID:xMrYhYXR
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0132日曜8時の名無しさん
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2017/01/02(月) 16:38:26.98ID:xMrYhYXR
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0133日曜8時の名無しさん
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2017/01/03(火) 09:28:53.37ID:70HzuiI7
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0134日曜8時の名無しさん
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2017/01/03(火) 09:31:00.21ID:70HzuiI7
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0135日曜8時の名無しさん
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2017/01/04(水) 16:31:29.11ID:pVe7+lk2
何気にサゲマンだったという
0137日曜8時の名無しさん
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2017/01/04(水) 19:21:53.86ID:JJxbE7rw
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0138日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/05(木) 12:28:33.76ID:GooVfX79
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0139日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/05(木) 16:14:06.60ID:GooVfX79
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0140日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/06(金) 08:17:04.85ID:VYwCbhsq
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0141山川 荘八
垢版 |
2017/01/06(金) 08:20:48.50ID:VYwCbhsq
スピン・オフ

本多平八郎忠勝伝

その日、江戸城に、朝早く馬で乗りつける武将がいた・・・・・
本多平八郎忠勝である。

”との〜”大声で叫びながら平八郎が朝食を頬張る家康に向かって来た。
家康は、目を丸くして、箸をもったまましばらく呆然としていたが、
箸を置き・・・


平八郎に向かって言った。
”いかがしたのじゃ・・・ははは・・・そなたも、朝飯は
まだじゃろ、いっしょにどうじゃ?”
0142山川 荘八
垢版 |
2017/01/06(金) 08:35:42.49ID:VYwCbhsq
平八郎は、女中の運んできた水を一気に飲み干すと
”こたびの若殿の縁組しょうふくいたしかねまつる!
豊臣から、なにゆえ若殿に、むっつも年上の、おなごを嫁に押し付けられ
ねばならぬのじゃ!わしは、悔しゅうて・・・殿は、悔しゅうござらぬか?
江殿は、こたび三度目の嫁入りと聞いておりまするぞ!しかも、子も
1人おるそうな・・・徳川を愚弄するにも程がござる!サルの魂胆は
見えすぎておりまする。淀殿の妹ぎみなら、若殿とは義姉弟、秀頼殿は
甥、先々江殿との間に姫が生まれれば、夫婦(めおと)にして豊臣
の基盤を磐石なものにしようという魂胆じゃろ”
0143山川 荘八
垢版 |
2017/01/06(金) 08:47:06.47ID:VYwCbhsq
家康は、大声で笑いながら言った。
”さすが平八郎、察しが良いのお・・・既に、内内での話じゃが、第一の姫は
秀頼殿の嫁に貰い受けたいとのことじゃ。じゃが、わしは、そう悪い縁組とは
思わんのじゃ・・・わしは、江姫のことは、信長公ご存命中からよく存じて
おって少々気が強いところは、ござるが情の深い良い姫じゃ、あれぐらい
しっかりした姫なら将来天下人の御台所として、じゅうぶんやっていけよう。”
0144山川 荘八
垢版 |
2017/01/06(金) 08:53:33.66ID:VYwCbhsq
平八郎は、腕組みをしながら、うつむいていたが、しばらくして言った。
”承知つかまつった。わしは、てっきり殿は天下を諦めて豊臣との融和策に
転じられたのかと勘違いをしたようでござった。それならば、何も申しませぬ。”
その後、平八郎も朝飯に加わり、和やかに、時が流れた。

本多平八郎忠勝伝 <おわり>
0145山川 荘八
垢版 |
2017/01/06(金) 11:07:30.02ID:VYwCbhsq
.
0146山川 荘八
垢版 |
2017/01/06(金) 12:30:49.72ID:VYwCbhsq
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0147日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/06(金) 17:13:01.50ID:VYwCbhsq
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0148日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/07(土) 08:22:17.57ID:Azc8Y5ev
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0149日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/07(土) 12:23:58.63ID:Azc8Y5ev
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0150日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/07(土) 16:07:13.79ID:Azc8Y5ev
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0151日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/07(土) 16:08:35.86ID:Azc8Y5ev
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0152日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/08(日) 16:43:19.23ID:z+/PtMFt
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0153日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/09(月) 08:36:49.98ID:jIT01JtS
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0154日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/09(月) 12:35:43.68ID:jIT01JtS
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0155日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/09(月) 16:48:09.17ID:jIT01JtS
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0156日曜8時の名無しさん
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2017/01/10(火) 08:17:15.13ID:crNg92BR
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0157日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/10(火) 10:13:02.13ID:crNg92BR
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0158日曜8時の名無しさん
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2017/01/10(火) 13:04:38.05ID:crNg92BR
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0159日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/10(火) 15:40:32.23ID:crNg92BR
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0160日曜8時の名無しさん
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2017/01/11(水) 08:53:23.60ID:bIDRdMgR
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0161日曜8時の名無しさん
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2017/01/11(水) 16:58:35.53ID:bIDRdMgR
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0162日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/12(木) 09:23:36.13ID:cYNdgx2M
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0163日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/12(木) 18:08:48.40ID:cYNdgx2M
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0164日曜8時の名無しさん
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2017/01/13(金) 08:13:34.37ID:Rmnh59ud
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0165日曜8時の名無しさん
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2017/01/13(金) 08:34:08.77ID:Rmnh59ud
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0167日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/13(金) 17:15:43.65ID:Rmnh59ud
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0169日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/15(日) 18:55:21.87ID:vIMeCZLT
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0170日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/16(月) 18:01:36.16ID:5c1tb7Xi
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。
0171日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/17(火) 08:22:49.45ID:Btpt7n/E
翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0172日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/17(火) 12:21:56.80ID:Btpt7n/E
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。
0173日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/17(火) 21:57:00.47ID:bBZJiULW
家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0174日曜8時の名無しさん
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2017/01/18(水) 08:48:14.10ID:X739EY9d

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0175山川 荘八
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2017/01/18(水) 09:57:40.53ID:X739EY9d
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0176日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/18(水) 16:29:00.20ID:X739EY9d
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0177日曜8時の名無しさん
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2017/01/19(木) 16:24:26.96ID:mkWRs0nV
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0178日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/20(金) 08:12:44.35ID:vkytS/6I
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」
0179日曜8時の名無しさん
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2017/01/20(金) 12:37:47.80ID:vkytS/6I

「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0180日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/20(金) 17:17:18.67ID:vkytS/6I
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0181日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/21(土) 08:27:09.25ID:e2vSbjkZ
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0182日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/22(日) 08:11:00.50ID:IhD71HCO
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0183日曜8時の名無しさん
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2017/01/22(日) 18:12:00.03ID:IhD71HCO
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0184日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/23(月) 08:20:28.11ID:a1Zy6zGU
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0185日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/23(月) 12:35:55.07ID:a1Zy6zGU
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0186日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/23(月) 18:05:56.43ID:a1Zy6zGU
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0187日曜8時の名無しさん
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2017/01/24(火) 08:17:51.54ID:ONWY4K9C
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0188日曜8時の名無しさん
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2017/01/24(火) 16:09:54.56ID:ONWY4K9C
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0189日曜8時の名無しさん
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2017/01/24(火) 17:48:57.34ID:ONWY4K9C
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0190日曜8時の名無しさん
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2017/01/25(水) 08:18:22.56ID:hNYwjNM5
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0191日曜8時の名無しさん
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2017/01/25(水) 09:57:42.35ID:hNYwjNM5

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0192日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/25(水) 12:25:13.29ID:hNYwjNM5

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0193日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/25(水) 17:02:30.02ID:hNYwjNM5
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0194日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/26(木) 08:19:47.65ID:pWroifc/
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0195日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/26(木) 11:15:06.70ID:pWroifc/
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0196日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/26(木) 16:41:10.55ID:pWroifc/

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0197日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/26(木) 18:22:22.46ID:pWroifc/
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0198日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/27(金) 08:53:29.14ID:wnzkLQrh
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0199日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/27(金) 11:05:11.33ID:wnzkLQrh
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0200山川 荘八
垢版 |
2017/01/27(金) 12:21:14.80ID:wnzkLQrh
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0201山川 荘八
垢版 |
2017/01/27(金) 13:27:55.03ID:wnzkLQrh
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0202日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/27(金) 13:59:03.57ID:G0YRwGBR
坂崎に奪還されて監禁。性奴隷にされる話はもうきた?
亀甲逆さ吊りされて、休むことも許されずグリグリされちゃうやつ
0203日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/27(金) 17:00:39.38ID:wnzkLQrh
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0204日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/27(金) 21:31:49.55ID:0buLVD0u
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0205日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/28(土) 16:30:49.12ID:xyT2H2ni
日本国民のために命をかけて悪と戦っている警察のかたに
おしっこを出せと命令されたのにかわりに茶を出したASKA

与党の国会議員を盗聴している、本省の課長級以上の国家公務員の私邸を盗撮している、と言って
日蓮上人の正法を護持し、日本のまことの国主であり平和の王者である池田先生と創価学会をネット上で誹謗中傷していた奴ら、
おまえらは、全員ASKAと同じ精神障害者ということで警察官に逆らう詐欺師と言う事にこれではっきりとなった。

警察官の3割強はわたくし達創価会員で占められている。
ASKAは必ず再逮捕され、拘置所内で自殺と言う事で間違いなく処理される。
おれたちは絶対負けない。
創価の敵対者達は必ず仏法の力で破滅する事になる。
0206日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/28(土) 16:31:15.82ID:xyT2H2ni
警察では池田先生から仏法の教えを授けられた警官が日々身命を惜しまず働いている。
ASKAの味方をする奴は全員統合失調の薬物中毒者と言う事にもうすでにもうなったんだから、
おとなしく観念しろ。

創価が与党議員を盗聴している、本省の課長級以上の国家公務員の私邸を盗撮している、
などという疑惑を流している奴らも同罪ということになる。

池田先生は魂の指導者で日本の国主なのだということは、
全世界が認めていることなのだから、
もし仮に公務員や一般国民の生活をご照覧になって指導されたとしても
それは当たり前のことだ。

このスレにそんな馬鹿は居ないと思うがASKAに肩入れして警官や盗撮の悪口を言ってるやつらは
IPアドレスから住居を突きとめて六道地獄を永久に廻る仏罰をくだしてやる。
0207日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/30(月) 08:23:31.47ID:4eMR8B0M
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0208日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/30(月) 17:59:09.49ID:4eMR8B0M
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0209日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/01/31(火) 11:15:56.39ID:uulu+NK5
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0210日曜8時の名無しさん
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2017/01/31(火) 16:12:31.99ID:uulu+NK5
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0211日曜8時の名無しさん
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2017/02/01(水) 10:43:27.45ID:YoGVX+VP
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0212日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/02/02(木) 08:20:07.23ID:3zdOLNHa
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0213日曜8時の名無しさん
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2017/02/02(木) 12:48:05.45ID:3zdOLNHa
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0214日曜8時の名無しさん
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2017/02/03(金) 08:16:48.24ID:56e3THL3
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0215日曜8時の名無しさん
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2017/02/03(金) 11:53:49.09ID:56e3THL3
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手をつないで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0216日曜8時の名無しさん
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2017/02/04(土) 08:15:45.19ID:2tAUAQuO
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0217日曜8時の名無しさん
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2017/02/04(土) 09:04:11.68ID:envy40gu
マジレスさせてもらうが、大阪時代に尺とりすぎじゃないか?
姫路時代もちゃんと丹念に描くべきじゃないか?
0218日曜8時の名無しさん
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2017/02/04(土) 11:06:58.78ID:2tAUAQuO
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。


おわり
0219山川 荘八
垢版 |
2017/02/04(土) 11:54:54.41ID:2tAUAQuO
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0220日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/02/05(日) 16:11:19.14ID:A7zGh46Z
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0222日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/02/06(月) 08:15:30.18ID:RSEJ0p1K
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0223日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/02/06(月) 08:40:59.32ID:RSEJ0p1K
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0224日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/02/06(月) 12:32:21.28ID:RSEJ0p1K
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0225日曜8時の名無しさん
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2017/02/06(月) 13:35:35.97ID:RSEJ0p1K
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0226日曜8時の名無しさん
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2017/02/06(月) 16:26:28.37ID:RSEJ0p1K
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0227日曜8時の名無しさん
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2017/02/06(月) 19:00:56.54ID:RSEJ0p1K
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0228日曜8時の名無しさん
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2017/02/07(火) 08:13:43.76ID:o2u2mV+A
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0229日曜8時の名無しさん
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2017/02/07(火) 13:28:35.17ID:o2u2mV+A
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0230日曜8時の名無しさん
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2017/02/07(火) 18:44:37.45ID:o2u2mV+A
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0231日曜8時の名無しさん
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2017/02/08(水) 08:20:51.13ID:Ye1v+F0L
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0232日曜8時の名無しさん
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2017/02/09(木) 08:19:00.84ID:4qeztLsT
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0233日曜8時の名無しさん
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2017/02/10(金) 08:14:11.84ID:tWhX/ICH
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0234日曜8時の名無しさん
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2017/02/10(金) 18:47:27.09ID:tWhX/ICH
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0235日曜8時の名無しさん
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2017/02/11(土) 19:08:19.84ID:4PHSiJ3u
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。
0236日曜8時の名無しさん
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2017/02/12(日) 18:44:27.21ID:s1l1gUFy
家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0237日曜8時の名無しさん
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2017/02/13(月) 13:40:48.81ID:4jautyk6

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0238日曜8時の名無しさん
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2017/02/14(火) 08:14:20.72ID:MTBf33xn
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0241日曜8時の名無しさん
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2017/02/14(火) 18:10:19.57ID:MTBf33xn
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0242日曜8時の名無しさん
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2017/02/15(水) 08:48:20.95ID:91UXNMQX
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0243日曜8時の名無しさん
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2017/02/15(水) 12:45:56.52ID:91UXNMQX
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0244日曜8時の名無しさん
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2017/02/16(木) 08:15:59.19ID:MWWh7NWk
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0245日曜8時の名無しさん
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2017/02/16(木) 12:27:16.11ID:MWWh7NWk
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0246日曜8時の名無しさん
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2017/02/17(金) 08:12:14.23ID:2C6d4UQW

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0247日曜8時の名無しさん
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2017/02/17(金) 14:13:10.15ID:2C6d4UQW

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0249日曜8時の名無しさん
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2017/02/17(金) 17:25:42.39ID:2C6d4UQW
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0250日曜8時の名無しさん
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2017/02/19(日) 12:35:25.85ID:3utuXSpm
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0251日曜8時の名無しさん
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2017/02/20(月) 08:20:40.68ID:GgXoSwr9
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0252日曜8時の名無しさん
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2017/02/21(火) 12:28:52.25ID:qRPYdhCc

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0253日曜8時の名無しさん
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2017/02/21(火) 15:04:02.22ID:qRPYdhCc
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0254日曜8時の名無しさん
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2017/02/22(水) 08:16:26.08ID:8jbXUWkU
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0255日曜8時の名無しさん
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2017/02/22(水) 11:46:59.09ID:8jbXUWkU
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0256日曜8時の名無しさん
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2017/02/22(水) 14:38:55.53ID:8jbXUWkU
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0257日曜8時の名無しさん
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2017/02/23(木) 09:03:09.58ID:NwuY6sai
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0258日曜8時の名無しさん
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2017/02/23(木) 14:17:15.31ID:NwuY6sai
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0259日曜8時の名無しさん
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2017/02/23(木) 16:47:33.78ID:NwuY6sai
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0260日曜8時の名無しさん
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2017/02/23(木) 18:53:32.00ID:NwuY6sai
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0261日曜8時の名無しさん
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2017/02/24(金) 08:19:25.43ID:pQri3JQH
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0262日曜8時の名無しさん
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2017/02/24(金) 12:45:19.99ID:pQri3JQH
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0263日曜8時の名無しさん
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2017/02/24(金) 16:52:18.93ID:pQri3JQH
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0264日曜8時の名無しさん
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2017/02/24(金) 18:06:15.93ID:pQri3JQH
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0265日曜8時の名無しさん
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2017/02/25(土) 17:38:00.53ID:zXJqu+7Y
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0266日曜8時の名無しさん
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2017/02/26(日) 17:04:31.08ID:cAukBocR
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0267日曜8時の名無しさん
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2017/02/27(月) 08:20:04.95ID:xWz85K+w
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0268日曜8時の名無しさん
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2017/02/27(月) 12:23:48.64ID:xWz85K+w
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0269日曜8時の名無しさん
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2017/02/27(月) 16:34:23.91ID:xWz85K+w
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0270日曜8時の名無しさん
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2017/02/27(月) 17:10:16.12ID:xWz85K+w
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0271日曜8時の名無しさん
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2017/02/28(火) 08:13:20.90ID:GaNHSgkF
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0272日曜8時の名無しさん
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2017/02/28(火) 13:35:33.02ID:GaNHSgkF
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0273日曜8時の名無しさん
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2017/03/01(水) 08:16:50.81ID:jVTbBmRH
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0274日曜8時の名無しさん
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2017/03/01(水) 14:08:02.98ID:jVTbBmRH
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0275日曜8時の名無しさん
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2017/03/01(水) 19:47:45.82ID:bEyBNyA6
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0276日曜8時の名無しさん
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2017/03/02(木) 08:23:59.55ID:X0qRZwxx
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0277日曜8時の名無しさん
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2017/03/02(木) 10:09:46.23ID:X0qRZwxx
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0278日曜8時の名無しさん
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2017/03/02(木) 15:13:45.70ID:X0qRZwxx
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0280日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/02(木) 17:24:33.95ID:X0qRZwxx
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0281日曜8時の名無しさん
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2017/03/03(金) 08:09:55.12ID:NNDd5Q11
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0282日曜8時の名無しさん
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2017/03/05(日) 13:21:23.94ID:fn24K01R
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0283日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/05(日) 13:24:05.73ID:fn24K01R
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0285日曜8時の名無しさん
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2017/03/06(月) 08:11:49.53ID:REFpUEsC
スピン・オフ

本多平八郎忠勝伝

その日、江戸城に、朝早く馬で乗りつける武将がいた・・・・・
本多平八郎忠勝である。

”との〜”大声で叫びながら平八郎が朝食を頬張る家康に向かって来た。
家康は、目を丸くして、箸をもったまましばらく呆然としていたが、
箸を置き・・・


平八郎に向かって言った。
”いかがしたのじゃ・・・ははは・・・そなたも、朝飯は
まだじゃろ、いっしょにどうじゃ?”
0286日曜8時の名無しさん
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2017/03/06(月) 11:47:21.83ID:REFpUEsC
平八郎は、女中の運んできた水を一気に飲み干すと
”こたびの若殿の縁組しょうふくいたしかねまつる!
豊臣から、なにゆえ若殿に、むっつも年上の、おなごを嫁に押し付けられ
ねばならぬのじゃ!わしは、悔しゅうて・・・殿は、悔しゅうござらぬか?
江殿は、こたび三度目の嫁入りと聞いておりまするぞ!しかも、子も
1人おるそうな・・・徳川を愚弄するにも程がござる!サルの魂胆は
見えすぎておりまする。淀殿の妹ぎみなら、若殿とは義姉弟、秀頼殿は
甥、先々江殿との間に姫が生まれれば、夫婦(めおと)にして豊臣
の基盤を磐石なものにしようという魂胆じゃろ”
0287日曜8時の名無しさん
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2017/03/06(月) 13:15:03.29ID:REFpUEsC
家康は、大声で笑いながら言った。
”さすが平八郎、察しが良いのお・・・既に、内内での話じゃが、第一の姫は
秀頼殿の嫁に貰い受けたいとのことじゃ。じゃが、わしは、そう悪い縁組とは
思わんのじゃ・・・わしは、江姫のことは、信長公ご存命中からよく存じて
おって少々気が強いところは、ござるが情の深い良い姫じゃ、あれぐらい
しっかりした姫なら将来天下人の御台所として、じゅうぶんやっていけよう。”

