ああ成親→重盛の「この小物めがー」を思い出してしまった。
成親の口を借りたこの政治家(×人間性)重盛への辛辣な評価は、本作のキモの一つ。
(重盛フリークのおばさんたちは激怒するだろうけれど)
清濁併せ呑む、しかし文武双方特記事項なしの清盛と対比された、
ひたすら清き「正しすぎる」by時忠文武両道重盛の限界性。。
これもまた、「賢人重盛が生きていたらー」の平家物語史観に対して、大河清盛が異論を唱えた
果敢な反逆の一つである。