マジレスすると、「藩」という言葉は江戸時代、一部の上級武士にしか使われていなかった。
なぜならば、当時の国民には全く必要のない概念・コンセプトだったからだ。

「江戸時代、国民の87%が農民だった」と文部科学省が教科書に載せてる。
隣村に行くだけでおおごとだった時代、江戸の将軍様なんて存在そのものが知られていなかった。
ましてや京都の天皇なんて誰も知らなかった。
百姓農民にとって「おらが殿様」が全てであり、外の世界の情報は届かなかった。
隣藩と水争いや境界争いになることはあっても、農民町人のほとんどは、
「藩」という言葉を知らなくても別に生きていけたのである。

人口の約10%を占めていた武士も事情はほぼ同じ。
国元にいた大多数の武士たちも「おらが殿様」が全てだった。

江戸屋敷詰めで幕府や他藩との外交交渉を行う上級武士だけが
「藩」という言葉を使う必要があったことは想像にかたくない。

それを「藩という言葉は江戸時代、一部にしか使われてなかった!」とドヤ顔ですか。