平八郎は、腕組みをしながら、うつむいていたが、しばらくして言った。
”承知つかまつった。わしは、てっきり殿は天下を諦めて豊臣との融和策に
転じられたのかと勘違いをしたようでござった。それならば、何も申しませぬ。”
その後、平八郎も朝飯に加わり、和やかに、時が流れた。
0288日曜8時の名無しさん
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2017/03/06(月) 16:37:06.72ID:REFpUEsC
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0289日曜8時の名無しさん
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2017/03/07(火) 08:12:38.57ID:33ZUd0Rq
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0290日曜8時の名無しさん
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2017/03/07(火) 12:25:35.18ID:33ZUd0Rq
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0291日曜8時の名無しさん
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2017/03/07(火) 15:31:21.12ID:33ZUd0Rq
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0292日曜8時の名無しさん
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2017/03/07(火) 18:26:01.92ID:33ZUd0Rq
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0293日曜8時の名無しさん
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2017/03/08(水) 08:17:50.44ID:ivus2cGT
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0294日曜8時の名無しさん
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2017/03/08(水) 16:33:03.52ID:ivus2cGT
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0295日曜8時の名無しさん
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2017/03/08(水) 20:47:48.83ID:teHccYxN
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0296日曜8時の名無しさん
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2017/03/09(木) 08:23:14.09ID:7tGf7kXM
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0297日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/09(木) 11:42:27.06ID:7tGf7kXM
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0298日曜8時の名無しさん
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2017/03/09(木) 12:27:33.04ID:7tGf7kXM

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0299日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/09(木) 13:58:51.21ID:7tGf7kXM
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0300日曜8時の名無しさん
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2017/03/09(木) 15:03:00.61ID:7tGf7kXM
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0301日曜8時の名無しさん
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2017/03/09(木) 18:21:45.14ID:7tGf7kXM
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0302日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/10(金) 08:27:48.37ID:tiOIiFDG
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0303日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/10(金) 11:33:30.78ID:tiOIiFDG
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0304日曜8時の名無しさん
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2017/03/10(金) 13:31:57.60ID:tiOIiFDG
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0305日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/10(金) 15:21:52.63ID:tiOIiFDG
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0306日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/10(金) 18:04:55.98ID:tiOIiFDG
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0307日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/12(日) 09:16:03.03ID:zOXiBZ7P
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0308日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/12(日) 21:20:39.40ID:zOXiBZ7P
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0309日曜8時の名無しさん
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2017/03/13(月) 09:01:01.04ID:DBzx+hJ8
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0310日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/13(月) 12:32:44.85ID:DBzx+hJ8
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」
0311日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/13(月) 13:45:28.50ID:DBzx+hJ8

「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0312日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/13(月) 17:14:31.66ID:DBzx+hJ8
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0313日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/13(月) 17:37:14.37ID:DBzx+hJ8
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0314日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/14(火) 08:47:14.28ID:wVIUFUhi
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0315日曜8時の名無しさん
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2017/03/14(火) 10:28:14.65ID:wVIUFUhi
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0316日曜8時の名無しさん
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2017/03/14(火) 12:26:18.35ID:wVIUFUhi
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0317日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/14(火) 17:24:38.48ID:wVIUFUhi
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0318日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/14(火) 20:11:41.50ID:ucyNTO/Y
これ普通にショックなんだけど。
本当??
https://goo.gl/lv6HWX
0319日曜8時の名無しさん
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2017/03/15(水) 08:20:15.24ID:61QaK0Ck
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0320日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/15(水) 10:28:18.50ID:61QaK0Ck
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0321日曜8時の名無しさん
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2017/03/15(水) 15:32:09.96ID:61QaK0Ck
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0322日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/17(金) 19:02:44.47ID:X39mXTVw
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0323日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/17(金) 19:03:31.34ID:X39mXTVw

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」


「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0324日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/18(土) 16:54:27.14ID:Dn2tNBou
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0325日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/19(日) 13:16:29.41ID:mBOUH0pq
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0326日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/20(月) 09:01:10.32ID:zde81ISw
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0327日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/20(月) 12:28:03.69ID:zde81ISw

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0328日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/21(火) 08:50:01.69ID:+KqRS0kh
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0329日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/21(火) 18:11:25.82ID:+KqRS0kh
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0330日曜8時の名無しさん
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2017/03/21(火) 18:13:23.48ID:+KqRS0kh
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0331日曜8時の名無しさん
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2017/03/22(水) 08:22:27.59ID:1zQiRcEE
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0332日曜8時の名無しさん
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2017/03/22(水) 11:58:24.55ID:1zQiRcEE
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0333日曜8時の名無しさん
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2017/03/22(水) 14:30:02.14ID:1zQiRcEE
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0334日曜8時の名無しさん
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2017/03/23(木) 08:20:48.93ID:VfMZUbAC
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0335日曜8時の名無しさん
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2017/03/23(木) 08:43:30.20ID:VfMZUbAC
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0336日曜8時の名無しさん
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2017/03/23(木) 12:41:11.93ID:VfMZUbAC
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0337日曜8時の名無しさん
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2017/03/24(金) 08:21:52.12ID:UNNmvvdX
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0338日曜8時の名無しさん
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2017/03/24(金) 16:42:08.22ID:UNNmvvdX
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0339日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/24(金) 16:51:25.81ID:UNNmvvdX
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0340日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/25(土) 15:24:51.38ID:PZoOTQzb
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0341日曜8時の名無しさん
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2017/03/26(日) 17:35:57.89ID:ecAFcX51
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0342日曜8時の名無しさん
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2017/03/27(月) 08:21:21.97ID:7dw51MLm
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0343日曜8時の名無しさん
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2017/03/27(月) 08:51:14.03ID:7dw51MLm
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0344日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/03/27(月) 15:08:14.64ID:7dw51MLm
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0345日曜8時の名無しさん
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2017/03/27(月) 16:20:25.45ID:7dw51MLm
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0346日曜8時の名無しさん
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2017/03/27(月) 17:51:23.91ID:7dw51MLm
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。


おわり
0347日曜8時の名無しさん
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2017/03/28(火) 08:21:55.36ID:7PZaeoys
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0348日曜8時の名無しさん
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2017/03/28(火) 14:41:34.15ID:7PZaeoys
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0349日曜8時の名無しさん
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2017/03/28(火) 15:17:00.95ID:7PZaeoys
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0350日曜8時の名無しさん
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2017/03/29(水) 08:19:17.65ID:Hgzr29cw
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0351日曜8時の名無しさん
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2017/03/30(木) 12:27:46.93ID:BVTuKDch
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0352日曜8時の名無しさん
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2017/03/30(木) 12:28:32.39ID:BVTuKDch
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0353日曜8時の名無しさん
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2017/03/30(木) 13:12:51.65ID:BVTuKDch
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0354日曜8時の名無しさん
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2017/03/30(木) 13:43:32.56ID:BVTuKDch
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0355日曜8時の名無しさb
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2017/03/30(木) 18:14:57.16ID:BVTuKDch
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0356日曜8時の名無しさん
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2017/03/31(金) 08:26:39.77ID:sA7CkjSJ
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0357日曜8時の名無しさん
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2017/03/31(金) 09:27:08.89ID:sA7CkjSJ
スピン・オフ

本多平八郎忠勝伝

その日、江戸城に、朝早く馬で乗りつける武将がいた・・・・・
本多平八郎忠勝である。

”との〜”大声で叫びながら平八郎が朝食を頬張る家康に向かって来た。
家康は、目を丸くして、箸をもったまましばらく呆然としていたが、
箸を置き・・・


平八郎に向かって言った。
”いかがしたのじゃ・・・ははは・・・そなたも、朝飯は
まだじゃろ、いっしょにどうじゃ?”
0358日曜8時の名無しさん
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2017/03/31(金) 09:46:49.25ID:sA7CkjSJ
平八郎は、女中の運んできた水を一気に飲み干すと
”こたびの若殿の縁組しょうふくいたしかねまつる!
豊臣から、なにゆえ若殿に、むっつも年上の、おなごを嫁に押し付けられ
ねばならぬのじゃ!わしは、悔しゅうて・・・殿は、悔しゅうござらぬか?
江殿は、こたび三度目の嫁入りと聞いておりまするぞ!しかも、子も
1人おるそうな・・・徳川を愚弄するにも程がござる!サルの魂胆は
見えすぎておりまする。淀殿の妹ぎみなら、若殿とは義姉弟、秀頼殿は
甥、先々江殿との間に姫が生まれれば、夫婦(めおと)にして豊臣
の基盤を磐石なものにしようという魂胆じゃろ”
0359日曜8時の名無しさん
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2017/03/31(金) 11:27:17.00ID:sA7CkjSJ
家康は、大声で笑いながら言った。
”さすが平八郎、察しが良いのお・・・既に、内内での話じゃが、第一の姫は
秀頼殿の嫁に貰い受けたいとのことじゃ。じゃが、わしは、そう悪い縁組とは
思わんのじゃ・・・わしは、江姫のことは、信長公ご存命中からよく存じて
おって少々気が強いところは、ござるが情の深い良い姫じゃ、あれぐらい
しっかりした姫なら将来天下人の御台所として、じゅうぶんやっていけよう。”

平八郎は、腕組みをしながら、うつむいていたが、しばらくして言った。
”承知つかまつった。わしは、てっきり殿は天下を諦めて豊臣との融和策に
転じられたのかと勘違いをしたようでござった。それならば、何も申しませぬ。”
その後、平八郎も朝飯に加わり、和やかに、時が流れた。

本多平八郎忠勝伝 <おわり>
0360日曜8時の名無しさん
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2017/04/01(土) 08:27:05.92ID:dQV+aHCq
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0361日曜8時の名無しさん
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2017/04/03(月) 11:03:51.36ID:6yFxC3wz
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0362日曜8時の名無しさん
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2017/04/03(月) 17:14:57.86ID:6yFxC3wz
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0363日曜8時の名無しさん
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2017/04/04(火) 09:19:44.39ID:RbdngHHp
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0364日曜8時の名無しさん
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2017/04/04(火) 12:28:01.01ID:RbdngHHp
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0365日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/04/04(火) 18:10:37.69ID:RbdngHHp
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0366日曜8時の名無しさん
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2017/04/05(水) 09:35:48.73ID:/1UhdgGt
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0367日曜8時の名無しさん
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2017/04/05(水) 12:31:32.70ID:/1UhdgGt

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0368日曜8時の名無しさん
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2017/04/05(水) 15:11:52.01ID:/1UhdgGt
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0369日曜8時の名無しさん
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2017/04/06(木) 09:36:59.47ID:SoE3WA00
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0370日曜8時の名無しさん
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2017/04/06(木) 11:33:02.55ID:SoE3WA00
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0371日曜8時の名無しさん
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2017/04/06(木) 12:44:33.41ID:SoE3WA00
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0372日曜8時の名無しさん
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2017/04/06(木) 14:53:20.08ID:SoE3WA00
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0373日曜8時の名無しさん
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2017/04/06(木) 16:16:47.98ID:SoE3WA00
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0374日曜8時の名無しさん
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2017/04/07(金) 08:59:15.80ID:vULnaU81
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0375日曜8時の名無しさん
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2017/04/07(金) 13:14:01.14ID:vULnaU81
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0376日曜8時の名無しさん
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2017/04/07(金) 14:13:08.67ID:vULnaU81
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0377日曜8時の名無しさん
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2017/04/07(金) 17:41:37.26ID:vULnaU81
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0378日曜8時の名無しさん
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2017/04/07(金) 18:37:02.83ID:vULnaU81
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0379日曜8時の名無しさん
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2017/04/08(土) 16:27:07.89ID:MvrJb5+v
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0380日曜8時の名無しさん
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2017/04/09(日) 09:56:56.57ID:ocjqQaI/
( ´〜`)ゞ
0381日曜8時の名無しさん
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2017/04/09(日) 13:49:48.29ID:f4ilK1m8
千姫なあ・・・大坂城落城後のイケメン漁りのほうが現代の女性には通じるん
じゃないかと
0382日曜8時の名無しさん
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2017/04/09(日) 20:35:55.30ID:d/wD/MST
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0383日曜8時の名無しさん
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2017/04/10(月) 06:36:11.56ID:tgdu0MPA
🕜( ´〜`)ゞ
0384日曜8時の名無しさん
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2017/04/10(月) 08:55:23.34ID:oAb8Ye5g
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0385日曜8時の名無しさん
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2017/04/10(月) 11:39:10.35ID:oAb8Ye5g
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0386日曜8時の名無しさん
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2017/04/10(月) 12:33:08.37ID:oAb8Ye5g
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0387日曜8時の名無しさん
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2017/04/11(火) 08:43:52.44ID:FXVJhzyd
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0388日曜8時の名無しさん
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2017/04/11(火) 12:24:49.82ID:FXVJhzyd
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0389日曜8時の名無しさん
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2017/04/11(火) 14:57:26.72ID:FXVJhzyd
( ´〜`)ゞ
0390日曜8時の名無しさん
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2017/04/12(水) 08:21:10.56ID:BeMCUv20
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0391日曜8時の名無しさん
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2017/04/12(水) 13:30:10.81ID:BeMCUv20
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0392日曜8時の名無しさん
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2017/04/13(木) 09:16:19.95ID:1lCrxn+a
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0393日曜8時の名無しさん
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2017/04/13(木) 18:52:27.08ID:1lCrxn+a
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0394日曜8時の名無しさん
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2017/04/13(木) 18:53:46.86ID:1lCrxn+a

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」


「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0395日曜8時の名無しさん
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2017/04/14(金) 08:19:33.96ID:T6vWsC5J
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0396日曜8時の名無しさん
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2017/04/14(金) 10:45:09.10ID:T6vWsC5J
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0397日曜8時の名無しさん
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2017/04/14(金) 18:35:28.90ID:T6vWsC5J

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0398日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/04/14(金) 18:36:32.37ID:T6vWsC5J
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0399日曜8時の名無しさん
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2017/04/14(金) 18:37:54.24ID:T6vWsC5J
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0400日曜8時の名無しさん
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2017/04/14(金) 18:39:13.25ID:T6vWsC5J
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0401日曜8時の名無しさん
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2017/04/14(金) 18:57:12.66ID:K/FHPFqv
澁谷 恭正 (46歳)

千葉県立沼南高柳高等学校卒

松戸市立六実第二小学校PTA会長

小学女子レイプ殺人で逮捕


お住まい:
千葉県松戸市六実4-8-1 Mシャトレ

お子さん:
ひりゅう、あやか ※父子家庭

趣味傾向:
アニオタ
0402日曜8時の名無しさん
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2017/04/16(日) 18:41:47.92ID:EF72VN50
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0403日曜8時の名無しさん
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2017/04/17(月) 08:22:40.75ID:DQIyniUh
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0404日曜8時の名無しさん
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2017/04/17(月) 15:20:31.14ID:NA+iSOQy
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0405日曜8時の名無しさん
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2017/04/17(月) 17:40:36.20ID:8ov4V0hs
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0406日曜8時の名無しさん
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2017/04/18(火) 08:21:58.32ID:P5t8y3BI
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0407日曜8時の名無しさん
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2017/04/18(火) 08:23:18.08ID:P5t8y3BI
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0408日曜8時の名無しさん
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2017/04/18(火) 08:23:50.31ID:P5t8y3BI
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0409日曜8時の名無しさん
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2017/04/18(火) 08:24:23.01ID:P5t8y3BI
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0410日曜8時の名無しさん
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2017/04/18(火) 08:25:33.76ID:P5t8y3BI
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0411日曜8時の名無しさん
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2017/04/18(火) 08:26:36.45ID:P5t8y3BI
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0412日曜8時の名無しさん
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2017/04/19(水) 08:21:56.50ID:G1Qe370e
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0413日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/04/19(水) 10:02:33.08ID:G1Qe370e
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0414日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/04/19(水) 11:17:38.08ID:G1Qe370e
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0415日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/04/19(水) 11:18:30.56ID:G1Qe370e
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0416日曜8時の名無しさん
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2017/04/19(水) 12:46:55.84ID:G1Qe370e
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0417日曜8時の名無しさん
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2017/04/19(水) 14:21:04.78ID:G1Qe370e
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0418日曜8時の名無しさん
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2017/04/20(木) 08:21:57.50ID:fitGMgg3
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0419日曜8時の名無しさん
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2017/04/20(木) 11:26:20.35ID:fitGMgg3
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0420日曜8時の名無しさん
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2017/04/20(木) 12:24:43.46ID:fitGMgg3
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0421日曜8時の名無しさん
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2017/04/20(木) 13:11:34.81ID:fitGMgg3
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0422日曜8時の名無しさん
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2017/04/20(木) 14:07:11.01ID:fitGMgg3
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0423日曜8時の名無しさん
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2017/04/20(木) 17:00:29.53ID:fitGMgg3
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0424日曜8時の名無しさん
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2017/04/21(金) 08:20:40.56ID:CivesrKj
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0425日曜8時の名無しさん
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2017/04/21(金) 12:41:05.38ID:CivesrKj
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・
0426日曜8時の名無しさん
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2017/04/21(金) 13:39:36.82ID:CivesrKj
”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
0427日曜8時の名無しさん
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2017/04/21(金) 17:17:24.47ID:CivesrKj
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”
0428日曜8時の名無しさん
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2017/04/21(金) 18:04:15.63ID:CivesrKj
もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0429日曜8時の名無しさん
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2017/04/21(金) 18:09:22.24ID:CivesrKj
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。
0430日曜8時の名無しさん
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2017/04/22(土) 15:47:11.48ID:PE2/lUpE
ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・

幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0431日曜8時の名無しさん
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2017/04/23(日) 08:11:49.46ID:goy23iKs
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0432日曜8時の名無しさん
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2017/04/23(日) 18:05:22.18ID:goy23iKs
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0433日曜8時の名無しさん
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2017/04/24(月) 09:03:38.59ID:FrHdRSO1
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0434日曜8時の名無しさん
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2017/04/25(火) 08:21:37.68ID:tceZgWXj
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0435日曜8時の名無しさん
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2017/04/25(火) 11:52:41.47ID:tceZgWXj
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0436日曜8時の名無しさん
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2017/04/26(水) 07:14:12.21ID:smBwqA5M
( ´〜`)ゞ
0437日曜8時の名無しさん
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2017/04/26(水) 14:25:08.69ID:GPjjjBX4
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0438日曜8時の名無しさん
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2017/04/27(木) 07:09:08.93ID:snblH0M9
(*^^*)
0439日曜8時の名無しさん
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2017/04/27(木) 18:39:19.28ID:MAFOarO2
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0440日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/04/28(金) 09:56:10.08ID:TlC5GLyg
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0441日曜8時の名無しさん
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2017/04/28(金) 10:20:22.24ID:TlC5GLyg
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0442日曜8時の名無しさん
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2017/04/28(金) 12:35:29.41ID:TlC5GLyg
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0443日曜8時の名無しさん
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2017/04/28(金) 12:36:19.22ID:TlC5GLyg
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0444日曜8時の名無しさん
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2017/04/28(金) 12:37:13.40ID:TlC5GLyg
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0445日曜8時の名無しさん
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2017/04/28(金) 12:38:10.88ID:TlC5GLyg

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0446日曜8時の名無しさん
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2017/04/28(金) 15:08:23.72ID:TlC5GLyg
.
0447日曜8時の名無しさん
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2017/05/01(月) 11:47:44.28ID:UI4L/b3D
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0448日曜8時の名無しさん
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2017/05/01(月) 11:48:45.28ID:UI4L/b3D
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0449日曜8時の名無しさん
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2017/05/01(月) 13:54:06.91ID:UI4L/b3D
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0450日曜8時の名無しさん
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2017/05/02(火) 08:25:42.24ID:am+t0WLV
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0451日曜8時の名無しさん
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2017/05/02(火) 11:01:47.23ID:am+t0WLV
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0453日曜8時の名無しさん
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2017/05/03(水) 18:10:15.37ID:r/NUqtu+
( ´〜`)ゞ
0454日曜8時の名無しさん
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2017/05/04(木) 06:43:29.39ID:2W2DzQfd
芦田愛菜ちゃんが、大学に進学して、芸能活動再開の時に、
やるかもしんないな。
0455日曜8時の名無しさん
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2017/05/04(木) 10:24:50.62ID:jBpobjph
( ´〜`)ゞ
0456日曜8時の名無しさん
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2017/05/04(木) 18:41:44.56ID:UPf14bal
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0457日曜8時の名無しさん
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2017/05/06(土) 08:36:37.65ID:RLo5gUpO
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0458日曜8時の名無しさん
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2017/05/07(日) 10:13:00.55ID:9Pg4jOTv
p(^^)q
0459日曜8時の名無しさん
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2017/05/08(月) 09:15:48.40ID:3x9YHxBN
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0460日曜8時の名無しさん
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2017/05/08(月) 12:58:45.61ID:3x9YHxBN
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0461日曜8時の名無しさん
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2017/05/08(月) 14:27:07.11ID:3x9YHxBN
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0462日曜8時の名無しさん
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2017/05/08(月) 16:48:17.57ID:3x9YHxBN
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0463日曜8時の名無しさん
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2017/05/09(火) 09:58:07.70ID:NrzPYi0S
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0464日曜8時の名無しさん
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2017/05/09(火) 15:17:01.40ID:NrzPYi0S
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0465日曜8時の名無しさん
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2017/05/09(火) 15:17:36.07ID:NrzPYi0S
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0466日曜8時の名無しさん
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2017/05/09(火) 15:18:24.54ID:NrzPYi0S
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0467日曜8時の名無しさん
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2017/05/09(火) 15:19:44.50ID:NrzPYi0S

