清盛大河なのだから、東国の大蔵合戦は省いても本来構わないところに、
激化する源氏骨肉の争いのストーリーライン上に適切に位置づけて、
義朝の命を受けたバーバリアン悪源太義平による義賢殺害と友切奪還という
合戦の核心部分を切り出した。
ここでも友切という源氏のシンボルが京と東国を結びつけたことで、
大蔵合戦は京から孤立した田舎の局地戦ではなく、京において躍進平氏を必死で追う
零落中の摂関家家人為義vs台頭する院近臣義朝親子の間で激化する主導権争いの
重要な一内容を構成することとなった。ここで両者は決定的に決別し、保元の乱における
源氏方の対立図式は定まっていく(義朝と清盛が同陣営)。
言ってみれば大河清盛の前半は、朝廷愛憎劇も含めてすべて保元の乱への種まきであり、
すべてがそこへ向けて展開され収斂していった。したがって、マクロで見れば
大蔵合戦もまた清盛大河の本流に流れ込む大事な支流なのである。

こうして、清盛不在どころか平氏にも関係しないにもかかわらず、大蔵合戦描写は、
大河で必ず必要となる事件なり合戦なりの切り取り方について模範を示した。
(たとえば、渡海して参戦するまではいかなかった真田勢を描くために、朝鮮出兵を
トータルに描く意味はない。嫌戦感情やシラケムードなどを白昼夢のような仮装大会に仮託した
手法は優れていた〜これも叩かれたが)

ということで、俺様がアンチョコで知った大蔵合戦を尺をたらふく取ってやらなかったー
無知無能めがーとお元気で何よりですが、もはや呂律が回ってないお笑い爺さん>>770
を労ってやってくださいw