>>368 より続き

それで今回は松平容保、松平定敬兄弟が熱かった(というか大政奉還くらいから、幕臣は一部を除いて熱くなっているが。君たち、も
う少し前からそういう情熱を見せていれば、幕府がつぶれるようなことにならなかったのでは?と言う気がしないでもない。世の中そ
んなものなのだろうけど)。

容保は「何故上様が謝罪しなければならんのでございますか?大政返上を始め、将軍職返上もお上への忠誠を示すばかりでなく、日本
の行く末に争乱のなきよう堪え難きを耐えた上でのご処置でござる。それにもかかわらず、官位を奪い領地を返上せよ、と言う。この
ような理不尽は叡慮とは思えぬ。薩摩を始め君側の奸の仕業にござる。そのような者たちがいる都へ上様が行かれるは、死地へ赴くの
と同じでござる。謝罪の上、越前公や土佐公と同じ議定にするとか、領地についてはその時に討議するとか、皆まやかしでござる!」
定敬は「江戸城西の丸の火事は薩摩の者とのうわさもござる!何故これを放っておくのでござりますか?我らは何故耐えるのでござり
ますか?」

そこに大目付滝川具挙(もうすぐ終わりなのにこういうマイナー?な人物がきちんと出てくるのもいい)の一団がやって来て、江戸で
暴挙を奮っているものは薩摩の者だと判明したと。それで薩摩藩打ち払い令を発し薩摩藩邸を焼き討ちにしたと。薩摩の罪状は明々白
々で見過ごすことできないと。薩摩討伐令を発してくださいと(慶喜に頼んでいる)。

容保は「もはや言葉は無用にござる!江戸城に放火するは上様の喉元に刃を突きつけたのと同じでござる!獏軍全体を斬りつけたのと
同じでござる!にもかかわらず幕軍一万五千黙して動かなければ臆病者のそしりを免れぬ!!上様!都に駆け上り薩摩を倒しましょう
ぞ!!」

場は大騒ぎになり慶喜は、薩摩の挑発でありそれに乗っては朝敵になる。我らが動かなければ向こうには攻める大義名分がなくなる、
薩摩の挑発に乗ってはならぬ!というが、容保は「江戸城は家康公の作りしお城。そのお城に火を放つは薩摩が先に兵を挙げたことと
同じにござりまする。それに対して上様が討伐令を発しても何の落ち度がありましょうや!!」慶喜は「その方にはまだ分からんの
か!!!理の通る世の中ではないであろう!時勢を見るのじゃ!怒りに任せて動きまわれば下々の者にまで不幸が及ぶぞ!!」容保
「されば会津一藩でも参りまする!上様の命に従わぬ謀反人という事にして下され!!」

続きます