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」


「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0468日曜8時の名無しさん
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2017/05/10(水) 09:05:29.81ID:l8NkQvj3
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0469日曜8時の名無しさん
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2017/05/10(水) 11:23:54.45ID:l8NkQvj3
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0470日曜8時の名無しさん
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2017/05/10(水) 12:50:11.30ID:l8NkQvj3
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0471日曜8時の名無しさん
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2017/05/10(水) 14:28:34.48ID:l8NkQvj3
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0472日曜8時の名無しさん
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2017/05/11(木) 09:08:12.75ID:pnPTayWS
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0473日曜8時の名無しさん
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2017/05/11(木) 10:26:01.29ID:pnPTayWS
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0474日曜8時の名無しさん
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2017/05/11(木) 15:36:56.92ID:pnPTayWS
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0475日曜8時の名無しさん
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2017/05/12(金) 08:20:36.25ID:Dv9GHfxe
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0476日曜8時の名無しさん
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2017/05/13(土) 12:25:15.98ID:vewb//x6

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0477日曜8時の名無しさん
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2017/05/13(土) 12:26:32.25ID:vewb//x6
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0478日曜8時の名無しさん
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2017/05/13(土) 12:27:34.56ID:vewb//x6
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0479日曜8時の名無しさん
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2017/05/13(土) 12:28:52.12ID:vewb//x6
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0480日曜8時の名無しさん
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2017/05/13(土) 15:54:15.34ID:vewb//x6
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0481日曜8時の名無しさん
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2017/05/13(土) 19:09:37.69ID:TuIgoBmK
家康本陣へ
0482日曜8時の名無しさん
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2017/05/15(月) 08:21:38.15ID:FYG38T9i
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0483日曜8時の名無しさん
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2017/05/15(月) 12:22:42.96ID:FYG38T9i
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0484日曜8時の名無しさん
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2017/05/15(月) 12:53:34.12ID:FYG38T9i
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0485日曜8時の名無しさん
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2017/05/15(月) 14:31:28.92ID:FYG38T9i
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0486日曜8時の名無しさん
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2017/05/15(月) 19:01:27.11ID:FYG38T9i
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0487日曜8時の名無しさん
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2017/05/16(火) 10:36:29.62ID:+MdM6EFY
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0488日曜8時の名無しさん
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2017/05/16(火) 10:48:37.54ID:+MdM6EFY
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0489日曜8時の名無しさん
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2017/05/16(火) 10:50:11.88ID:+MdM6EFY
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0490日曜8時の名無しさん
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2017/05/16(火) 10:51:30.38ID:+MdM6EFY
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0491日曜8時の名無しさん
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2017/05/16(火) 12:36:05.00ID:+MdM6EFY
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0492日曜8時の名無しさん
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2017/05/17(水) 08:19:41.99ID:oP7lup/S
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0493日曜8時の名無しさん
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2017/05/17(水) 13:30:53.92ID:oP7lup/S
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0494日曜8時の名無しさん
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2017/05/17(水) 16:42:10.93ID:oP7lup/S
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0495日曜8時の名無しさん
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2017/05/17(水) 19:29:26.11ID:9LC3B3ff
三九朗
0496日曜8時の名無しさん
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2017/05/18(木) 08:23:31.23ID:MuJAKd7u
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2017/05/18(木) 14:25:05.37ID:MuJAKd7u
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2017/05/18(木) 15:39:02.29ID:MuJAKd7u
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2017/05/18(木) 17:20:15.62ID:MuJAKd7u
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0500日曜8時の名無しさん
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2017/05/18(木) 18:32:19.23ID:D6HiBWhz
幸村最後の戦
0501日曜8時の名無しさん
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2017/05/19(金) 12:52:18.54ID:wtuAa6wa
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0502日曜8時の名無しさん
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2017/05/19(金) 13:51:16.59ID:wtuAa6wa
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0503日曜8時の名無しさん
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2017/05/19(金) 13:52:20.54ID:wtuAa6wa
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0504日曜8時の名無しさん
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2017/05/19(金) 13:53:17.12ID:wtuAa6wa
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0505日曜8時の名無しさん
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2017/05/19(金) 14:46:25.72ID:wtuAa6wa
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0506日曜8時の名無しさん
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2017/05/19(金) 15:53:05.76ID:wtuAa6wa
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0507日曜8時の名無しさん
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2017/05/19(金) 17:14:43.04ID:wtuAa6wa
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0508日曜8時の名無しさん
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2017/05/19(金) 18:25:46.31ID:RiDuYBGV
幸村最後の戦
0509日曜8時の名無しさん
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2017/05/20(土) 12:07:51.02ID:2F4qvk8Z
(=^ェ^=)
0510日曜8時の名無しさん
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2017/05/22(月) 09:17:07.32ID:ZwtEbqxP
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0511日曜8時の名無しさん
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2017/05/22(月) 11:22:40.23ID:ZruKeWmt
幸村最後の戦
0512日曜8時の名無しさん
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2017/05/22(月) 12:35:57.65ID:ZwtEbqxP
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0513日曜8時の名無しさん
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2017/05/22(月) 17:12:12.79ID:ZwtEbqxP
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0514日曜8時の名無しさん
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2017/05/23(火) 09:08:33.49ID:pzVDCa8J
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0515日曜8時の名無しさん
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2017/05/23(火) 12:34:48.04ID:pzVDCa8J
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0516日曜8時の名無しさん
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2017/05/23(火) 12:35:21.96ID:pzVDCa8J
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0517日曜8時の名無しさん
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2017/05/23(火) 12:36:09.10ID:pzVDCa8J
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0518日曜8時の名無しさん
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2017/05/23(火) 15:53:07.46ID:pzVDCa8J
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0519日曜8時の名無しさん
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2017/05/23(火) 16:03:03.53ID:pzVDCa8J
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0520日曜8時の名無しさん
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2017/05/23(火) 17:18:27.97ID:pzVDCa8J
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0521日曜8時の名無しさん
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2017/05/24(水) 09:08:29.72ID:Hd6dKT/n
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0522日曜8時の名無しさん
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2017/05/24(水) 15:31:20.38ID:Hd6dKT/n
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0523日曜8時の名無しさん
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2017/05/26(金) 10:34:33.47ID:S/H6LT9R
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0524日曜8時の名無しさん
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2017/05/26(金) 12:27:55.21ID:S/H6LT9R
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0525日曜8時の名無しさん
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2017/05/29(月) 09:12:53.94ID:gOuc0Z9+
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0526日曜8時の名無しさん
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2017/05/30(火) 09:34:40.03ID:g91W5y1o
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0527日曜8時の名無しさん
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2017/05/30(火) 11:11:03.72ID:g91W5y1o
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0528日曜8時の名無しさん
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2017/05/30(火) 12:22:32.14ID:g91W5y1o
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0529日曜8時の名無しさん
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2017/05/30(火) 23:07:17.42ID:XBMvAaXn
幸村最後の戦
0530日曜8時の名無しさん
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2017/05/31(水) 08:03:27.54ID:iqCMdD1Q
広瀬すず主演で演ったら、受けるかもしれない。
でも、スケジュール取れなそう。
0531日曜8時の名無しさん
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2017/05/31(水) 09:35:31.24ID:iQGzhYOp
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0532日曜8時の名無しさん
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2017/05/31(水) 14:41:43.32ID:iQGzhYOp
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0533日曜8時の名無しさん
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2017/06/01(木) 08:24:13.63ID:2+RM91QG

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0534日曜8時の名無しさん
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2017/06/01(木) 10:15:30.44ID:2+RM91QG
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0535日曜8時の名無しさん
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2017/06/01(木) 10:16:12.86ID:Q57KlWhN
幸村最後の戦
0536日曜8時の名無しさん
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2017/06/01(木) 13:13:30.28ID:2+RM91QG
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0537日曜8時の名無しさん
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2017/06/01(木) 14:09:29.17ID:roEsfzzp
いくさ
0538日曜8時の名無しさん
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2017/06/01(木) 17:32:53.92ID:2+RM91QG
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0539日曜8時の名無しさん
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2017/06/02(金) 11:03:59.73ID:EUXQaMOE
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0540日曜8時の名無しさん
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2017/06/02(金) 18:44:59.46ID:EUXQaMOE
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0541日曜8時の名無しさん
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2017/06/03(土) 08:56:54.54ID:/kS2KJ6V
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0542日曜8時の名無しさん
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2017/06/03(土) 10:57:10.79ID:iycRWoLb
幸村最後の戦
0543日曜8時の名無しさん
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2017/06/03(土) 12:22:32.20ID:/kS2KJ6V
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0544日曜8時の名無しさん
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2017/06/03(土) 16:49:51.85ID:/kS2KJ6V
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0545日曜8時の名無しさん
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2017/06/04(日) 10:24:28.78ID:faH1UEOj
幸村最後の戦
0546日曜8時の名無しさん
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2017/06/05(月) 14:03:32.25ID:geZ/6fmB
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0547日曜8時の名無しさん
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2017/06/06(火) 09:25:01.96ID:pI8PExxE
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0548日曜8時の名無しさん
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2017/06/06(火) 15:16:28.16ID:pI8PExxE
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0549日曜8時の名無しさん
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2017/06/06(火) 15:17:48.01ID:pI8PExxE
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0550日曜8時の名無しさん
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2017/06/06(火) 15:18:55.48ID:pI8PExxE
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0551日曜8時の名無しさん
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2017/06/06(火) 15:20:01.73ID:pI8PExxE

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0552日曜8時の名無しさん
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2017/06/06(火) 15:21:50.23ID:pI8PExxE

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0553日曜8時の名無しさん
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2017/06/06(火) 18:35:53.34ID:pI8PExxE
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0554日曜8時の名無しさん
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2017/06/07(水) 09:27:12.32ID:/FtBJnER
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0555日曜8時の名無しさん
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2017/06/07(水) 09:28:23.88ID:/FtBJnER

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0556日曜8時の名無しさん
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2017/06/07(水) 09:30:03.48ID:/FtBJnER
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0557日曜8時の名無しさん
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2017/06/07(水) 09:31:26.72ID:/FtBJnER
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0558日曜8時の名無しさん
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2017/06/07(水) 09:32:28.86ID:/FtBJnER
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0559日曜8時の名無しさん
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2017/06/07(水) 12:22:47.45ID:/FtBJnER
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0560日曜8時の名無しさん
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2017/06/07(水) 15:05:36.69ID:/FtBJnER
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0561日曜8時の名無しさん
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2017/06/08(木) 08:20:19.12ID:38mVPXLl
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0562日曜8時の名無しさん
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2017/06/08(木) 16:06:20.02ID:38mVPXLl
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0563日曜8時の名無しさん
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2017/06/09(金) 08:22:29.78ID:LiAzGRkw
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0564日曜8時の名無しさん
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2017/06/09(金) 09:22:35.38ID:LiAzGRkw
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0565日曜8時の名無しさん
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2017/06/09(金) 09:23:17.37ID:LiAzGRkw
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0566日曜8時の名無しさん
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2017/06/09(金) 09:23:52.20ID:LiAzGRkw
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0567日曜8時の名無しさん
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2017/06/09(金) 09:24:44.08ID:LiAzGRkw
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0568日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/09(金) 09:25:24.85ID:LiAzGRkw
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0569日曜8時の名無しさん
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2017/06/09(金) 09:26:03.40ID:LiAzGRkw
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0570日曜8時の名無しさん
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2017/06/09(金) 14:06:20.85ID:LiAzGRkw
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0571日曜8時の名無しさん
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2017/06/11(日) 07:22:23.98ID:osYtxYpg
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0572日曜8時の名無しさん
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2017/06/11(日) 15:28:49.79ID:eqHTQ8k4
幸村最後の戦(いくさ)・
0573日曜8時の名無しさん
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2017/06/12(月) 09:22:52.33ID:XB+UXaOW
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0574日曜8時の名無しさん
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2017/06/12(月) 09:24:33.02ID:XB+UXaOW
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0575日曜8時の名無しさん
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2017/06/12(月) 09:25:22.64ID:XB+UXaOW
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0576日曜8時の名無しさん
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2017/06/12(月) 09:26:35.49ID:XB+UXaOW
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0577日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/12(月) 18:51:27.20ID:XB+UXaOW
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0578日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/13(火) 06:27:17.89ID:IHGpU+jI
(=^ェ^=)
0579日曜8時の名無しさん
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2017/06/13(火) 08:20:56.54ID:nK756cjC
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0580日曜8時の名無しさん
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2017/06/13(火) 20:32:16.54ID:cTLXvEjo
幸村最後の戦(いくさ)・・
0581日曜8時の名無しさん
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2017/06/13(火) 21:01:22.73ID:JDe5sje5
(=^ェ^=)
0582日曜8時の名無しさん
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2017/06/14(水) 08:19:43.10ID:uybpA+ed
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0583日曜8時の名無しさん
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2017/06/15(木) 09:32:43.72ID:fgX1Zo0d
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0584日曜8時の名無しさん
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2017/06/15(木) 09:33:41.32ID:fgX1Zo0d
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0585日曜8時の名無しさん
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2017/06/15(木) 09:34:24.72ID:fgX1Zo0d
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0586日曜8時の名無しさん
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2017/06/15(木) 16:26:36.90ID:fgX1Zo0d
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0587日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/15(木) 19:08:58.72ID:cR2qapYy
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0588日曜8時の名無しさん
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2017/06/16(金) 08:24:46.42ID:LHpEGX5g
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0589日曜8時の名無しさん
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2017/06/16(金) 10:16:13.97ID:yPcvqTqF
幸村最後の戦
0590日曜8時の名無しさん
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2017/06/19(月) 08:24:21.63ID:N1zHBsMK
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0591日曜8時の名無しさん
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2017/06/19(月) 10:58:42.94ID:z0tWRqEK
幸村最後の戦(
0592日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 07:23:42.34ID:WKfSuwxi
0593日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 10:43:22.70ID:qYALakTy
いくさ
0594日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 11:34:50.35ID:fwIinc0C
山城国伏見城内の徳川屋敷
0595日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 11:52:55.56ID:M+RVMan3
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0596日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:23:00.80ID:M+RVMan3
スピン・オフ

宇宙船艦ヤマト 番外編

第2次火星沖海戦編・・・1

僕は古代 守・・・
その日,僕ら宇宙防衛大学、最終学年の
学生は講堂に呼び集められた。

土方校長・・・
「諸君が今日ここに呼び集められたのは、他でもない!
現在!地球に異性人の大艦隊が向かって来ている!
そのため国連宇宙軍は総力戦でこの艦隊を食い止め
ねばならない!戦いの場所は火星第2宇宙域!
今日から一週間後だ!現在、国連宇宙軍は人員不足
のため君らに召集命令が出た !
0597日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:23:26.27ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・2

したがって、君らは6ヶ月の繰り上げ卒業ということで
国連宇宙軍の船に乗ってもらうことになる!
もちろん、生きて帰れる補償は無い!
辞退するものはしてよし!
この場から退出してくれ!一切咎めだてはしない!」

どこからともなく歌が聞こえてきた・・・
軍の歌・・・
”銀河水平、波間を越えて・・・♪”
全員で大合唱になった・・・退出するものは1人も
いない !
0598日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:23:49.33ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・3

僕は沖田司令官の乗る国連宇宙軍 第一艦隊
旗艦”キリシマ”の砲雷長として赴任することになった。
何故?大学を出たばかりの僕が、いきなり旗艦の
砲雷長?大抜擢である !

翌日僕は、北海道にある国連宇宙軍の旭川宇宙港に
向かった・・・弟の進も一緒に見送りに来てくれている・・・
進は現在、宇宙防衛大学の2年・・・僕らは旭川宇宙港
に到着・・・キリシマの前に2人で立った・・・大きな船だ・・・
0599日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:24:09.14ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・4

古代 進・・・
「兄さん大きな船だね!でもすごいなあ・・・いきなり
旗艦の砲雷長だなんて、さすが主席で卒業した
だけあるよ!」

僕(古代 守)・・・
「そんなことないさ・・・ははは・・・進も優秀だと聞いてるぞ!」
0600日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:24:32.34ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・5

古代 進・・・
「いや、兄さんには、とてもかなわないよ!ははは・・・
僕、古代 守の弟ってことで、どれだけたいへんか!
ははは・・・でも兄さん・・・絶対、生きて帰ってきてね!”御武運を!”」
進は敬礼した、僕も敬礼で答えた。

僕(古代 守)・・・
「じゃー行くな・・・必ず生きて帰ってくるからな!」
僕は振り向いて船のタラップを昇って行く・・・
振り返ると進が手を振って笑っている。
0601日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:24:55.17ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・6

”もしかしたら・・・これが最後になるかもしれないなあ・・・”
僕も笑って手を振って返す・・・しばらくして船の船底部分に
入った・・・整備士が敬礼して迎えた・・・僕も敬礼・・・

僕(古代 守)・・・
「ご苦労様です。」
0602日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:25:17.53ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・7

僕は荷物を部屋に置いて艦長室に向かった・・・
艦長室の前に立ち、深呼吸・・・”落ち着け!守!”
ノックをした・・・”トントン”

沖田司令官・・・
「入れ!」

僕(古代 守)・・・
「はい・・・」

ドアを開けて中に入ると沖田司令官と山南艦長がいた。
0603日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:25:34.48ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・8

僕は敬礼して・・・
「失礼します、本日付けで赴任いたしました砲雷長の古代
守であります!」
僕は初めて沖田司令官を間近で見た。どっしりした雰囲気で
・・・歴戦を勝ち抜いてきた勝負師のオーラとでも
呼ぶべきか?沖田司令官は、口の周りの髭を撫でながら
口を開いた・・・
0604日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:25:49.86ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・9

沖田司令官・・・
「君が、古代 守君か・・・宇宙防衛大学校始まって以来の
秀才だそうだが・・・特にビーム砲の射撃技術は教官
も舌を巻いてるそうだね・・・ははは・・・期待しておるよ!」

僕(古代 守)・・・
「は・はい・・・期待に添えるよう、誠心誠意、頑張ります!」
敬礼して艦長室を出た・・・
緊張して心臓が破裂しそうだった。僕は艦橋に入って自分の
席に着いた。
0605日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:26:07.10ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・10

”この船は1時間後に抜錨いたします。”
艦内放送が流れた。
僕は再度ビーム砲の取扱説明書に目を通した。

ここで、この船の指揮系統について説明する。
この船は旗艦であるため指揮官のトップは司令官である
沖田提督である。その次が、山南艦長、実質的には
艦のNO.2、副長の役割になる。その次が航海士の
山本1蔚、船のNO.3に当る・・・もし上官に不測の事態
が起こった場合次の階級の人物が指揮することになる。
僕は、戦術長を兼ねた砲雷長である。船のNO.4になる。
僕が船の指揮を執るような不測の事態は避けたいもの
である。
0606日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:26:24.52ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・11

国連宇宙軍 第一艦隊 旗艦キリシマをはじめとする艦隊が
火星第2宇宙域に集結!
第2次火星沖海戦と呼ばれる戦いが始まろうとしていた!

1時間後、敵の大艦隊がレーダーで捕捉された!
30分後、敵のビーム砲が発射され、戦闘開始・・・
敵艦隊の装甲は厚く、地球艦隊のビーム砲では
かなり至近距離まで近づかないと破壊できない・・・
しかし敵に近づくということは、こちらも撃たれ易く
なるというリスクが生じる危険な戦術でもある。
0607日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:26:40.29ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・12

だが勇敢にも多くの艦が相手の至近距離まで近づき、
攻撃・・・しばらく互角の戦闘状態が続いたが・・・
徐々に相手の数とビーム砲の威力に押されてきた!

