会見2019.09.09
2021年大河ドラマ(第60作)
青天を衝け

脚本 大森美香

ずっと「幕末ドラマを今までにない目線
で描けないか」と、考えておりました。
そこで渋沢さんです。近代の実業家とし
て有名な渋沢栄一さんですが、そうなる
以前は埼玉深谷の【農民】、またあると
きは農作物を売る【商人】、またあると
きは【尊王攘夷の志士】、またあるとき
は将軍に仕える【幕臣(武士)】として、
幕末から新時代の荒波を生き抜いた貴重
な方です。
2015年の連続テレビ小説「あさが来た」
では渋沢さんを、主人公を導く【銀行の
神様】として描かせていただきましたが、
今度は神様ではない、青空を衝く勢いで
時代を駆け抜けた、血気盛んな人間味あ
ふれる一人の男として、カッコいい面も、
そうでない面も、丁寧に描いていけたら
と思っています。
渋沢さんの奥様、千代さんをはじめ、家
族や親戚、主君や同志、職場の先輩後輩
にも、魅力的な人物がたくさん登場しま
す。彼らの生きていた時代が、そのまま
百数十年経った令和の今と繋がっている
と感じられるような臨場感あふれるドラ
マを、毎週お届けできるように、吉沢さ
んやスタッフ、キャストの皆様と駆け抜
けたいと思います。
2021年、どうぞよろしくお願いいたし
ます。