家定の実際の政務の仕方ついて少々

御用箱と替箱一杯の決裁案件を打ち解けた御取次、小姓3、4人で
手炉 煙草盆を置く間であぐらをかき読み立てる

家定に読み立てて読み違いがあると「そこをもう一度読み聞かせろ」と直させる
又、聞いた話と決裁案件類が違うと
「ここの処が分からぬ」 「伊勢に聞いてみろ」「周防に聞いてみろ」などと
御取次、小姓を月番老中に聞きに行かせたという
白痴では将軍は務まりませぬ