”巡洋艦「ふゆづき」撃沈!””駆逐艦「あかぎ」大破、
戦闘不能!”・・・
次々と、地球艦隊の劣勢が伝えられてきた・・・
0608日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:27:05.71ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・13

敵旗艦から沖田司令官に通信が入った・・・
「地球艦隊に告ぐ、ただちに降伏せよ!」

通信士・・・
「返信はどうしますか?」

沖田司令官・・・
「”馬鹿め”と言ってやれ!」

通信士・・・
「はあ?」
0609日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:27:23.89ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・14

沖田司令官・・・
「”馬鹿め”だ!」

通信士は二ヤリと笑って・・・
「はい!地球艦隊より返信”馬鹿め”」

敵の攻撃が激しさを増してきた・・・
0610日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:27:38.59ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・15

”味方、損耗率68%!”

山南艦長・・・
「司令官!このままでは全滅です!降伏も選択肢
の1つでは?・・・生きてさえいれば・・・」

沖田司令官・・・
「もはや、これまでか・・・もう我々には打つ手は
本当に無いのか?」

僕(古代 守)・・・
「司令官!意見具申してもよろしいでしょうか?」

沖田司令官・・・
「ふむ・・・古代、言ってみろ・・・」
0611日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:27:54.10ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・16

僕(古代 守)・・・
「先ほどからの敵旗艦とのやりとりを見ていて
気づいたのですが、降伏勧告をする間、敵の
艦隊は一旦防御のみの体制になり攻撃は
最小限にしておりました。彼らの艦隊は旗艦が
全て統制、制御して艦隊編成を行なってるようです。
おそらく、艦隊の数が多いため味方通しの
接触事故や、同士討ちを避けるため旗艦で
1つにまとめて動きを統制してるのでしょう。
0612日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/20(火) 12:28:14.21ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・17

つまり、敵旗艦の中枢部である艦橋を破壊すれば
相手の攻撃は一旦停止するものと考えられます。
つまり、その隙に攻勢に転じて一気に巻き返すので
あります!」

沖田司令官・・・
「じゃが、敵旗艦まで随分距離があるが正確にビーム
砲を撃ちこめるか?射程距離の問題もある。」
0613日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:28:29.80ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・18

僕(古代 守)・・・
「僕なら敵艦隊の狭い隙間を縫って正確に撃ち込む
自信があります。あとは射程距離と艦橋を破壊する
威力を、どうやって確保するかですが・・・
ビーム砲の取り扱い説明書には、ビーム砲は設計上
安全を見て最大出力の3分の1までしか使用できない
よう安全装置が設けられていると書かれてます。
0614日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:28:44.80ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・19

つまり、安全装置を解除すればビーム砲の威力は
3倍になります・・・3倍なら充分届きますし、艦橋の
破壊も可能です!念の為、技術主任の伊藤さんにも
確認しましたが、それは1回限りの使用方法で
おそらく連射には砲台は耐えられないだろうということです。
つまり一発勝負に賭けるということです。」
0615日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/20(火) 12:29:00.42ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・20

沖田司令官が、山南艦長のほうを向いて頷いた。

山南艦長が技術部に連絡・・・
「伊藤主任すぐに艦橋へ来るように!」

こうしてビーム砲の安全装置は解除・・・

僕は、スコープを覗き込んだ・・・
僕の後ろで司令官と艦長が腕組みをして眺めている。
艦内にも緊張が走る・・・
0616日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:29:15.23ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・21

山南艦長・・・
「本当に小さい的だな・・・」

沖田司令官・・・
「ふむ・・・じゃが古代を信じるしかない・・・敵もまさか
この位置からビーム砲を撃ち込んでくるとは思わん
だろう。」
0617日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:29:30.18ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・22

僕は(古代 守)・・・
「発射5秒前、5,4,3,2,1,0・・・発射!ドーン」
いつもと違い3倍の威力のビーム砲だけに艦が
大きく振動した・・・砲台から煙が上がっているようだ。
おそらく衝撃で壊れたのだろう・・・
0618日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:29:46.47ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・23

ビーム砲は敵艦隊の狭い隙間を縫って突き進む・・・
敵旗艦の付近が光った・・・
パネルスクリーンで目視・・・山本航海士がガッツポーズ・・・
「やった!見事、命中したぞ!何て腕前だ!ははは!」
艦内が沸いている・・・敵艦隊の動きが停止・・・おそらく
何があったかわからず・・・パニック状態に陥っているようだ・・・
0619日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:30:00.39ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・24

沖田司令官はマイクを持ち・・・
「全艦隊に継ぐ反撃開始!」

残った地球艦隊で反撃に出た・・・そして一挙に巻き返した。
しばらくして敵艦隊は、撤退し始めた。敵は消えていく・・・
たぶん彼らのジャンプ(ワープ)とかいう技術で一瞬のうちに
飛び去ったと考えられる。
0620日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:30:15.04ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・25

こうして地球艦隊は多くの犠牲は払ったがギリギリの戦いで
踏みとどまることが出来たのである。
僕が地球に帰還すると大勢の人々が出迎えてくれた。
沖田司令官は、伝説的人物になった。

僕がタラップを降りていくと弟の進が出迎えた!
「兄さん!やったね!地球を救った英雄だよ!」
0621日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:30:30.61ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・26

僕は(古代 守)・・・
「でも、今回の戦いでは多くの犠牲を払ってしまった。
沖田司令官の、ご子息も・・・そのことを忘れては
いけないよ、進・・・」

古代 進
「うん」

こうして僕は無事任務を果たすことが出来た。
0622日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:30:46.26ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・27

一週間後・・・
僕に辞令が来た。
沖田司令官が、僕の部屋に出向き辞令を伝えてくれた。
「古代・・・残念だが、わしは優秀な砲雷長を失ったようだ。
ははは・・・お前を駆逐艦”ゆきかぜ”の艦長として送り出
さねばならんようじゃ・・・ははは・・・」

僕(古代 守)・・・
「ええ?でも、まだ荷が重過ぎます・・・」
0623日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:31:01.71ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・28

沖田司令官・・・
「うん・・・じゃが、そうも言っておられんのじゃ・・・今回の
戦いで国連宇宙軍は多くの指揮官を失った・・・わしの
息子も・・・」

しばらく、うつむいて泣いておられた・・・僕は沖田司令官
の手をとり・・・
0624日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:31:33.60ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・29

僕(古代 守)・・・
「提督・・・喜んで、お受けいたします!」

沖田司令官
「頼んだぞ!古代!」
0625日曜8時の名無しさん
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2017/06/20(火) 12:32:11.20ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・30

こうして僕は、
磯風型突撃宇宙駆逐艦3番艦”ゆきかぜ”艦長として
(階級は、2蔚から一挙に三佐として2階級昇格)
赴任することになった・・・
責任は、ぐっと重くなった・・・だが、地球を守るため
僕は、必ず任務をまっとうするぞ!

<おわり>
0626日曜8時の名無しさん
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2017/06/21(水) 06:22:33.14ID:aPl+kUfR
(^o^)
0627日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/21(水) 18:20:38.64ID:tp5rh2tU
( ´〜`)ゞ
0628日曜8時の名無しさん
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2017/06/22(木) 06:23:04.58ID:UgxU1lpz
(=^ェ^=)
0629日曜8時の名無しさん
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2017/06/22(木) 10:06:43.41ID:DUp3yklb
千姫
0630日曜8時の名無しさん
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2017/06/22(木) 10:26:26.09ID:Y9JwpinD
スピン・オフ

本多平八郎忠勝伝

その日、江戸城に、朝早く馬で乗りつける武将がいた・・・・・
本多平八郎忠勝である。

”との〜”大声で叫びながら平八郎が朝食を頬張る家康に向かって来た。
家康は、目を丸くして、箸をもったまましばらく呆然としていたが、
箸を置き・・・


平八郎に向かって言った。
”いかがしたのじゃ・・・ははは・・・そなたも、朝飯は
まだじゃろ、いっしょにどうじゃ?”
0631日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/22(木) 10:27:04.11ID:Y9JwpinD
平八郎は、女中の運んできた水を一気に飲み干すと
”こたびの若殿の縁組しょうふくいたしかねまつる!
豊臣から、なにゆえ若殿に、むっつも年上の、おなごを嫁に押し付けられ
ねばならぬのじゃ!わしは、悔しゅうて・・・殿は、悔しゅうござらぬか?
江殿は、こたび三度目の嫁入りと聞いておりまするぞ!しかも、子も
1人おるそうな・・・徳川を愚弄するにも程がござる!サルの魂胆は
見えすぎておりまする。淀殿の妹ぎみなら、若殿とは義姉弟、秀頼殿は
甥、先々江殿との間に姫が生まれれば、夫婦(めおと)にして豊臣
の基盤を磐石なものにしようという魂胆じゃろ”
0632日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/22(木) 10:27:56.82ID:Y9JwpinD
家康は、大声で笑いながら言った。
”さすが平八郎、察しが良いのお・・・既に、内内での話じゃが、第一の姫は
秀頼殿の嫁に貰い受けたいとのことじゃ。じゃが、わしは、そう悪い縁組とは
思わんのじゃ・・・わしは、江姫のことは、信長公ご存命中からよく存じて
おって少々気が強いところは、ござるが情の深い良い姫じゃ、あれぐらい
しっかりした姫なら将来天下人の御台所として、じゅうぶんやっていけよう。”

平八郎は、腕組みをしながら、うつむいていたが、しばらくして言った。
”承知つかまつった。わしは、てっきり殿は天下を諦めて豊臣との融和策に
転じられたのかと勘違いをしたようでござった。それならば、何も申しませぬ。”
その後、平八郎も朝飯に加わり、和やかに、時が流れた。
0633日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/22(木) 12:29:12.49ID:Y9JwpinD
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0634日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/22(木) 16:16:00.75ID:Y9JwpinD
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0635日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/22(木) 19:00:41.77ID:V/F7KGRe
(*^^*)
0636日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/23(金) 06:32:02.65ID:p2p7kEc/
(^o^)
0637日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/23(金) 09:32:52.33ID:a5Qh5Aaa
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”



528日曜8時の名無しさん2017/05/30(火) 12:22:32.14ID:g91W5y1o

隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0638日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/23(金) 09:34:15.87ID:a5Qh5Aaa
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0639日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/23(金) 09:34:54.96ID:a5Qh5Aaa
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0640日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/23(金) 09:35:33.82ID:a5Qh5Aaa

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0641日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/23(金) 16:47:05.86ID:V6a/Q2Tq
千姫
0642日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/23(金) 19:48:32.53ID:o+qj6ZxQ
p(^^)q
0643日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/24(土) 11:42:45.66ID:0PL+m8BN
(^o^)
0644日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/24(土) 15:19:07.19ID:Ir5W1mpB
石川五右衛門
0645日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/25(日) 10:02:08.08ID:UbgYtGDy
この頃までの豊臣、徳川の関係は良好だったんだがなあp(^^)q
0646日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/25(日) 12:41:57.17ID:EMbp6XYs
徳川
0647日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/25(日) 17:46:52.00ID:CaNW8uHL
(*^^*)
0648日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/26(月) 06:48:36.53ID:7TBwhNwF
(=^ェ^=)
0649日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/26(月) 09:42:17.26ID:7CarjhHK
千姫
0650日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/26(月) 10:40:12.69ID:OnSSqxK4
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0651日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/26(月) 10:41:01.39ID:OnSSqxK4
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0652日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/26(月) 12:38:45.88ID:OnSSqxK4
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0653日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/26(月) 15:44:27.01ID:OnSSqxK4
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0654日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/27(火) 06:10:12.48ID:PplCTEKV
(*^^*)
0655日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/27(火) 10:48:25.65ID:66/qRBdW
徳川家
0656日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/27(火) 20:37:08.21ID:jLhBO+/T
(=^ェ^=)
0657日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/28(水) 06:09:12.15ID:DDGf2J7/
(*^^*)
0658日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/28(水) 09:27:11.47ID:haVzdV9G
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0659日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/28(水) 18:32:04.76ID:DT0Ddj96
(=^ェ^=)
0660日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/29(木) 06:09:24.15ID:dhZeLjEE
p(^^)q
0661日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/29(木) 11:09:26.12ID:MlVWSfvP
徳川秀忠
0662日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/29(木) 12:26:05.06ID:ZhXG/uoN
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0663日曜8時の名無しさん
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2017/06/30(金) 06:22:48.71ID:2raRpp5b
(*^^*)
0664日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/30(金) 09:24:37.83ID:xW+a+kn6
0665日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/30(金) 09:32:15.16ID:WGZGZROY
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0666日曜8時の名無しさん
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2017/06/30(金) 09:32:55.29ID:WGZGZROY
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0667日曜8時の名無しさん
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2017/06/30(金) 09:34:13.13ID:WGZGZROY

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0668日曜8時の名無しさん
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2017/06/30(金) 09:35:28.01ID:WGZGZROY

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0669日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/30(金) 11:10:01.75ID:WGZGZROY
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0670日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/06/30(金) 13:21:51.94ID:WGZGZROY
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0671日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/01(土) 06:37:16.46ID:10QV6sgk
(=^ェ^=)
0672日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/01(土) 11:36:49.74ID:qyHLRVCH
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0673日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/01(土) 11:37:57.06ID:qyHLRVCH

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0674日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/01(土) 11:38:43.25ID:qyHLRVCH
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0675日曜8時の名無しさん
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2017/07/01(土) 11:39:35.07ID:qyHLRVCH
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0676日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/01(土) 11:40:31.46ID:qyHLRVCH
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0677日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/02(日) 10:16:58.57ID:UPk/SVZy
(^o^)
0678日曜8時の名無しさん
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2017/07/03(月) 06:16:40.29ID:b98x17je
(*^^*)
0679日曜8時の名無しさん
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2017/07/03(月) 20:36:30.60ID:cQ/nJcok
家康め〜!
0680日曜8時の名無しさん
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2017/07/04(火) 06:09:25.85ID:wTtso8c4
(^o^)ヽ(ill゚д゚)ノ
0681日曜8時の名無しさん
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2017/07/04(火) 12:10:10.26ID:QzSnhz78
大阪落城
0682日曜8時の名無しさん
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2017/07/05(水) 06:35:21.61ID:sorr8sSi
こうして、豊臣家は潰えた。
0683日曜8時の名無しさん
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2017/07/05(水) 09:27:31.75ID:UfCXBkuH
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0684日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/05(水) 09:28:32.45ID:UfCXBkuH
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0685日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/05(水) 09:29:14.90ID:UfCXBkuH
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0686日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/05(水) 09:30:31.73ID:UfCXBkuH
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0687日曜8時の名無しさん
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2017/07/05(水) 09:31:14.21ID:UfCXBkuH
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0688日曜8時の名無しさん
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2017/07/05(水) 09:31:53.66ID:UfCXBkuH
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0689日曜8時の名無しさん
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2017/07/05(水) 11:54:34.74ID:UfCXBkuH
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0690日曜8時の名無しさん
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2017/07/05(水) 13:31:36.34ID:dimzsbRn
慶長20年5月7日
0691日曜8時の名無しさん
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2017/07/05(水) 18:08:33.37ID:JBmohave
(^o^)
0692日曜8時の名無しさん
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2017/07/06(木) 06:16:09.37ID:MdW2ho0b
p(^^)q
0693日曜8時の名無しさん
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2017/07/06(木) 08:55:03.00ID:RBNXNV9O
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0694日曜8時の名無しさん
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2017/07/06(木) 08:56:16.62ID:RBNXNV9O
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手をつないで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0695日曜8時の名無しさん
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2017/07/06(木) 08:56:54.71ID:RBNXNV9O
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0696日曜8時の名無しさん
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2017/07/06(木) 08:57:24.60ID:RBNXNV9O
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0697日曜8時の名無しさん
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2017/07/06(木) 16:35:42.36ID:RBNXNV9O
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0698日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 06:12:03.88ID:ZYGGJBTL
(^o^)
0699日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 17:55:31.44ID:GGdz1FNK
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0700日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/07(金) 17:56:35.76ID:GGdz1FNK
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0701日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/07(金) 17:57:41.38ID:GGdz1FNK
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0702日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 17:59:31.30ID:GGdz1FNK
ついに700回を超えました・・・
0703日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:00:47.20ID:GGdz1FNK
本多平八郎忠勝伝

その日、江戸城に、朝早く馬で乗りつける武将がいた・・・・・
本多平八郎忠勝である。

”との〜”大声で叫びながら平八郎が朝食を頬張る家康に向かって来た。
家康は、目を丸くして、箸をもったまましばらく呆然としていたが、
箸を置き・・・


平八郎に向かって言った。
”いかがしたのじゃ・・・ははは・・・そなたも、朝飯は
まだじゃろ、いっしょにどうじゃ?”


平八郎は、女中の運んできた水を一気に飲み干すと
”こたびの若殿の縁組しょうふくいたしかねまつる!
豊臣から、なにゆえ若殿に、むっつも年上の、おなごを嫁に押し付けられ
ねばならぬのじゃ!わしは、悔しゅうて・・・殿は、悔しゅうござらぬか?
江殿は、こたび三度目の嫁入りと聞いておりまするぞ!しかも、子も
1人おるそうな・・・徳川を愚弄するにも程がござる!サルの魂胆は
見えすぎておりまする。淀殿の妹ぎみなら、若殿とは義姉弟、秀頼殿は
甥、先々江殿との間に姫が生まれれば、夫婦(めおと)にして豊臣
の基盤を磐石なものにしようという魂胆じゃろ”


家康は、大声で笑いながら言った。
”さすが平八郎、察しが良いのお・・・既に、内内での話じゃが、第一の姫は
秀頼殿の嫁に貰い受けたいとのことじゃ。じゃが、わしは、そう悪い縁組とは
思わんのじゃ・・・わしは、江姫のことは、信長公ご存命中からよく存じて
おって少々気が強いところは、ござるが情の深い良い姫じゃ、あれぐらい
しっかりした姫なら将来天下人の御台所として、じゅうぶんやっていけよう。”


平八郎は、腕組みをしながら、うつむいていたが、しばらくして言った。
”承知つかまつった。わしは、てっきり殿は天下を諦めて豊臣との融和策に
転じられたのかと勘違いをしたようでござった。それならば、何も申しませぬ。”
その後、平八郎も朝飯に加わり、和やかに、時が流れた。

本多平八郎忠勝伝 <おわり>
0704日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/07(金) 18:01:37.33ID:GGdz1FNK
徳川四天王の娘

その日、昌幸と信幸の親子は馬にまたがり数名の供を引き連れ
婚礼の日取りを決めるため徳川四天王の1人、本多平八郎忠勝の
屋敷に向かっていた・・・


昌幸:信幸・・・ほんに、かまわぬのか?わしは、気が進まぬがのう・・・
本多殿の娘を嫁に娶る、しかも徳川殿の養女としてじゃ・・・
う〜ん・・・わしは、どうも家康という男は好かん・・・妻や嫡男を
死に追いやる男など・・・う〜ん・・・
信幸:ははは・・・父上?では真田の立場で断れると申されますか?
わたくしは、とうに諦めております。良いでは、ございませぬか・・・
弟の源次郎(幸村)には父上が気に入られた娘を嫁にもらえば・・・
ははは・・・(大声で笑う)
0705日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:02:38.58ID:GGdz1FNK
その頃、忠勝の屋敷では・・・
忠勝の家臣(うろたえている):殿!本当に良いのでございますか!
このようなことをいたして・・・
もう知りませぬぞ!・・・こたびの縁組は、おやかた様が決められた
こと・・・勝手にこのような・・・
忠勝:かまわぬ、かまわぬ・・・おやかた様には既に伝えておる
おやかた様は、そなたの娘が嫌と言えば無理強いはせぬ・・・
と申された。
忠勝の家臣:しかし・・・これは・・・いくらなんでも・・・
0706日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/07(金) 18:03:17.07ID:GGdz1FNK
屋敷には、娘の婿選びと称して多くの若者が集められていた・・・

真田親子が屋敷に着くと、忠勝が出迎えた。
忠勝:本日は、娘、稲の婿選びの席においでくださり
誠にご苦労様にござりまする・・・
昌幸:何?
昌幸を制して信幸が、前に出る。
信幸:ありがたきしあわせ、当方も望むところでござりまする!


信幸はニヤリと笑って忠勝を睨み返した。

忠勝は、娘の婿選びの様子を隣の部屋の隙間からニヤニヤ
しながら眺めていた。
大勢の若者が横1列に並べられ、顔を下に向けている・・・・
稲姫が女中とともに部屋に入り扇子で若者たちの顔を、
ひとりひとり、ひょいと持ち上げ品定めをしていく・・・信幸の番になった
・・・他の若者同様扇子が信幸の顎に触れた瞬間
0707日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:04:30.49ID:GGdz1FNK
信幸:無礼者!男の顔を扇子で持ち上げるとは何ごとぞ!
このような縁組こちらからねがいさげじゃ!

信幸は大声を張り上げ、扇子を跳ね除けた。

稲姫は狼狽し女中が胸の小刀に手をやり”何をなさる”と叫ぶ。

そこに隣で様子を伺っていた忠勝が、あわてて部屋に入ってきて
信幸の前で正座し手をついて言った。


忠勝:数々のご無礼の段、平に平にお許しくだされ・・・よくぞ
娘の扇子を払いのけてくださりました。信幸殿こそ我が娘に
ふさわしいお方と確信いたしました!稲!いぞんは、あるまいな!
稲姫:はい!生涯を供にできるのは信幸様ただおひとりのみ
でござります!
0708日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:05:41.50ID:GGdz1FNK
信幸は、初めて姫の顔をよく見た。いかつい顔の忠勝とは
似ても似つかぬ美しい姫であった。色が白く目鼻立ちの整った
雛人形のような顔立ちをしている。そこに騒ぎを聞きつけて
昌幸が入ってきた。


昌幸:信幸!なにごとじゃ!
信幸:父上!これにて拙者の嫁は稲姫と決まり申した!
見てくだされ、これほどの美女、拙者、今まで見たことはございませぬ!
ははは・・・!(心の中の声:どうりで忠勝殿は姫を手放したがらぬ
わけじゃ)


稲姫は、真っ赤になったが、すぐに居直り昌幸に向かって三つ指を
突いた。
稲姫:真田の父上殿、ふつつかものでござりますが信幸殿との
ご婚礼お許しいただきとおござります!
昌幸:あい、承知つかまつった!
こちらこそ、よろしくおねがいたてまつる!

こうして稲姫は無事に真田に嫁ぐ運びとなった。
0709日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:06:23.53ID:GGdz1FNK
翌月・・・
明日は、稲姫が真田信幸との婚礼に出発する日である。
むろん婚礼の準備は既に整っていた。
その日の夕暮れ、家康が質素な、いでたちで編笠をかぶり数人の
警護の供を連れて訪れた。



忠勝:殿、お待ち申し上げておりましたぞ・・・ささ・・・こちらへ・・・

家康一行は、忠勝婦人、嫡男、稲姫らの待つ部屋に通された。
既に夕飯の準備は整えられ稲姫が三つ指をつき家康に
挨拶をする。

稲姫:家康の父上、こたびは過分なる婚礼の引き出物を
戴き誠に感謝申し上げまする・・・
0710日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:07:03.19ID:GGdz1FNK
家康:ほほう・・・しばらく会わぬ間に随分美しゅうなられたのお・・・
平八郎が手放したがらぬわけじゃ、ははは・・・しかし婿選びとは・・・
昌幸殿がよく承知なされたものじゃ・・・ははは・・・

忠勝は、ばつが悪そうに頭を掻いている・・・それを見て稲姫は・・・



稲姫:まったくで、ございます・・・信幸殿が賢明な、お方であられた
ゆえ大事には至りませんでしたが・・・さすがに扇子を叩かれたときは
驚きましたが、あのお方一瞬ニヤリとされておりました・・・既に、当方の
意図を見抜かれていたようす・・・只者ではなき、お方と、お見受けいた
しました。
0711日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:07:25.54ID:GGdz1FNK
家康は微笑みながら、うんうんと頷き

家康:姫は、無骨な平八郎に似ず細かなところによく気が付く姫じゃ・・・
ははは・・・あの男は、ほんに、わしに年の合う娘が、おれば婿にしたい
と心の底から思うた男じゃ、あの上田での、いくさぶり・・・見事な働きで
屈強な我が兵を、たやすく撃退しおった・・・共に出陣した大久保も、我が
婿にしたいほどじゃがと何度も言いおった。ははは・・・ところで、そこまで
利発なる姫ならば既に此度の婚礼の、一番の目的は心得て
おるようじゃな・・・



稲姫:はい、真田は敵に回せば手強き相手ゆえ先々徳川の天下獲りの
足かせにならぬよう、分断・・・できれば真田一族全てを徳川傘下に引きずり込む
ことでができるようにすることで、ござりますな・・・ただ信幸殿は賢明なお方ゆえ
たやすく落とせましょうが、あの父のほうは・・・やや頑固者、悪く言えば深慮が
足らない、お方と、お見受けいたしております。

家康:ふむ・・・できれば真田は、全て味方にしたいものよのお・・・
0712日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:07:47.16ID:GGdz1FNK
翌朝、家康一行は朝食を済ませ発つことになる・・・
もちろん、忠勝の家族と主だった家臣は見送りに出た・・・
家康は稲姫のほうを見て

家康:姫、もし将来、豊臣と徳川が二つに割れて戦うことになり信幸殿が
豊臣につくと申されたら、いかが致す・・・

稲姫:殿、そのときは子らを人質にして実家に連れて帰りまするゆえ信幸
殿は徳川に逆らえませぬ・・・ははは・・・

家康:この、いくさは稲姫に軍配が上がること間違いないのう・・・おなごは
恐ろしい・・・ははは・・・・
0713日曜8時の名無しさん
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2017/07/07(金) 18:08:28.12ID:GGdz1FNK
忠勝は去って行く家康一行を見送りながら

忠勝:稲、あれは本心か?もしそうなら、おぬしは・・・

稲姫:父上の娘ですから・・・

忠勝:こりゃ、一本獲られたわい、ははは・・・




稲姫の本心は今もって謎であるが、関ヶ原の戦では、信幸は徳川に
父の昌幸と弟の幸村は豊臣につくことになる。本来、豊臣に
ついた昌幸・幸村の親子は処刑されても、やむおえないが、稲姫の父
忠勝の必死の助命嘆願により蟄居、紀州の九度山へ送られることとなる。
この助命嘆願が後の大阪の陣での幸村の伝説的活躍を、うむことになる。


徳川四天王の娘 <おわり>
0714日曜8時の名無しさん
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2017/07/08(土) 09:42:05.53ID:nPmRw6h0
ヽ(ill゚д゚)ノ
0715日曜8時の名無しさん
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2017/07/08(土) 12:14:10.27ID:0URJ0XOI
千、既に戦
0716日曜8時の名無しさん
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2017/07/08(土) 19:12:44.37ID:SlACd/ur
p(^^)q
0717日曜8時の名無しさん
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2017/07/09(日) 07:08:41.54ID:C9IBAgeW
( ´〜`)ゞ
0718日曜8時の名無しさん
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2017/07/09(日) 10:13:25.60ID:pl55IWMy
千姫
0719日曜8時の名無しさん
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2017/07/10(月) 06:10:57.67ID:6f7w3Ych
(^o^)
0720日曜8時の名無しさん
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2017/07/10(月) 19:58:19.11ID:2uzk3wW4
p(^^)q
0721日曜8時の名無しさん
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2017/07/11(火) 06:09:08.82ID:lUiCM83Y
(*^^*)
0722日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/11(火) 10:38:36.21ID:Y/5GqZDX
千姫
0723日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/11(火) 14:23:57.69ID:AQCQ7C3M
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0724日曜8時の名無しさん
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2017/07/11(火) 14:24:45.92ID:AQCQ7C3M
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0725日曜8時の名無しさん
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2017/07/11(火) 14:25:51.98ID:AQCQ7C3M
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0726日曜8時の名無しさん
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2017/07/11(火) 14:26:43.08ID:AQCQ7C3M
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0727日曜8時の名無しさん
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2017/07/11(火) 14:27:31.67ID:AQCQ7C3M

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0728日曜8時の名無しさん
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2017/07/11(火) 17:14:34.24ID:AQCQ7C3M
.
0729日曜8時の名無しさん
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2017/07/12(水) 06:11:25.21ID:kPOQtyur
(^o^)
0730日曜8時の名無しさん
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2017/07/12(水) 10:32:47.34ID:p9nl1FhS
千姫
0731日曜8時の名無しさん
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2017/07/12(水) 11:13:14.50ID:p9nl1FhS
千姫
0732日曜8時の名無しさん
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2017/07/14(金) 12:26:09.54ID:b6MaOHxu
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0733日曜8時の名無しさん
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2017/07/14(金) 12:27:01.54ID:b6MaOHxu
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0734日曜8時の名無しさん
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2017/07/14(金) 20:38:52.15ID:/zwTq1iZ
!!(゜ロ゜ノ)ノ
0735日曜8時の名無しさん
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2017/07/15(土) 12:55:00.67ID:5vq8ddsM
(^o^)
0736日曜8時の名無しさん
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2017/07/15(土) 13:15:53.01ID:haioypsZ
0737日曜8時の名無しさん
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2017/07/15(土) 17:47:53.88ID:Df1BV/XC
千姫
0738日曜8時の名無しさん
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2017/07/16(日) 10:51:05.02ID:4O/VEwRk
(*^^*)
0739日曜8時の名無しさん
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2017/07/17(月) 06:37:12.11ID:MFsB+Ip4
(=^ェ^=)
0740日曜8時の名無しさん
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2017/07/17(月) 10:05:25.95ID:hSyqoAE9
千姫
0741日曜8時の名無しさん
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2017/07/17(月) 18:37:32.73ID:PKJ+P7vg
(^o^)
0742日曜8時の名無しさん
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2017/07/18(火) 06:10:00.86ID:L4Uf/KYB
(=^ェ^=)
0743日曜8時の名無しさん
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2017/07/18(火) 10:40:22.50ID:wDgD4SBT
千姫
0744日曜8時の名無しさん
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2017/07/18(火) 11:40:21.12ID:jr1irUb0
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0745日曜8時の名無しさん
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2017/07/19(水) 06:09:54.38ID:ZkIhjlaB
p(^^)q
0746日曜8時の名無しさん
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2017/07/19(水) 10:57:41.60ID:wOIPqGnp
千姫
0747日曜8時の名無しさん
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2017/07/20(木) 06:08:12.70ID:VIY3oZBO
(^o^)
0748日曜8時の名無しさん
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2017/07/20(木) 08:22:52.73ID:qnOMxViJ
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0749日曜8時の名無しさん
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2017/07/20(木) 08:23:42.61ID:qnOMxViJ
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0750日曜8時の名無しさん
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2017/07/20(木) 09:53:44.66ID:qnOMxViJ
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0751日曜8時の名無しさん
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2017/07/20(木) 09:56:07.30ID:qnOMxViJ

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0752日曜8時の名無しさん
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2017/07/20(木) 09:57:35.25ID:qnOMxViJ

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0753日曜8時の名無しさん
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2017/07/20(木) 11:33:34.86ID:s73esWt1
0754日曜8時の名無しさん
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2017/07/20(木) 15:59:03.04ID:qnOMxViJ
.
0755日曜8時の名無しさん
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2017/07/21(金) 06:11:19.12ID:V04525La
(*^^*)
0756日曜8時の名無しさん
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2017/07/21(金) 11:50:25.90ID:llDlO2RS
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0757日曜8時の名無しさん
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2017/07/21(金) 11:51:09.36ID:llDlO2RS

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0758日曜8時の名無しさん
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2017/07/21(金) 11:52:31.65ID:llDlO2RS
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0759日曜8時の名無しさん
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2017/07/21(金) 11:53:23.69ID:llDlO2RS
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0760日曜8時の名無しさん
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2017/07/22(土) 10:06:41.30ID:gR5VhdlB
( `_ゝ´)
0761日曜8時の名無しさん
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2017/07/22(土) 10:56:48.12ID:gEUqRVw1
0762日曜8時の名無しさん
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2017/07/22(土) 20:31:31.94ID:URB8bzML
戦国最後
0763日曜8時の名無しさん
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2017/07/23(日) 10:34:47.41ID:UkQdvV4Q
(-.-)Zzz・・・・
0764日曜8時の名無しさん
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2017/07/23(日) 11:26:04.75ID:UkQdvV4Q
(-_-)/~~~
0765日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/23(日) 14:48:21.03ID:Was+dcac
(-.-)Zzz・・・・
0766日曜8時の名無しさん
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2017/07/24(月) 06:14:05.07ID:Z7pqzN8d
(^o^)
0767日曜8時の名無しさん
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2017/07/24(月) 10:17:51.34ID:Nt4aBX3V
千姫
0768日曜8時の名無しさん
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2017/07/24(月) 11:26:24.12ID:DXS+Fx30
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0769日曜8時の名無しさん
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2017/07/24(月) 11:27:13.20ID:DXS+Fx30
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0770日曜8時の名無しさん
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2017/07/24(月) 11:27:59.03ID:DXS+Fx30
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0771日曜8時の名無しさん
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2017/07/24(月) 11:28:51.65ID:DXS+Fx30
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0772日曜8時の名無しさん
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2017/07/24(月) 11:29:40.60ID:DXS+Fx30
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0773日曜8時の名無しさん
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2017/07/24(月) 11:30:09.14ID:DXS+Fx30
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0774日曜8時の名無しさん
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2017/07/25(火) 06:12:24.76ID:zbsgUwQl
(-.-)Zzz・・・・
0775日曜8時の名無しさん
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2017/07/25(火) 10:32:08.34ID:YIl9kEoX
千姫
0776日曜8時の名無しさん
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2017/07/25(火) 14:50:30.70ID:CpBAyTwF
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0777日曜8時の名無しさん
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2017/07/25(火) 14:51:15.48ID:CpBAyTwF
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0778日曜8時の名無しさん
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2017/07/25(火) 14:51:50.26ID:CpBAyTwF
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0779日曜8時の名無しさん
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2017/07/25(火) 14:52:32.64ID:CpBAyTwF
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0780日曜8時の名無しさん
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2017/07/26(水) 06:16:01.81ID:LOA3+bYU
(-.-)Zzz・・・・
0781日曜8時の名無しさん
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2017/07/26(水) 09:07:09.76ID:HfXx0fJ1
スピン・オフ

本多平八郎忠勝伝

その日、江戸城に、朝早く馬で乗りつける武将がいた・・・・・
本多平八郎忠勝である。

”との〜”大声で叫びながら平八郎が朝食を頬張る家康に向かって来た。
家康は、目を丸くして、箸をもったまましばらく呆然としていたが、
箸を置き・・・


平八郎に向かって言った。
”いかがしたのじゃ・・・ははは・・・そなたも、朝飯は
まだじゃろ、いっしょにどうじゃ?”
0782日曜8時の名無しさん
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2017/07/26(水) 09:07:48.35ID:HfXx0fJ1
平八郎は、女中の運んできた水を一気に飲み干すと
”こたびの若殿の縁組しょうふくいたしかねまつる!
豊臣から、なにゆえ若殿に、むっつも年上の、おなごを嫁に押し付けられ
ねばならぬのじゃ!わしは、悔しゅうて・・・殿は、悔しゅうござらぬか?
江殿は、こたび三度目の嫁入りと聞いておりまするぞ!しかも、子も
1人おるそうな・・・徳川を愚弄するにも程がござる!サルの魂胆は
見えすぎておりまする。淀殿の妹ぎみなら、若殿とは義姉弟、秀頼殿は
甥、先々江殿との間に姫が生まれれば、夫婦(めおと)にして豊臣
の基盤を磐石なものにしようという魂胆じゃろ”
0783日曜8時の名無しさん
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2017/07/26(水) 09:08:38.93ID:HfXx0fJ1
家康は、大声で笑いながら言った。
”さすが平八郎、察しが良いのお・・・既に、内内での話じゃが、第一の姫は
秀頼殿の嫁に貰い受けたいとのことじゃ。じゃが、わしは、そう悪い縁組とは
思わんのじゃ・・・わしは、江姫のことは、信長公ご存命中からよく存じて
おって少々気が強いところは、ござるが情の深い良い姫じゃ、あれぐらい
しっかりした姫なら将来天下人の御台所として、じゅうぶんやっていけよう。”

平八郎は、腕組みをしながら、うつむいていたが、しばらくして言った。
”承知つかまつった。わしは、てっきり殿は天下を諦めて豊臣との融和策に
転じられたのかと勘違いをしたようでござった。それならば、何も申しませぬ。”
その後、平八郎も朝飯に加わり、和やかに、時が流れた。
0784日曜8時の名無しさん
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2017/07/26(水) 09:09:16.45ID:HfXx0fJ1
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0785日曜8時の名無しさん
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2017/07/26(水) 09:09:58.55ID:HfXx0fJ1
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0786日曜8時の名無しさん
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2017/07/26(水) 09:10:31.75ID:HfXx0fJ1
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0787日曜8時の名無しさん
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2017/07/27(木) 07:09:40.90ID:6fDhKJZ4
(-.-)Zzz・・・・
0788日曜8時の名無しさん
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2017/07/27(木) 10:59:00.01ID:Z0mITQmi
千姫
0789日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 06:12:48.01ID:XCvg+Fn7
(^o^)
0790日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 08:41:42.68ID:+RtBP4Q/
スピン・オフ

宇宙船艦ヤマト 番外編

第2次火星沖海戦編・・・1

僕は古代 守・・・
その日,僕ら宇宙防衛大学、最終学年の
学生は講堂に呼び集められた。

土方校長・・・
「諸君が今日ここに呼び集められたのは、他でもない!
現在!地球に異性人の大艦隊が向かって来ている!
そのため国連宇宙軍は総力戦でこの艦隊を食い止め
ねばならない!戦いの場所は火星第2宇宙域!
今日から一週間後だ!現在、国連宇宙軍は人員不足
のため君らに召集命令が出た !
0791日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 08:44:14.89ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・2

したがって、君らは6ヶ月の繰り上げ卒業ということで
国連宇宙軍の船に乗ってもらうことになる!
もちろん、生きて帰れる補償は無い!
辞退するものはしてよし!
この場から退出してくれ!一切咎めだてはしない!」

どこからともなく歌が聞こえてきた・・・
軍の歌・・・
”銀河水平、波間を越えて・・・♪”
全員で大合唱になった・・・退出するものは1人も
いない !
0792日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 08:44:53.43ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・3

僕は沖田司令官の乗る国連宇宙軍 第一艦隊
旗艦”キリシマ”の砲雷長として赴任することになった。
何故?大学を出たばかりの僕が、いきなり旗艦の
砲雷長?大抜擢である !

翌日僕は、北海道にある国連宇宙軍の旭川宇宙港に
向かった・・・弟の進も一緒に見送りに来てくれている・・・
進は現在、宇宙防衛大学の2年・・・僕らは旭川宇宙港
に到着・・・キリシマの前に2人で立った・・・大きな船だ・・・
0793日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 08:45:19.17ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・4

古代 進・・・
「兄さん大きな船だね!でもすごいなあ・・・いきなり
旗艦の砲雷長だなんて、さすが主席で卒業した
だけあるよ!」

僕(古代 守)・・・
「そんなことないさ・・・ははは・・・進も優秀だと聞いてるぞ!」
0794日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 08:46:49.07ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・5

古代 進・・・
「いや、兄さんには、とてもかなわないよ!ははは・・・
僕、古代 守の弟ってことで、どれだけたいへんか!
ははは・・・でも兄さん・・・絶対、生きて帰ってきてね!”御武運を!”」
進は敬礼した、僕も敬礼で答えた。

僕(古代 守)・・・
「じゃー行くな・・・必ず生きて帰ってくるからな!」
僕は振り向いて船のタラップを昇って行く・・・
振り返ると進が手を振って笑っている。
0795日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:01:17.67ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・6

”もしかしたら・・・これが最後になるかもしれないなあ・・・”
僕も笑って手を振って返す・・・しばらくして船の船底部分に
入った・・・整備士が敬礼して迎えた・・・僕も敬礼・・・

僕(古代 守)・・・
「ご苦労様です。」
0796日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 10:02:04.23ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・7

僕は荷物を部屋に置いて艦長室に向かった・・・
艦長室の前に立ち、深呼吸・・・”落ち着け!守!”
ノックをした・・・”トントン”

沖田司令官・・・
「入れ!」

僕(古代 守)・・・
「はい・・・」

ドアを開けて中に入ると沖田司令官と山南艦長がいた。
0797日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 10:03:15.98ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・8

僕は敬礼して・・・
「失礼します、本日付けで赴任いたしました砲雷長の古代
守であります!」
僕は初めて沖田司令官を間近で見た。どっしりした雰囲気で
・・・歴戦を勝ち抜いてきた勝負師のオーラとでも
呼ぶべきか?沖田司令官は、口の周りの髭を撫でながら
口を開いた・・・
0798日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 10:04:33.80ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・9

沖田司令官・・・
「君が、古代 守君か・・・宇宙防衛大学校始まって以来の
秀才だそうだが・・・特にビーム砲の射撃技術は教官
も舌を巻いてるそうだね・・・ははは・・・期待しておるよ!」

僕(古代 守)・・・
「は・はい・・・期待に添えるよう、誠心誠意、頑張ります!」
敬礼して艦長室を出た・・・
緊張して心臓が破裂しそうだった。僕は艦橋に入って自分の
席に着いた。
0799日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:05:21.99ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・10

”この船は1時間後に抜錨いたします。”
艦内放送が流れた。
僕は再度ビーム砲の取扱説明書に目を通した。

ここで、この船の指揮系統について説明する。
この船は旗艦であるため指揮官のトップは司令官である
沖田提督である。その次が、山南艦長、実質的には
艦のNO.2、副長の役割になる。その次が航海士の
山本1蔚、船のNO.3に当る・・・もし上官に不測の事態
が起こった場合次の階級の人物が指揮することになる。
僕は、戦術長を兼ねた砲雷長である。船のNO.4になる。
僕が船の指揮を執るような不測の事態は避けたいもの
である。
0800日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:06:39.40ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・11

国連宇宙軍 第一艦隊 旗艦キリシマをはじめとする艦隊が
火星第2宇宙域に集結!
第2次火星沖海戦と呼ばれる戦いが始まろうとしていた!

1時間後、敵の大艦隊がレーダーで捕捉された!
30分後、敵のビーム砲が発射され、戦闘開始・・・
敵艦隊の装甲は厚く、地球艦隊のビーム砲では
かなり至近距離まで近づかないと破壊できない・・・
しかし敵に近づくということは、こちらも撃たれ易く
なるというリスクが生じる危険な戦術でもある。
0801日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:07:28.42ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・12

だが勇敢にも多くの艦が相手の至近距離まで近づき、
攻撃・・・しばらく互角の戦闘状態が続いたが・・・
徐々に相手の数とビーム砲の威力に押されてきた!

”巡洋艦「ふゆづき」撃沈!””駆逐艦「あかぎ」大破、
戦闘不能!”・・・
次々と、地球艦隊の劣勢が伝えられてきた・・・
0802日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:09:06.17ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・13

敵旗艦から沖田司令官に通信が入った・・・
「地球艦隊に告ぐ、ただちに降伏せよ!」

通信士・・・
「返信はどうしますか?」

沖田司令官・・・
「”馬鹿め”と言ってやれ!」

通信士・・・
「はあ?」
0803日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:13:08.11ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・14

沖田司令官・・・
「”馬鹿め”だ!」

通信士は二ヤリと笑って・・・
「はい!地球艦隊より返信”馬鹿め”」

敵の攻撃が激しさを増してきた・・・
0804日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 10:13:45.59ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・15

”味方、損耗率68%!”

山南艦長・・・
「司令官!このままでは全滅です!降伏も選択肢
の1つでは?・・・生きてさえいれば・・・」

沖田司令官・・・
「もはや、これまでか・・・もう我々には打つ手は
本当に無いのか?」

僕(古代 守)・・・
「司令官!意見具申してもよろしいでしょうか?」

沖田司令官・・・
「ふむ・・・古代、言ってみろ・・・」
0805日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 10:14:08.64ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・16

僕(古代 守)・・・
「先ほどからの敵旗艦とのやりとりを見ていて
気づいたのですが、降伏勧告をする間、敵の
艦隊は一旦防御のみの体制になり攻撃は
最小限にしておりました。彼らの艦隊は旗艦が
全て統制、制御して艦隊編成を行なってるようです。
おそらく、艦隊の数が多いため味方通しの
接触事故や、同士討ちを避けるため旗艦で
1つにまとめて動きを統制してるのでしょう。
0806日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:14:43.91ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・17

つまり、敵旗艦の中枢部である艦橋を破壊すれば
相手の攻撃は一旦停止するものと考えられます。
つまり、その隙に攻勢に転じて一気に巻き返すので
あります!」

沖田司令官・・・
「じゃが、敵旗艦まで随分距離があるが正確にビーム
砲を撃ちこめるか?射程距離の問題もある。」
0807日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 10:15:18.07ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・18

僕(古代 守)・・・
「僕なら敵艦隊の狭い隙間を縫って正確に撃ち込む
自信があります。あとは射程距離と艦橋を破壊する
威力を、どうやって確保するかですが・・・
ビーム砲の取り扱い説明書には、ビーム砲は設計上
安全を見て最大出力の3分の1までしか使用できない
よう安全装置が設けられていると書かれてます。
0808日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 10:15:50.69ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・19

つまり、安全装置を解除すればビーム砲の威力は
3倍になります・・・3倍なら充分届きますし、艦橋の
破壊も可能です!念の為、技術主任の伊藤さんにも
確認しましたが、それは1回限りの使用方法で
おそらく連射には砲台は耐えられないだろうということです。
つまり一発勝負に賭けるということです。」
0809日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/28(金) 10:16:21.75ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・20

沖田司令官が、山南艦長のほうを向いて頷いた。

山南艦長が技術部に連絡・・・
「伊藤主任すぐに艦橋へ来るように!」

こうしてビーム砲の安全装置は解除・・・

僕は、スコープを覗き込んだ・・・
僕の後ろで司令官と艦長が腕組みをして眺めている。
艦内にも緊張が走る・・・
0810日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:16:49.98ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・21

山南艦長・・・
「本当に小さい的だな・・・」

沖田司令官・・・
「ふむ・・・じゃが古代を信じるしかない・・・敵もまさか
この位置からビーム砲を撃ち込んでくるとは思わん
だろう。」
0811日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:17:26.06ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・22

僕は(古代 守)・・・
「発射5秒前、5,4,3,2,1,0・・・発射!ドーン」
いつもと違い3倍の威力のビーム砲だけに艦が
大きく振動した・・・砲台から煙が上がっているようだ。
おそらく衝撃で壊れたのだろう・・・
0812日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:18:13.90ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・23

ビーム砲は敵艦隊の狭い隙間を縫って突き進む・・・
敵旗艦の付近が光った・・・
パネルスクリーンで目視・・・山本航海士がガッツポーズ・・・
「やった!見事、命中したぞ!何て腕前だ!ははは!」
艦内が沸いている・・・敵艦隊の動きが停止・・・おそらく
何があったかわからず・・・パニック状態に陥っているようだ・・・


第2次火星沖海戦編・・・24

沖田司令官はマイクを持ち・・・
「全艦隊に継ぐ反撃開始!」

残った地球艦隊で反撃に出た・・・そして一挙に巻き返した。
しばらくして敵艦隊は、撤退し始めた。敵は消えていく・・・
たぶん彼らのジャンプ(ワープ)とかいう技術で一瞬のうちに
飛び去ったと考えられる。
0813日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:20:16.54ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・25

こうして地球艦隊は多くの犠牲は払ったがギリギリの戦いで
踏みとどまることが出来たのである。
僕が地球に帰還すると大勢の人々が出迎えてくれた。
沖田司令官は、伝説的人物になった。

僕がタラップを降りていくと弟の進が出迎えた!
「兄さん!やったね!地球を救った英雄だよ!」

第2次火星沖海戦編・・・26

僕は(古代 守)・・・
「でも、今回の戦いでは多くの犠牲を払ってしまった。
沖田司令官の、ご子息も・・・そのことを忘れては
いけないよ、進・・・」

古代 進
「うん」

こうして僕は無事任務を果たすことが出来た。
0814日曜8時の名無しさん
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2017/07/28(金) 10:21:03.91ID:+RtBP4Q/
第2次火星沖海戦編・・・27

一週間後・・・
僕に辞令が来た。
沖田司令官が、僕の部屋に出向き辞令を伝えてくれた。
「古代・・・残念だが、わしは優秀な砲雷長を失ったようだ。
ははは・・・お前を駆逐艦”ゆきかぜ”の艦長として送り出
さねばならんようじゃ・・・ははは・・・」

僕(古代 守)・・・
「ええ?でも、まだ荷が重過ぎます・・・」

第2次火星沖海戦編・・・28

沖田司令官・・・
「うん・・・じゃが、そうも言っておられんのじゃ・・・今回の
戦いで国連宇宙軍は多くの指揮官を失った・・・わしの
息子も・・・」

しばらく、うつむいて泣いておられた・・・僕は沖田司令官
の手をとり・・・

第2次火星沖海戦編・・・29

僕(古代 守)・・・
「提督・・・喜んで、お受けいたします!」

沖田司令官
「頼んだぞ!古代!」


第2次火星沖海戦編・・・30

こうして僕は、
磯風型突撃宇宙駆逐艦3番艦”ゆきかぜ”艦長として
(階級は、2蔚から一挙に三佐として2階級昇格)
赴任することになった・・・
責任は、ぐっと重くなった・・・だが、地球を守るため
僕は、必ず任務をまっとうするぞ!

<おわり>
0815日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/29(土) 10:02:51.08ID:02yWk8Tu
(-.-)Zzz・・・・
0816日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/30(日) 07:38:25.21ID:X4Y5vz0b
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0817日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/30(日) 10:46:32.68ID:VPJfSUPU
千姫
0818日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/30(日) 12:58:41.41ID:gq6wIM6T
(-.-)Zzz・・・・(-_-)/~~~(^o^)
0819日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/31(月) 07:24:05.61ID:zfiYCFYG
(^o^)
0820日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/07/31(月) 09:32:33.63ID:XpRaU0sR
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0821日曜8時の名無しさん
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2017/07/31(月) 16:13:52.08ID:XpRaU0sR
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0822日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/01(火) 10:44:23.04ID:zGK9veDb
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0823日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/01(火) 11:12:51.66ID:fd/SokIj
0824日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/01(火) 20:31:24.98ID:FgrdhGQS
(^o^)
0825日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/02(水) 06:45:25.21ID:grpQeML5
(-_-)/~~~
0826日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/02(水) 09:40:11.39ID:oy2EfRap
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0827日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/03(木) 08:21:28.94ID:t8qmcW8k
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0828日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/03(木) 10:47:43.78ID:t8qmcW8k
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0829日曜8時の名無しさん
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2017/08/03(木) 16:52:27.61ID:t8qmcW8k
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0830日曜8時の名無しさん
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2017/08/04(金) 06:12:38.26ID:X0GZW+6o
(-.-)Zzz・・・・
0831日曜8時の名無しさん
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2017/08/04(金) 08:27:39.81ID:mxD+vTv5

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0832日曜8時の名無しさん
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2017/08/04(金) 09:27:11.50ID:mxD+vTv5
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0833日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/04(金) 12:20:27.93ID:mxD+vTv5
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0834日曜8時の名無しさん
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2017/08/04(金) 15:16:11.23ID:mxD+vTv5
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0835日曜8時の名無しさん
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2017/08/04(金) 18:58:09.61ID:u7Jm/1kh
(*^^*)
0836日曜8時の名無しさん
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2017/08/05(土) 10:28:40.55ID:CzpIygiL
千姫
0837日曜8時の名無しさん
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2017/08/05(土) 17:31:54.83ID:xfjo0Sil
(=^ェ^=)
0838日曜8時の名無しさん
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2017/08/05(土) 20:11:51.70ID:fA0aXYOF
0839日曜8時の名無しさん
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2017/08/06(日) 08:33:48.53ID:qJ7LPPDA
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0840日曜8時の名無しさん
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2017/08/06(日) 08:34:53.67ID:qJ7LPPDA
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0841日曜8時の名無しさん
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2017/08/06(日) 09:46:57.09ID:dy9XetcN
(-_-)/~~~
0842日曜8時の名無しさん
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2017/08/07(月) 06:10:48.25ID:EPDbgz0B
p(^^)q
0843日曜8時の名無しさん
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2017/08/07(月) 09:26:09.00ID:4tQPSgig
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0844日曜8時の名無しさん
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2017/08/07(月) 18:41:31.65ID:Nb835Xjl
(-.-)Zzz・・・・
0845日曜8時の名無しさん
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2017/08/07(月) 21:08:57.70ID:8bM8M/M9
若けりゃ斉藤由紀 内外ともに
0846日曜8時の名無しさん
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2017/08/08(火) 06:14:04.98ID:FaTdntLp
魔性の女、妻帯者食い。
0847日曜8時の名無しさん
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2017/08/08(火) 10:06:37.98ID:TCjdIwhi
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0848日曜8時の名無しさん
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2017/08/08(火) 10:07:15.21ID:TCjdIwhi
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0849日曜8時の名無しさん
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2017/08/08(火) 10:08:02.50ID:TCjdIwhi
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0850日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/08(火) 10:42:56.98ID:TCjdIwhi

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0851日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/08(火) 10:43:56.14ID:TCjdIwhi

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0852日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/08(火) 15:39:28.04ID:TCjdIwhi
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0853日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/08(火) 17:54:16.83ID:TCjdIwhi
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0854日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/08(火) 20:33:53.09ID:xxaO1UT0
(-.-)Zzz・・・・
0855日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/08(火) 21:00:56.12ID:Bjm94Ro2
次の女大河は、武井咲だろ。
0856日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/09(水) 06:10:31.98ID:sbnJTW6y
(^o^)
0857日曜8時の名無しさん
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2017/08/09(水) 09:10:19.30ID:049RDM7C
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0858日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/09(水) 09:11:08.37ID:049RDM7C

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0859日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/09(水) 09:12:02.39ID:049RDM7C
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0860日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/09(水) 09:12:54.39ID:049RDM7C
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0861日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/09(水) 09:13:35.69ID:049RDM7C
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0862日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/09(水) 11:15:08.72ID:049RDM7C
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0863日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/09(水) 13:05:47.07ID:ntbezIxf
徳川家の娘
0864日曜8時の名無しさん
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2017/08/10(木) 11:07:41.75ID:HZGIauG/
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0865日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/10(木) 11:08:19.64ID:HZGIauG/
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0866日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/10(木) 11:08:58.81ID:HZGIauG/
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0867日曜8時の名無しさん
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2017/08/10(木) 11:09:24.26ID:HZGIauG/
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0868日曜8時の名無しさん
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2017/08/10(木) 11:09:57.92ID:HZGIauG/
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」

52山川 荘八2016/12/12(月) 13:12:22.16ID:ie9b0jRb
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0869日曜8時の名無しさん
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2017/08/10(木) 12:26:07.90ID:HZGIauG/
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0870日曜8時の名無しさん
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2017/08/10(木) 18:13:16.26ID:um+whO+o
(^o^)
0871日曜8時の名無しさん
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2017/08/10(木) 18:57:57.17ID:U9AYqEtG
p(^^)q
0872日曜8時の名無しさん
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2017/08/11(金) 09:59:39.02ID:4Dvpov/F
ヽ(ill゚д゚)ノ
0873日曜8時の名無しさん
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2017/08/11(金) 10:18:23.31ID:hLhBbVO4
「千姫」
0874日曜8時の名無しさん
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2017/08/11(金) 21:12:55.85ID:x0kfCq1Z
(-.-)Zzz・・・・
0875日曜8時の名無しさん
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2017/08/12(土) 07:30:57.13ID:ReV9pwBk
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0876日曜8時の名無しさん
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2017/08/12(土) 07:32:50.39ID:ReV9pwBk
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手を繫いで歩いていた。
桜の花が満開である。

秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0877日曜8時の名無しさん
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2017/08/12(土) 07:33:53.39ID:ReV9pwBk
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0878日曜8時の名無しさん
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2017/08/12(土) 07:35:55.28ID:ReV9pwBk
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳

亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。
0879日曜8時の名無しさん
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2017/08/12(土) 12:58:40.36ID:x3I8sCLo
(-.-)Zzz・・・・
0880日曜8時の名無しさん
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2017/08/12(土) 16:25:21.18ID:L14E6YAF
(^o^)
0881日曜8時の名無しさん
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2017/08/12(土) 18:50:47.63ID:b+w2t8e7
千姫
0882日曜8時の名無しさん
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2017/08/13(日) 06:57:01.82ID:NIesyu3o
(^o^)
0883日曜8時の名無しさん
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2017/08/13(日) 10:42:14.55ID:hy1kITdX
千姫
0884日曜8時の名無しさん
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2017/08/14(月) 10:39:04.21ID:hT8YkQBh
(=^ェ^=)
0885日曜8時の名無しさん
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2017/08/15(火) 07:57:51.62ID:l1qr2yj0
(-.-)Zzz・・・・
0886日曜8時の名無しさん
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2017/08/15(火) 11:12:51.16ID:VNMuoDwr
p(^^)q
0887日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 06:12:21.14ID:nR2xjKpH
(=^ェ^=)
0888日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 09:12:29.89ID:Qxg+gR8l
スピン・オフ 真田幸村

幸村最後の戦(いくさ)・・・1/3

その日、幸村は茶臼山の陣で戦況を伺っていた。既に豊臣方は
後藤基次や木村重成などの主だった武将が相次いで討死し、
疲弊していった・・・

”もはやこれまでか・・・”
幸村は、目を閉じて腕組みをしつぶやいた。
”もう、この手しか、あるまい・・・”
幸村は、うしろを振り返り叫ぶ。
”狙うは徳川家康の首ただひとつのみ!
みなのもの!昨日の打合せどおり、これから最後の大いくさを
しかける。生きて帰ること無き、大いくさじゃ!死にたくなき者は
去ってよし!いっさい咎めだてはせぬ!・・・”

もちろん、去るものはいない。
味方の1人が叫んだ。
”幸村様!われら大阪の陣に参加したときから幸村様に命は
おあずけ申しておりまするぞ!
ひとあわ、大御所に吹かせてやりましょうぞ!
わっはははは・・・!”
陣内に大きな歓声が沸きあがった!
0889日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 09:13:50.16ID:Qxg+gR8l
幸村最後の戦(いくさ)・・・2/3

幸村は槍を手に持ち馬に飛び乗った。
他の者たちも次々と馬に飛び乗っていく・・・
幸村隊、50数名が幸村を取り囲み同じ赤色の甲冑に身につけ
一塊(ひとかたまり)になって越前隊(松平忠直)の大軍
めがけて真一文字に家康本陣へ突撃を開始した。
数(かず)のうえでは、圧倒的に徳川軍優勢であるが、少人数で1つにまとまって
いる分、的は小さく、通り道を遮る兵のみを防げば良いわけである。

ただ時間勝負・・・・長引けば長引くほど、不利になるのは目に見えている。
家康本陣にさえたどり着ければ・・・槍の使い手である幸村に勝機はある。
家康本陣が見えてきた・・・既に幸村隊は幸村1人になっていた。
”みなのもの、かたじけない・・・”
”大御所のみしるし頂戴仕る!”
幸村は叫びながら、家康めがけて突進していく・・・幸い、本陣の、ほとんどが
出払っていて数名の供がいるのみである。

まず2、3人の供を槍でなぎ倒し家康の目の前に迫った・・・その時、家康の
前に槍を持って立ちはだかった武将がいた。見覚えの、ある顔・・・
滝川三九朗であった。三九朗は幸村の妹の婿、つまり義理の弟である。
今回の戦では、徳川家康護衛の旗本として警備にあたっていた・・・
三九朗は見事な槍さばきで幸村を食い止め、その隙に家康は馬で逃れた。
援護に駆けつけた十数名の鉄砲隊が幸村に鉄砲を打ち掛けた・・・
0890日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 09:14:34.38ID:Qxg+gR8l
幸村最後の戦(いくさ)・・・3/3

”すまぬ・・・兄上・・・”
”三九朗ならば・・・やむおえず・・・”
と二人は言葉をかわし鉄砲で深手を負ったまま幸村は去っていく・・・

その後、幸村は
四天王寺近くの安居神社(大阪市天王寺区)の境内
にたどりつき、馬から降りて、どっかと腰を降ろした。
肩と腹に銃弾を受けたらしい・・・血が流れていた。
そこに越前隊鉄砲組の西尾宗次が、現れた。
幸村は、宗次を見つめて一言・・・
”介錯を頼む!”と言い
その場で腹を切って果てた。
享年49

幸村最後の戦(いくさ) <おわり>
0891日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 09:33:46.71ID:Qxg+gR8l
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0892日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 10:33:28.35ID:Qxg+gR8l
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0893日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 11:19:57.54ID:Qxg+gR8l
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0894日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 14:30:30.14ID:Qxg+gR8l
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0895日曜8時の名無しさん
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2017/08/16(水) 18:47:52.90ID:6BgYmGcK
(=^ェ^=)
0896日曜8時の名無しさん
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2017/08/17(木) 06:22:40.80ID:R5XU1mNv
(^o^)
0897日曜8時の名無しさん
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2017/08/17(木) 11:25:10.16ID:KYbKrmjD
千姫
0898日曜8時の名無しさん
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2017/08/17(木) 11:29:03.69ID:s0O/HYqr
スピン・オフ

本多平八郎忠勝伝

その日、江戸城に、朝早く馬で乗りつける武将がいた・・・・・
本多平八郎忠勝である。

”との〜”大声で叫びながら平八郎が朝食を頬張る家康に向かって来た。
家康は、目を丸くして、箸をもったまましばらく呆然としていたが、
箸を置き・・・


平八郎に向かって言った。
”いかがしたのじゃ・・・ははは・・・そなたも、朝飯は
まだじゃろ、いっしょにどうじゃ?”
0899日曜8時の名無しさん
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2017/08/17(木) 11:30:20.35ID:s0O/HYqr
平八郎は、女中の運んできた水を一気に飲み干すと
”こたびの若殿の縁組しょうふくいたしかねまつる!
豊臣から、なにゆえ若殿に、むっつも年上の、おなごを嫁に押し付けられ
ねばならぬのじゃ!わしは、悔しゅうて・・・殿は、悔しゅうござらぬか?
江殿は、こたび三度目の嫁入りと聞いておりまするぞ!しかも、子も
1人おるそうな・・・徳川を愚弄するにも程がござる!サルの魂胆は
見えすぎておりまする。淀殿の妹ぎみなら、若殿とは義姉弟、秀頼殿は
甥、先々江殿との間に姫が生まれれば、夫婦(めおと)にして豊臣
の基盤を磐石なものにしようという魂胆じゃろ”
家康は、大声で笑いながら言った。
”さすが平八郎、察しが良いのお・・・既に、内内での話じゃが、第一の姫は
秀頼殿の嫁に貰い受けたいとのことじゃ。じゃが、わしは、そう悪い縁組とは
思わんのじゃ・・・わしは、江姫のことは、信長公ご存命中からよく存じて
おって少々気が強いところは、ござるが情の深い良い姫じゃ、あれぐらい
しっかりした姫なら将来天下人の御台所として、じゅうぶんやっていけよう。”

平八郎は、腕組みをしながら、うつむいていたが、しばらくして言った。
”承知つかまつった。わしは、てっきり殿は天下を諦めて豊臣との融和策に
転じられたのかと勘違いをしたようでござった。それならば、何も申しませぬ。”
その後、平八郎も朝飯に加わり、和やかに、時が流れた。
0900日曜8時の名無しさん
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2017/08/17(木) 16:25:47.35ID:s0O/HYqr
900回達成!
0901日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 06:09:15.77ID:ETRVjKIV
(-.-)Zzz・・・・
0902日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 11:33:48.36ID:cwPiXeHQ
千姫
0903日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 12:44:08.87ID:5hjTbKWr
スピン・オフ

宇宙船艦ヤマト 番外編

第2次火星沖海戦編・・・1

僕は古代 守・・・
その日,僕ら宇宙防衛大学、最終学年の
学生は講堂に呼び集められた。

土方校長・・・
「諸君が今日ここに呼び集められたのは、他でもない!
現在!地球に異性人の大艦隊が向かって来ている!
そのため国連宇宙軍は総力戦でこの艦隊を食い止め
ねばならない!戦いの場所は火星第2宇宙域!
今日から一週間後だ!現在、国連宇宙軍は人員不足
のため君らに召集命令が出た !
0904日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:29:02.49ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・2

したがって、君らは6ヶ月の繰り上げ卒業ということで
国連宇宙軍の船に乗ってもらうことになる!
もちろん、生きて帰れる補償は無い!
辞退するものはしてよし!
この場から退出してくれ!一切咎めだてはしない!」

どこからともなく歌が聞こえてきた・・・
軍の歌・・・
”銀河水平、波間を越えて・・・♪”
全員で大合唱になった・・・退出するものは1人も
いない !
0905日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:30:56.75ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・3

僕は沖田司令官の乗る国連宇宙軍 第一艦隊
旗艦”キリシマ”の砲雷長として赴任することになった。
何故?大学を出たばかりの僕が、いきなり旗艦の
砲雷長?大抜擢である !

翌日僕は、北海道にある国連宇宙軍の旭川宇宙港に
向かった・・・弟の進も一緒に見送りに来てくれている・・・
進は現在、宇宙防衛大学の2年・・・僕らは旭川宇宙港
に到着・・・キリシマの前に2人で立った・・・大きな船だ・・・
0906日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:34:01.73ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・4

古代 進・・・
「兄さん大きな船だね!でもすごいなあ・・・いきなり
旗艦の砲雷長だなんて、さすが主席で卒業した
だけあるよ!」

僕(古代 守)・・・
「そんなことないさ・・・ははは・・・進も優秀だと聞いてるぞ!」
0907日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:35:44.52ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・5

古代 進・・・
「いや、兄さんには、とてもかなわないよ!ははは・・・
僕、古代 守の弟ってことで、どれだけたいへんか!
ははは・・・でも兄さん・・・絶対、生きて帰ってきてね!”御武運を!”」
進は敬礼した、僕も敬礼で答えた。

僕(古代 守)・・・
「じゃー行くな・・・必ず生きて帰ってくるからな!」
僕は振り向いて船のタラップを昇って行く・・・
振り返ると進が手を振って笑っている。
0908日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:39:42.87ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・6

”もしかしたら・・・これが最後になるかもしれないなあ・・・”
僕も笑って手を振って返す・・・しばらくして船の船底部分に
入った・・・整備士が敬礼して迎えた・・・僕も敬礼・・・

僕(古代 守)・・・
「ご苦労様です。」


602日曜8時の名無しさん2017/06/20(火) 12:25:17.53ID:M+RVMan3
第2次火星沖海戦編・・・7

僕は荷物を部屋に置いて艦長室に向かった・・・
艦長室の前に立ち、深呼吸・・・”落ち着け!守!”
ノックをした・・・”トントン”

沖田司令官・・・
「入れ!」

僕(古代 守)・・・
「はい・・・」

ドアを開けて中に入ると沖田司令官と山南艦長がいた。
0909日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:40:27.59ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・8

僕は敬礼して・・・
「失礼します、本日付けで赴任いたしました砲雷長の古代
守であります!」
僕は初めて沖田司令官を間近で見た。どっしりした雰囲気で
・・・歴戦を勝ち抜いてきた勝負師のオーラとでも
呼ぶべきか?沖田司令官は、口の周りの髭を撫でながら
口を開いた・・・
0910日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:40:53.61ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・9

沖田司令官・・・
「君が、古代 守君か・・・宇宙防衛大学校始まって以来の
秀才だそうだが・・・特にビーム砲の射撃技術は教官
も舌を巻いてるそうだね・・・ははは・・・期待しておるよ!」

僕(古代 守)・・・
「は・はい・・・期待に添えるよう、誠心誠意、頑張ります!」
敬礼して艦長室を出た・・・
緊張して心臓が破裂しそうだった。僕は艦橋に入って自分の
席に着いた。
0911日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:41:22.21ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・10

”この船は1時間後に抜錨いたします。”
艦内放送が流れた。
僕は再度ビーム砲の取扱説明書に目を通した。

ここで、この船の指揮系統について説明する。
この船は旗艦であるため指揮官のトップは司令官である
沖田提督である。その次が、山南艦長、実質的には
艦のNO.2、副長の役割になる。その次が航海士の
山本1蔚、船のNO.3に当る・・・もし上官に不測の事態
が起こった場合次の階級の人物が指揮することになる。
僕は、戦術長を兼ねた砲雷長である。船のNO.4になる。
僕が船の指揮を執るような不測の事態は避けたいもの
である。
0912日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:41:41.49ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・11

国連宇宙軍 第一艦隊 旗艦キリシマをはじめとする艦隊が
火星第2宇宙域に集結!
第2次火星沖海戦と呼ばれる戦いが始まろうとしていた!

1時間後、敵の大艦隊がレーダーで捕捉された!
30分後、敵のビーム砲が発射され、戦闘開始・・・
敵艦隊の装甲は厚く、地球艦隊のビーム砲では
かなり至近距離まで近づかないと破壊できない・・・
しかし敵に近づくということは、こちらも撃たれ易く
なるというリスクが生じる危険な戦術でもある。
0913日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:42:01.51ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・12

だが勇敢にも多くの艦が相手の至近距離まで近づき、
攻撃・・・しばらく互角の戦闘状態が続いたが・・・
徐々に相手の数とビーム砲の威力に押されてきた!

”巡洋艦「ふゆづき」撃沈!””駆逐艦「あかぎ」大破、
戦闘不能!”・・・
次々と、地球艦隊の劣勢が伝えられてきた・・・
0914日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:42:37.32ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・13

敵旗艦から沖田司令官に通信が入った・・・
「地球艦隊に告ぐ、ただちに降伏せよ!」

通信士・・・
「返信はどうしますか?」

沖田司令官・・・
「”馬鹿め”と言ってやれ!」

通信士・・・
「はあ?」
0915日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:43:15.33ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・14

沖田司令官・・・
「”馬鹿め”だ!」

通信士は二ヤリと笑って・・・
「はい!地球艦隊より返信”馬鹿め”」

敵の攻撃が激しさを増してきた・・・
0916日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/18(金) 14:43:44.28ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・15

”味方、損耗率68%!”

山南艦長・・・
「司令官!このままでは全滅です!降伏も選択肢
の1つでは?・・・生きてさえいれば・・・」

沖田司令官・・・
「もはや、これまでか・・・もう我々には打つ手は
本当に無いのか?」

僕(古代 守)・・・
「司令官!意見具申してもよろしいでしょうか?」

沖田司令官・・・
「ふむ・・・古代、言ってみろ・・・」
0917日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/18(金) 14:44:11.43ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・16

僕(古代 守)・・・
「先ほどからの敵旗艦とのやりとりを見ていて
気づいたのですが、降伏勧告をする間、敵の
艦隊は一旦防御のみの体制になり攻撃は
最小限にしておりました。彼らの艦隊は旗艦が
全て統制、制御して艦隊編成を行なってるようです。
おそらく、艦隊の数が多いため味方通しの
接触事故や、同士討ちを避けるため旗艦で
1つにまとめて動きを統制してるのでしょう。
0918日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/18(金) 14:44:27.94ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・17

つまり、敵旗艦の中枢部である艦橋を破壊すれば
相手の攻撃は一旦停止するものと考えられます。
つまり、その隙に攻勢に転じて一気に巻き返すので
あります!」

沖田司令官・・・
「じゃが、敵旗艦まで随分距離があるが正確にビーム
砲を撃ちこめるか?射程距離の問題もある。」
0919日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/18(金) 14:44:48.02ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・18

僕(古代 守)・・・
「僕なら敵艦隊の狭い隙間を縫って正確に撃ち込む
自信があります。あとは射程距離と艦橋を破壊する
威力を、どうやって確保するかですが・・・
ビーム砲の取り扱い説明書には、ビーム砲は設計上
安全を見て最大出力の3分の1までしか使用できない
よう安全装置が設けられていると書かれてます。
0920日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/18(金) 14:45:03.64ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・19

つまり、安全装置を解除すればビーム砲の威力は
3倍になります・・・3倍なら充分届きますし、艦橋の
破壊も可能です!念の為、技術主任の伊藤さんにも
確認しましたが、それは1回限りの使用方法で
おそらく連射には砲台は耐えられないだろうということです。
つまり一発勝負に賭けるということです。」
0921日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:45:24.35ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・20

沖田司令官が、山南艦長のほうを向いて頷いた。

山南艦長が技術部に連絡・・・
「伊藤主任すぐに艦橋へ来るように!」

こうしてビーム砲の安全装置は解除・・・

僕は、スコープを覗き込んだ・・・
僕の後ろで司令官と艦長が腕組みをして眺めている。
艦内にも緊張が走る・・・
0922日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:45:46.14ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・21

山南艦長・・・
「本当に小さい的だな・・・」

沖田司令官・・・
「ふむ・・・じゃが古代を信じるしかない・・・敵もまさか
この位置からビーム砲を撃ち込んでくるとは思わん
だろう。」
0923日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:46:06.72ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・22

僕は(古代 守)・・・
「発射5秒前、5,4,3,2,1,0・・・発射!ドーン」
いつもと違い3倍の威力のビーム砲だけに艦が
大きく振動した・・・砲台から煙が上がっているようだ。
おそらく衝撃で壊れたのだろう・・・
0924日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:46:24.51ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・23

ビーム砲は敵艦隊の狭い隙間を縫って突き進む・・・
敵旗艦の付近が光った・・・
パネルスクリーンで目視・・・山本航海士がガッツポーズ・・・
「やった!見事、命中したぞ!何て腕前だ!ははは!」
艦内が沸いている・・・敵艦隊の動きが停止・・・おそらく
何があったかわからず・・・パニック状態に陥っているようだ・・・
0925日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:46:39.29ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・24

沖田司令官はマイクを持ち・・・
「全艦隊に継ぐ反撃開始!」

残った地球艦隊で反撃に出た・・・そして一挙に巻き返した。
しばらくして敵艦隊は、撤退し始めた。敵は消えていく・・・
たぶん彼らのジャンプ(ワープ)とかいう技術で一瞬のうちに
飛び去ったと考えられる。
0926日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:46:53.88ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・25

こうして地球艦隊は多くの犠牲は払ったがギリギリの戦いで
踏みとどまることが出来たのである。
僕が地球に帰還すると大勢の人々が出迎えてくれた。
沖田司令官は、伝説的人物になった。

僕がタラップを降りていくと弟の進が出迎えた!
「兄さん!やったね!地球を救った英雄だよ!」
0927日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:47:55.95ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・26

僕は(古代 守)・・・
「でも、今回の戦いでは多くの犠牲を払ってしまった。
沖田司令官の、ご子息も・・・そのことを忘れては
いけないよ、進・・・」

古代 進
「うん」

こうして僕は無事任務を果たすことが出来た。
0928日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:48:17.58ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・27

一週間後・・・
僕に辞令が来た。
沖田司令官が、僕の部屋に出向き辞令を伝えてくれた。
「古代・・・残念だが、わしは優秀な砲雷長を失ったようだ。
ははは・・・お前を駆逐艦”ゆきかぜ”の艦長として送り出
さねばならんようじゃ・・・ははは・・・」

僕(古代 守)・・・
「ええ?でも、まだ荷が重過ぎます・・・」
0929日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:48:42.19ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・28

沖田司令官・・・
「うん・・・じゃが、そうも言っておられんのじゃ・・・今回の
戦いで国連宇宙軍は多くの指揮官を失った・・・わしの
息子も・・・」

しばらく、うつむいて泣いておられた・・・僕は沖田司令官
の手をとり・・・
0930日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:49:19.79ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・29

僕(古代 守)・・・
「提督・・・喜んで、お受けいたします!」

沖田司令官
「頼んだぞ!古代!」
0931日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 14:49:39.41ID:5hjTbKWr
第2次火星沖海戦編・・・30

こうして僕は、
磯風型突撃宇宙駆逐艦3番艦”ゆきかぜ”艦長として
(階級は、2蔚から一挙に三佐として2階級昇格)
赴任することになった・・・
責任は、ぐっと重くなった・・・だが、地球を守るため
僕は、必ず任務をまっとうするぞ!

<おわり>
0932日曜8時の名無しさん
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2017/08/18(金) 16:41:37.02ID:5hjTbKWr
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0933日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/18(金) 19:06:39.87ID:diTI8/kI
(=^ェ^=)
0934日曜8時の名無しさん
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2017/08/19(土) 10:27:49.53ID:2ktT7RtU
(-.-)Zzz・・・・
0935日曜8時の名無しさん
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2017/08/19(土) 10:28:47.76ID:2ktT7RtU
(-.-)Zzz・・・・
0936日曜8時の名無しさん
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2017/08/19(土) 10:29:35.07ID:2ktT7RtU
(-.-)Zzz・・・・
0937日曜8時の名無しさん
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2017/08/19(土) 10:30:59.15ID:2ktT7RtU
おい!起きろ!
0938日曜8時の名無しさん
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2017/08/19(土) 10:33:03.64ID:2ktT7RtU
今日は、土曜日だろ? 寝させろよ!
0939日曜8時の名無しさん
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2017/08/19(土) 15:08:55.38ID:HL8aUxKy
0940日曜8時の名無しさん
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2017/08/20(日) 09:57:25.41ID:3Iuv/uwh
ヤマト!発進!
0941日曜8時の名無しさん
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2017/08/20(日) 10:53:47.29ID:+Zvusp+B
千姫
0942日曜8時の名無しさん
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2017/08/20(日) 18:31:43.50ID:tbPoxVM3
明日から、再スタート・・・
0943日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 06:12:37.36ID:dln+WUyH
(-.-)Zzz・・・・
0944日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 08:56:40.18ID:hGBSJ8XQ
第一回「誕生」

慶長2年(1597年)4月11日

山城国伏見城内の徳川屋敷

今、まさに1人のおなごが赤子を産み落とそうとしていた。
そのおなごの名は江(ごう)
父は浅井長政、母はお市の方の3女にあたる姫君である。

”おぎゃー!”
”おぎゃー!”

お付の女中が叫ぶ
”生まれましたぞ!姫君じゃ!”
0945日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 08:57:43.79ID:hGBSJ8XQ
隣の部屋から待ちかねたように人の良さそうな男が
入ってきた。
「ごう!でかしたぞ!」
この男は、まじまじと赤子の顔を眺め・・・
「なんと麗しき顔立ちの姫じゃ・・・うん、うん・・・
さすが絶世の美女と謳われた、お市の方
様の血を引く姫君じゃ、ははは・・・でかした。
でかしたぞ・・・」
なんとも言えない表情である。
この人の良さそうな男の名は秀忠
豊臣政権の五大老のひとり徳川家康の嫡男である。
0946日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 08:58:34.15ID:hGBSJ8XQ
しばらくして、秀忠は紙と筆を持って来させて
一つの文字を書いた。
「赤子の名は”千”といたす」
この「千」と名づけられた赤子こそ後に波乱万丈の生涯を歩む
千姫、この物語の主人公である。

翌日、江の舅である徳川家康が、豊臣秀吉、側室の淀、
嫡男の拾丸(後の秀頼)を伴って祝いの品を持って駆けつけた。
豊臣秀吉の側室、淀の方は江の実姉、つまり嫡男の拾丸は
江にとっては甥、千姫とは従兄弟通しになる。
0947日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 08:59:09.97ID:hGBSJ8XQ
家康
「ごう、でかしたぞ・・・」


「父上、ありがとうございまする・・・しかし、父上は嫡男を
望んでおられたのでは・・・?」
そこに秀吉が割って入る。

秀吉
「ごう・・・案ずるな、最初の子は、おなごのほうが豊臣に
とっても徳川にとっても、むしろ良かったのじゃ。
家康殿、もう良いじゃろう・・・」
秀吉が家康に目で合図した。

家康
「実はのう・・・ごう、殿下から、ごうの子が、おなごであれば
拾丸様の正室に、お迎えしたいとのことなのじゃ。拾丸様
は将来、関白豊臣家を継がれる方、つまり次の天下人、その
奥方として姫を迎えたいということなのじゃ・・・これは、豊臣や
徳川のためだけでは無い。早く戦の無い世を造っていかねば
ならぬ・・・天下泰平、天下万民のため・・・豊臣と徳川の
絆を、より強固なものにいたすのじゃ・・・どうじゃ、ごう・・・」
0948日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 08:59:43.72ID:hGBSJ8XQ

「わたくしも、このお話、とても嬉しゅうございまする・・・
のう・・・姉上・・・」


「ふむ・・・われら浅井姉妹は、早くに父、母を亡くし
つらい日々を送ってまいりました・・・親と子、兄弟が袂を分かって
命のやりとりをする・・・そのような戦国の世は、早く終わらせねば
なりませぬ・・・天下泰平に向かうのであれば喜んで拾丸の嫁と
してお迎えいたしましょう・・・拾丸!この千姫が、そなたの
嫁となるのじゃ・・・」

拾丸(後の秀頼)
「はい」
4歳になったばかりの拾丸に、そのことの重大性が、わかろうはず
は無かった。ただ、この婚姻が将来両家にとって最悪の結末を
迎えようとは、このとき誰が想像したであろうか?

第一話 おわり
0949日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 09:59:09.97ID:hGBSJ8XQ
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0950日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 11:44:03.40ID:hGBSJ8XQ
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0951日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:38:29.01ID:hGBSJ8XQ
第二回「秀吉死す」

慶長3年(1598年)3月15日、醍醐寺諸堂の再建を命じ、庭園を造営。
各地から700本の桜を集めて境内に植えさせて秀頼や奥方たちと一日
だけの花見を楽しんだ(醍醐の花見)。

千姫が誕生して1年の月日が流れた・・・
ある日の秀忠と江、千姫の寝顔を見つめながら話す。


「殿、太閤殿下、随分お悪いようでございまするね・・・もう、長くないのでは?」

秀忠
「うん・・・そのようじゃな・・・まだ秀頼様は幼いのにもかかわらず・・・
どうしたものか?父上が後見人となられるので案ずることは
無かろうが・・・」


「もし太閤殿下が、お亡くなりになられたら幼い秀頼様で政(まつりごと)
は成り立ってまいりますでしょうか?」
0952日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:39:23.25ID:hGBSJ8XQ
秀忠
「ふむ・・・さて、そのへんのことは、太閤殿下にお任せするほか無かろうなあ・・・」


「殿・・・わたくし不安なのでございます。もしや父上は太閤殿下亡き後
天下を狙うて動かれるなどとゆうことは、ございませんでしょうなあ・・・
さすれば再び天下は戦国の世に逆戻り・・・やっと天下が治まると
思っておりましたのに・・・」

秀忠
「ははははは・・・ごう、それは心配ござるまい・・・若き頃の父上ならともかく
父上も既にお年、今更天下人になったとて仕方あるまい。」


「そうでございまするね・・・ふふふ・・・いらぬ心配ばかり・・・殿、千姫が
生まれて1年ほどになります・・・体の調子もそろそろ良くなってまいりました。
次こそは嫡男を産みとうございます。それにしても1年も側室を持たず、よう辛抱なされ
ましたなあ・・・ふふふ・・・」

秀忠
「ふむ・・・はよう跡取りを設けねばのう・・・」

こうして2人は久しぶりに夫婦の営みを行った。
1年後、江は2人目の子を無事出産・・・
しかし嫡男ではなく、姫であった。
この姫は、珠姫と名づけられ3歳で前田藩(前田利常)に輿入れすることになる。

自分の死が近いことを悟った秀吉は7月4日に居城である伏見城に徳川家康ら
諸大名を呼び寄せて、家康に対して秀頼の後見人になるようにと依頼した。
8月5日、秀吉は五大老宛てに二度目の遺言書を記す。秀吉の病は、前年に
秀吉の命令で甲斐善光寺から京都方広寺へ移されていた信濃善光寺の本尊
である阿弥陀三尊の祟りであるという噂から、三尊像は8月17日に信濃へ向け
て京都を出発したが、8月18日、秀吉はその生涯を終えた。
死因については現在も不明である。

第二話 おわり
0953日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:40:24.84ID:hGBSJ8XQ
第二十X回 「関が原」

慶長5年(1600年)9月初旬

上杉討伐に向け秀忠が江戸城を出発する日。

正室の江が生まれたばかりの珠姫を抱っこし千姫を伴って見送りに
城の表門まで出向いた。

秀忠
「では・・・江、千、珠、行ってまいる。」


「秀忠殿、しっかりおやりなされ!あなた様は将来天下人秀頼様の
舅となられるお方、豊臣の獅子身中の虫どもを一掃して千が安心して
秀頼様に輿入れできる様にしてくださいまし・・・」

秀忠
「ああ、承知いたした。此度は、おそらく豊臣を二分する大いくさに
なるであろう・・・
もし万が一徳川方が負けたときは、そのたの姉、淀殿に助命を申し出
るようにな。さすれば・・・そなたらの命までは獲らぬであろう。」


「はい、承知いたしました。道中ご無事で・・・

では、御武運を!」

こうして、千姫は秀忠を母江と共に見送った。
この戦(いくさ)こそ、将来天下分け目の戦と呼ばれた
”関が原”の始まりであった。
0954日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:41:53.24ID:hGBSJ8XQ
第二十X回 「千姫輿入れ」

慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に、美濃国不破郡関ヶ原
(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた天下分け目の
関が原の戦いは、徳川方の勝利となり
秀頼、淀殿に対しては「女、子供のあずかり知らぬところ」として咎めず領地も
そのままだったが、論功行賞により各大名家の領地に含めていた太閤蔵入地
(豊臣氏の直轄地)は諸将に分配された。その結果、豊臣氏は摂津国・河内国
・和泉国の3ヶ国65万石の一大名となり、家康は天下人としての立場を確立した。
0955日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:42:21.49ID:hGBSJ8XQ
慶長8年(1603年)2月12日、後陽成天皇が参議・勧修寺光豊を勅使として伏見城
に派遣。朝廷より六種八通の宣旨が下り、家康を征夷大将軍、淳和奨学両院別
当、右大臣に任命した。同年3月12日、伏見城から二条城に移り、3月21日、衣冠
束帯を纏い行列を整えて御所に参内し、将軍拝賀の礼を行い、年頭の祝賀も述
べた。3月27日、二条城に勅使を迎え、重臣や公家衆を招いて将軍就任の祝賀の
儀を行った。また4月4日から3日間、二条城で能楽が行われ諸大名や公家衆を饗
応した。これにより征夷大将軍徳川家康は武家の棟梁となる地位を確立した。

そして・・・
このままでは、徳川家に天下を奪われると懸念した豊臣秀頼の母・淀殿
は豊臣秀吉が生前、成立させていた秀頼と千姫の婚約を履行させた。
千姫は慶長8年(1603年)7月豊臣秀頼に輿入れをすることになった。
秀頼11歳、千姫7歳
0956日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:43:20.49ID:hGBSJ8XQ
千姫が大阪に向かう前日・・・
千姫は、父である秀忠と母である江のもとを訪れた。
輿入れといっても実際は、豊臣の人質であるため
父母は同行せず乳母の刑部卿局(ぎょうぶきょうのつぼね)
が同行する。

徳川秀忠
「姫、息災にな・・・」

千姫
「はい・・・父上、母上も息災に、お暮らし下さいませ。」
0957日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:44:06.17ID:hGBSJ8XQ

「秀忠殿・・・本当に、これで良いのでございましょうや・・・太閤殿下との
お約束とはいえ、今は父上が天下人・・・豊臣は、これで納得して
くれましょうや・・・徳川将軍家の孫娘の婿として次期将軍となるつもり
だと聞いておりまする。」

徳川秀忠
「困ったものじゃ・・・父上は、近いうちに将軍職を、わしに譲って
将軍職は徳川の世襲ということを示されるだろうな・・・既に天下は
徳川のもの・・・しっかり、わかっていただかねば・・・」
0958日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:44:36.65ID:hGBSJ8XQ

「まさか、徳川と豊臣で戦などということは、ありますまいな・・・」

徳川秀忠
「父上次第じゃろうなあ・・・豊臣が1大名として傘下にさえ入って従って
くれれば、何の問題も無かろうが・・・
戦したとて大阪方には勝ち目はあるまい・・・
それぐらいのこと、わかっておるじゃろうて・・・」

翌日、千姫一行は大阪に向け出発した。

第二十X話 おわり
0959日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:45:23.28ID:hGBSJ8XQ
第四十X回 「大阪落城」

慶長20年5月7日

昼過ぎ・・・戦場から真田幸村討ち死にの知らせが入った。

淀と秀頼は、お互い向かい合って相槌をうつ・・・


「やはり無理であったか・・・最後の望みも絶たれたようじゃ・・・」

秀頼
「母上・・・では、千を呼びまするが、本当によろしいのでござい
ますな・・・」


「ああ」
淀は、微笑みながら頷いた。

千姫が部屋に入ってきて淀と秀頼の前に座る。
0960日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:46:02.28ID:hGBSJ8XQ

「千、既に戦の命運は尽きたようじゃ、この城が落ちるのは時間の
問題・・・無駄な血はこれ以上流しとうない。そこで、そなたに頼みがある。」

千姫
「はい」
神妙な顔つきで頷いた。


「これから、そなたが大御所の陣に出向いて直接われらの助命嘆願を
してもらいたいのじゃ・・・そなたが直接会って嘆願すれば、さすがに
命まで獲ることは無かろう。」
0961日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/21(月) 14:46:44.98ID:hGBSJ8XQ
千姫
「はい承知いたしました母上・・・千は自分の命に替えても大御所様の
赦しを請うてまいります。」

こうして千姫を解放し大御所の陣に向かわせることを伝えると
一旦戦が止み徳川方から迎えの使者が輿を運んできた。
千姫は輿に乗り見送る淀と秀頼の姿を輿の窓を少し開け隙間から覗き込む。
なんとなく寂しそうな感じがした。嫌な予感がする。
しかし一刻の猶予も無い・・・
早く、大御所の下に行って助命嘆願をせねば・・・
0962日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:47:27.46ID:hGBSJ8XQ
大御所の陣に到着し千姫が輿から降りると祖父の家康と父の秀忠が満面の
笑みで迎えた。

家康は千姫を抱きしめ・・・
「よう無事で帰ってこられたのう・・・良かった、良かった。」

秀忠も横から・・・
「本当に、良かった・・・千にもしものことがあったら江(ごう)に何と言われるか・・・
ははは・・・」

千姫
「おじじ様、父上、どうか豊臣の母上や秀頼様のこと命ばかりは、お助け
下さいませ。」

家康は満面の笑みで・・・
「わかっておる、わかっておる・・・既に、使者を立て投降するよう伝えたわ・・・
一旦は領地召し上げになるであろうが、いずれ、どこかに身の立つぐらいの
領地は与えようと思うておる。」
0963日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/21(月) 14:48:07.81ID:hGBSJ8XQ
その時、鉄砲の音が鳴り響いた。
”ダーン!”
鉄砲隊が投降を促すため立てこもっている籾蔵の方に鉄砲を撃ちかけた。

しばらくして籾蔵の中の様子を探りに行くと・・・
秀頼は淀殿らとともに籾蔵の中で勝永に介錯され自害していた。

自害した様子が伝えられた。
「われらが籾蔵の中の様子を探りに行った時には、秀頼様、淀殿は
既に自害されておりました。最初から覚悟の上、千姫様を帰された
ものと思われます。」

その場で千姫は気を失った。
こうして大阪の陣は、最悪の形で幕が引かれることになった。

第四十X回 おわり
0964日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/21(月) 14:49:09.62ID:hGBSJ8XQ
第四十九回 「助命・千姫の決意」

家康の怒りは尋常では無かった・・・
幕府に弓を引く豊臣家を許し存続させようと苦慮してきたにも
かかわらず最後は自害という形で裏切られたのだ。
そこに秀頼の側室の子の国松と女子が潜伏している所を捕らえられ
たという報が入った。

家康
「あい、わかった。両名即刻首を刎ねよ!」

隣で聞いていた秀忠は真っ青になって・・・
「父上!しばらくお待ち下され!何も幼子の命までも奪わなくとも!」
0965日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:49:45.06ID:hGBSJ8XQ
家康
「許すことまかりならぬ!豊臣家がこうなった以上豊臣の血筋を残す
わけにはまいらぬ!平家が源氏の遺児を助命したため滅ぼされた
例もあるゆえ不憫ではあるがのう・・・」

秀忠
「父上!今や徳川の天下!今更何も・・・!」

家康と秀忠は、お互い掴み合って険悪な表情で向き合った。
それを観ていた本多忠政が中に割って入り何とかその場を
収めた。
翌日、改めて話し合いが持たれる事になった。
0966日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:50:17.52ID:hGBSJ8XQ
翌日、秀忠は千姫と高台院(秀吉の正室)伴って、話し合いの
場に現れた。

家康
「おお・・・高台院殿、お久しゅうございまするなあ・・・」

家康は、秀吉の死後も秀吉の婦人を大切にし
婦人が大阪城を出た後、高台寺を建立、そこの住職
とした。非常に聡明で美しかった秀吉の婦人、おね
には一目置いているのだ・・・
0967日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:50:55.59ID:hGBSJ8XQ
高台院
「ほんとうですこと・・・家康殿も息災なご様子・・・
こたび豊臣家は残念なことになりもうしたが
家康殿には、罪はござらぬ・・・よく耐えてくださり
もうした。信長公ならとっくに潰されておったろうのう・・・
そこでじゃが・・・家康殿と見込んで無理を承知で
お頼み申す。
秀頼殿の遺児のことじゃが、国松は男子ゆえ
諦め申すが、姫は、おなごゆえ許してもらえぬか?
もちろん子孫が徳川に刃を向けぬよう
出家させ生涯独り身で過ごすことにはなるがのう。
これで、どうか・・・折れてくださらぬか・・・」

家康は腕組みをして
「う〜ん・・・」
0968日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:51:42.01ID:hGBSJ8XQ
千姫
「おじじ様、姫をわたくしの養女とすることで
助命していただけませんでしょうか・・・?」

秀忠
「父上、わたくしからも、お頼み申し上げ
まする。もし叶わぬなら、豊臣の嫁であった千も
罰せねばなりませぬゆえ・・・」

家康
「承知いたした。千よ一つだけ、わしの頼みを
聞いてもらいたい・・・そなたは
桑名藩主・本多忠政の嫡男・本多忠刻に再嫁
すること・・・これが受け入れられねば、助命は
叶わぬゆえ・・・どうじゃ?」
0969日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:52:23.28ID:hGBSJ8XQ
千姫
「承知いたしました。おじじ様、ほんに、ほんに・・・
ありがとうございまする。」

こうして
国松は処刑、また娘の天秀尼は僧籍に入ることで助命された。

第四十九回 おわり
0970日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:56:11.91ID:hGBSJ8XQ
第五十回 「歳月」 最終話

寛文6年(1666年)2月6日
大阪夏の陣が終わり約50年の歳月が流れた。

千姫は大阪夏の陣の翌年 本多忠刻に嫁ぎ
長女 勝姫、長男 幸千代を授かるが
幸千代は3歳で没し、その後
夫・忠刻、姑・熊姫、母・江が次々と没するなど不幸が続き、
本多家を娘・勝姫と共に出ることとなった。
江戸城に入り、出家して天樹院と号す。
出家後は娘と2人で竹橋御殿で暮らした。寛永5年(1628年)に勝姫が
父・秀忠の養女として池田光政の元へ嫁ぎ、一人暮らしとなる。
寛永9年(1632年)、父・秀忠が薨去。寛永16年(1639年)、光政と勝姫の
嫡男・池田綱政(千姫の外孫)が誕生した。
0971日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:56:45.27ID:hGBSJ8XQ
現在、千姫は江戸場内で暮らし
もうすぐ70を迎える・・・
その日、千姫は自室から外の景色を眺めながら
うとうと眠り始めた。

千姫は、いつのまにか18歳の頃の姿になり大阪城内で秀頼と桜の木の下を
手をつないで歩いていた。
桜の花が満開である。
0972日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:57:18.21ID:hGBSJ8XQ
秀頼
「千、千は父上や母上は恋しゅうないか?」

千姫
「いえ、こちらには淀の母上もおられますし、秀頼様もおられますゆえ
寂しゅうございませぬ・・・」
0973日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:58:00.04ID:hGBSJ8XQ
秀頼
「それは良かった。ははは・・・
ここでは、誰とでも会いたいと思うたらすぐ会えるのじゃ・・・
千は、誰と会ってみたい?」

千姫
「そうでございまするね・・・父上、母上・・・でも一番会いたいのは・・・」

秀頼
「ははは・・・ここの世界では、隠し事は出来ぬ世界・・・」

1人の若武者が千姫の前に現れた・・・家光?
似ているが、もう少し体格が良く顔立ちも勇ましい・・・
もしや”幸千代”?
0974日曜8時の名無しさん
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2017/08/21(月) 14:58:36.97ID:hGBSJ8XQ
幸千代
「母上!お久しゅうございまする・・・」

千姫
「やはり、幸千代なのですね・・・」

親子は、しっかり抱き合った。

女中が昼餉の準備に部屋を訪れた時には既に
眠るように息を引き取っていたという。

享年69歳
0975日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/21(月) 14:59:41.68ID:hGBSJ8XQ
亡くなった夜、曾祖母於大の方の菩提寺である小石川伝通院
に納められ導師知鑑(知恩院37世)により葬儀が行なわれた。
墓所は傳通院と茨城県常総市の天樹院弘経寺にあり、また
徳川家(松平家)が三河時代から帰依していた浄土宗の
総本山である京都の知恩院に定例により分骨され宝塔に
納められた。知鑑は後に位牌や遺物を祭るため伊勢に
「寂照寺」を開いた。
戒名「天樹院殿栄譽源法松山禅定尼」。


※ THE END ※
0976日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/21(月) 16:33:05.02ID:hGBSJ8XQ
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0977日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/21(月) 18:56:13.62ID:hGBSJ8XQ
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0978日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/22(火) 06:10:45.14ID:0H0JmIey
(-.-)Zzz・・・・
0979日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/22(火) 10:12:41.48ID:HP9CB8fr
千姫
0980日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/22(火) 17:12:52.93ID:KiQPNUK+
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0981日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/23(水) 06:11:30.60ID:1viI7ICb
(^o^)
0982日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/23(水) 10:32:41.91ID:5icqOrrr
(-.-)Zzz・・・・
0983日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/23(水) 18:20:34.42ID:2nwveAb1
(=^ェ^=)
0984日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/24(木) 06:14:45.59ID:yhBS7OZV
(-_-)/~~~
0985日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/24(木) 13:47:34.48ID:QOeuHGOI
千姫・・・残り少なくなってきました。

大河で「江」が題材として取り扱われるなら
「千姫」も充分あり得るだろう・・・

特に、大阪の陣では、ある意味主人公?悲劇のヒロインとなる人物である・・・
10年以内に、大河ドラマになると予想・・・
0986日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/24(木) 14:03:14.06ID:QOeuHGOI
千姫の娘、勝姫が嫁ぎ先の危機を救う。

姫の夫は岡山藩主
池田光政

岡山藩始まって以来の大災害が起きたときである。承応2〜3年(1652〜54)に
備前大洪水となり旭川が氾濫し、城下町はもちろん領内は泥海と化した。そのうえ、
お決まりの飢饉が襲い、藩主光政はその復旧と救済に全力を傾注したにもかかわ
らず、藩財政だけはどうすることもできない最悪の状態になっていた。
藩は幕府への借財を申し込んだが聞いてもらえず、金策は尽きて途方に暮れ、遂
に奥方から千姫(天樹院)にお願いしてみてはということになった。天樹院は実弟の
将軍家光に事情を話し、家光は天樹院に都合した。
「承応4年2月朔日、一金四万両 天樹院様より御借用」(「土倉家文書」)と記されて
いる。この天樹院からの借金で、岡山藩最大の危機は逃れることができたのである。
勝子、千姫の女性コンビが岡山を救ったわけである。

勝姫があの有名な千姫にお願いすると4万両のお金が都合してもらえた。血は水
よりも濃いとはこのことだ。そう勝姫は千姫の一人娘である。そして千姫の実母が
お江である。先日のドラマの中で無邪気にはしゃいでいたお江。もちろん自分の娘
と孫娘が岡山の人々から感謝されるとは知る由もないことだ。
0987日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/24(木) 17:58:05.47ID:QOeuHGOI
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0988日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/24(木) 20:36:40.31ID:f9BIqi0C
(-_-)/~~~
0989日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/25(金) 06:11:55.44ID:Li9KE7Bc
(^o^)
0990日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/25(金) 08:37:46.05ID:J0hJm1ry
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0991日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/25(金) 11:25:25.25ID:8pm4E6SP
千姫
0992日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/25(金) 14:16:09.38ID:J0hJm1ry
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0993日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/26(土) 11:40:53.02ID:rWnHKIj/
千姫
0994日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/26(土) 22:51:29.40ID:08DiPtDb
千年さん
0995日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/27(日) 07:33:50.58ID:EpPf4q7I
残り5枠・・・
0996日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/28(月) 06:17:01.43ID:YC3WtjoB
(^o^)
0997日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/28(月) 10:59:47.44ID:6FV8nlu2
千姫
0998日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/28(月) 11:09:41.12ID:6FV8nlu2
千姫
0999日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/28(月) 11:29:48.30ID:7IJzo97Z
1000日曜8時の名無しさん
垢版 |
2017/08/28(月) 11:31:01.86ID:7IJzo97Z
ありがとうございました。
10011001
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